鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその236~竹鶴政孝85

2007-06-29 12:58:55 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート85、白札サントリーポケット瓶です。

白札サントリーが発売されたのは昭和4年(1929年)4月。
壽屋の鳥井信二郎社長と竹鶴政孝工場長という純国産コンビが苦労の末に生み出した日本初の本格ウイスキーでした。
ジョニ赤が5円の時代に鳥井社長は白札サントリーに4円50銭という価格を付け発売しました。
この価格設定に鳥井社長と竹鶴工場長の自信が見て取れます。
結果的には焦げ臭いと不評で売れませんでしたが、本格ウイスキーを飲み慣れていない人々には豊かなピート香は受け入れられなかったというところが主たる原因だったのではないでしょうか。
彼らの自信からみて飲み手が今の私たちだったら十分受け入れられるウイスキーだったのかもしれません。

そんなことを思い巡らしながら以前は白札サントリーの復刻版を味わったこともありました。
先日偶然にも白札サントリーポケット瓶のレトロボトルを入手することができ、ボトル裏に書かれた彼らの自信に満ちた文章に触れることができました。
以下にその全文をご紹介します。

サントリーウ井スキーに就て
サントリーウ井スキーは英国スコットランドに於て多年実地と学理を究めし技師により地勢風土水質ともに彼地ローゼスの峡地とまったく同じき京都府下山崎の天王山中に醸造所を設け英国種大麦を内地に移植してこれを原料となし醸造後極めて清澄なる空気を有する貯蔵庫に於きセリーウッドにて7年間完全に熟成せしめたる日本最初唯一の国産醸造ウ井スキーにして本場英国の一流品に比し毫も遜色なき逸品なり

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お気に入りその235~ミ・キュイ

2007-06-25 09:52:08 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ミ・キュイです。

ミ・キュイは山形県の清川屋が販売しているチョコレートケーキです。
2002年と2003年楽天グルメ大賞第1位、2004年上半期楽天市場人気チョコレートランキング第1位を受賞した人気商品です。
昨日、札幌のデパートで物産展がありミ・キュイを先着30名様限りで販売するとダイレクトメールが届いていましたので早々に買ってきました。
清川屋の商品は年に数回程度「お取り寄せ」で利用していましたが、ミ・キュイは初めて。

「おいしい召し上がり方」には電子レンジで5~6秒温めて中をトロリとさせて食べると美味しいと書かれていましたが、冷蔵庫から出してすぐに食べました。
だからなおさらだったのでしょうが、以前ニッカウヰスキー余市蒸溜所で買って来た竹鶴17年の生チョコと硬さといい口どけといいほぼ同じような食感でした。
晩酌のザ・グレンリベット12年のお供には最適。
ザ・グレンリベットのストレートの軽やかな余韻を楽しみながらミ・キュイのビターチョコの風味を楽しむ・・・とても幸せな時間でした。

外側にかすかにケーキの名残を残しているもののほとんどはビターの生チョコ。
おそらくは世のモルトファンのオジさん方には知られていない組み合わせでしょう。
生チョコ菓子のチャンピオンとモルトウイスキーのハーモニーをぜひ一度お試しあれ。
絶品です。
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お気に入りその234~竹鶴政孝84

2007-06-22 14:11:43 | 竹鶴
今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート84、「モルトウィスキー大全」です。

先日「モルトウィスキー大全」(95年版、古本)を購入しました。
紹介文に「シングルモルト119銘柄、全113蒸留所の歴史とエピソードをオールカラーで完全紹介した本邦初のガイドブック」とモルトウィスキーのファンならヨダレが出るようなフレーズが並んでいる上、著者がモルトウィスキーの第一人者土屋守氏。それが古本とはいえ送料込みで400円程で買えるというのは驚きであり幸せなことです。

早速届いた本を開いてみると、左ページに製法や歴史、右ページにボトルの写真や特徴、という2ページ構成でコンパクトにまとめられおり、とても読みやすく感心しました。
マイケル・ジャクソン氏の「モルトウィスキー・コンパニオン」ではついつい点数を参考に次に何を飲んでみようか、と検討したものですが、本書の場合は銘柄間に差の無い作りをしているので蒸溜所にまつわるエピソードやテイスティングノートなどに重点を置いて読むことができ、本来的な銘柄選定のガイドになるように思われます。
何よりうれしいのはボトルの写真が大きいこと。飲みたい気持ちを煽ります。

実際に手にしてみて、本書は決して「モルトウィスキー・コンパニオン」に劣るものではないと実感しました。
著者には同様の切り口でジャパニーズウイスキーについての著書も出して欲しいと思いました。
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お気に入りその233~竹内まりやDenim

2007-06-19 19:13:50 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、竹内まりや「Denim」です。

五十路を迎えた竹内まりやのニューアルバム「Denim」。
予約をしてから届くのを首を長くして待っていました。今は繰り返し聴いています。
いい仕事してますねぇ~、と中島誠之助先生なら唸るであろう出来栄え。
どの曲も相当高いレベルで完成されています。
CMやドラマ、映画などでどんどん使われている上、FMでも繰り返し流れていますが当然でしょう。

ただし、ズバリ言ってしまい申し訳ありませんが、初回限定で付いてきたボーナス・ディスクの6曲は「Denim」に比べ完成度がかなり見劣り(聴き劣り)するように感じました。
同じ人物が作って歌っているのだからそんなはずはない!という方もいらっしゃるとは思いますがそう思えてなりません。
やっぱり五十路という年齢のなせるワザですかねぇ。若いときに作ったものと「Denim」では深みが違うのでしょうか。
もうひとつの理由はやっぱりオマケだから? オマケが本体より良いものだったらシャレになりませんから、この程度で良かったのでしょうかね。

いろいろ酷いことを書いてしまいましたが、ただ竹内まりやの「Denim」は最高!と言いたいだけなのです。
こんなに繰り返し聴いたアルバムはいつぶりでしょう?
人生をデニムに例え、歳を重ねていくたびに良い風合いが出てくる・・・そんな意味で作られたこのアルバムをず~っと聴き続けていきたいものです。
特に人生の節目では必ず聴く事になるでしょうね。
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お気に入り番外~飼い犬の天寿

2007-06-16 15:25:24 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回は「お気に入り」からはずれ、飼い犬の天寿について書きます。

我が家のお向かいさんで飼っているラブラトールレトリバー「ラブ」ちゃんが急速に弱ってきました。大型犬にしてはいつまでも元気だなぁと思って見ていましたが、後ろ足がちょっとヨロヨロしてきてからは老化が一気に進み始めました。
最近では基礎高の住宅からの出入りはご主人が抱きかかえて行っています。

ウチの「チョビ」が「ラブ」とほぼ同じ経過をたどり今年1月に亡くなったのを思い出します。
これからお向かいさんに訪れるであろう悲しみを思うとかわいそうです。

ちなみに偶然ですが「チョビ」が亡くなった翌日、左隣の家の「キャンディー」が亡くなり隣同士で悲しみを共有したものです。

3頭とも老化により弱っていくという過程を経ていますが、こういう風に天寿をまっとうできる飼い犬と飼い主は幸せです。お互いに思いを残すことなく「死」による別れのみを純粋に悲しむだけですから。
それに比べ右隣の犬の場合は違いました。
老齢に達しながら、ある日綱がはずれ逃げてしまい、それ以後見つからずに1年以上経ちました。
いまだ犬小屋をそのままにしているのは帰ってくるのを待っているからでしょう。
なかなかそのことについては聞けません。
どうせ別れる定めならこういう別れはご免です。思いを引きずるばかりで・・・。

やっぱり犬を飼う以上は天寿をまっとうするまで飼い主はベストをつくすことと、「死」による別れという悲しみがくることを覚悟の上で飼わなければなりません。
ただなかなか思い通りにならないのが世の常で・・・。

そんなことを考えながら、お向かいの「ラブ」ちゃんを今日もながめ、容態の変化を気にしています。
一日でも長く無事でいられますように。
そして避けられない別れの瞬間は家族全員に見守られながら穏やかに迎えられることを祈っています。

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お気に入りその232~竹鶴政孝83

2007-06-12 18:54:33 | 竹鶴
今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート83、「アイラモルト」です。

先日、晩酌でアイラモルトを味わいました。
余市蒸溜所の売店で買ったピュアモルトホワイト。
なんだ、ピュアモルトホワイトか・・・という失笑が聞こえてきそうですが、アイラ入門したての自分にとってはとても美味しいウイスキーです。

アイラモルトは強烈な個性をもつウイスキーでとても一般受けしない風味を持ちますが、マニアからは強く支持されるという特異なウイスキーです。
あえていえば「飲めるか、飲めないか」という踏み絵のようなウイスキーです。
初めて飲んだときはボトルで買う勇気がなかったのでザ・ニッカバーで味見をしました。
ブナハーブン12年とピュアモルトホワイト。
ブナハーブン12年は最も軽いアイラモルトといわれていますが、十分特徴であるヨードに似たピート香に美味しさを感じました。
ピュアモルトホワイトはヘビーピートタイプのアイラモルトを主体にしているということから警戒しながらの味見でしたが美味しく味わうことができました。

結構飲めるもんだ、でももう飲まなくてもいいや・・・そのときは思いましたが、最近またあの癖のある味わいを求めている自分に気付きました。
とくにピュアモルトはニッカに惚れるキッカケになったシリーズです。(当時ホワイトはなかった)
そんな因縁めいたことも考えながら、アイラモルトの深みにはまっていきそうな自分を心配そうに見ているもう一人の自分がいます。
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お気に入りその231~竹鶴政孝82

2007-06-09 15:08:32 | 竹鶴
今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート82、「ニッカに関するブログ記事」です。

偶然見つけた南極からのブログにニッカウヰスキーのことが書いてありました。
「南極画像満載!観測隊員のブログ」という昭和基地の小川隊員が書いているブログです。
5月27日に書かれた記事の題名は「コンクウイスキー」。

その日、コンクウイスキーの配給があったそうで、度数60度のニッカ鶴をアルミタンクからミニポンプで次々空き瓶に移している写真が掲載されていました。
コンクウイスキーとは濃縮ウイスキーというような意味で、おそらく氷点下40度以下の環境でも凍結しないための南極仕様ウイスキーとして導入されているのではないかと書かれていました。
ウイスキーの原酒はもともと60%近いアルコール度数があり、加水して40%くらいにしているのだから、コンクウイスキーは「濃縮したウイスキー」ではなく「加水していないウイスキー」の間違いです!とコメントしようと思ったら、最後に同様のことが書いてありました。小川隊員は結構ウイスキーに詳しい方なのですね。

また同様の記事が「南極観測隊ドクターNAOKOの南極案内」というブログにも書かれていました。
このブログには、今回配給されたウイスキーが50Lタンク入りニッカウヰスキー「鶴」で、アルコール度数は43%だったことが写真付きで紹介されていました。
(ドクターNAOKOさん、写真を1枚お借りしました)

先日、竹鶴威会長の「ニッカウヰスキーと私」を読んでいて、南極観測隊に高度数のウイスキーを納品している旨の記述を見かけたばかりだったので偶然とはいえおもしろいブログ記事に巡り逢ったものです。

最後にもうひとつ。
「レトロ・コレクターズ(旧・紳士のおもちゃ箱)」というブログにニッカのレトロボトルが紹介されていました。1号ウイスキーとは違いボトルは丸瓶、ラベルにはカタカナで「ニッカウ井スキー」と書かれ、裏には小売価格20円の文字が・・・どうやら公定価格が決められていた時代のものらしいとのこと。とても古いのに保存状態の良いボトルです。
余市のウイスキー博物館にさえこのボトルは展示されていません。(写真でのみ紹介されています)
ニッカファンのボトルコレクターとすればヨダレが出そうなボトルです。良いものを拝見させていただきました。

ブログって簡単な分、たくさんのひとが参加できるのでおもしろい記事がいろいろあるものですね。
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お気に入りその230~竹鶴政孝81

2007-06-04 12:22:03 | 竹鶴
今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート81、余市蒸溜所です。

久しぶりの土日連休。しかも土曜日はひとり。さて何をしようかな。
天候にも恵まれ、運動会シーズンということで人の出もすくない。どこに行くにしても最高の日です。
山菜採り? 遠出のサイクリング? 部屋のコレクションボトルの整理?
・・・迷いましたが余市蒸溜所に行く事にしました。
ひとりで行くのは初めて。連れに気を使わず自分のペースでじっくり楽しんできました。
そしてもうひとつの目的を実行してきました。
それは展示資料をデジカメでバチバチ撮影してくること。
コレクションの整理をするための資料として使うためです。
歴代のボトル、広告・ポスター、記念品・景品、社史などをたっぷり撮ってきました。
この資料は今後時間をたっぷりかけて楽しみながら目を通し、利用したいと思います。

その夕方は久々の燻製作り。
何も準備していなかったので、鶏肉・ゆでたまご・チーズ・たくあんの4品だけ。
夕飯に間に合わせ、家族で味わいました。

そして日曜は妻と旭山動物園デート。
旭山動物園は相変わらず観光客でにぎわっていました。
韓国人・中国人・西アジア人・西洋人・関西人などの多彩な顔ぶれが、ひとのまわりを泳ぎまわるペンギン、頭上に座り込み食事をするチンパンジー、30センチ先で寝ているトラを目を丸くして楽しんでいました。

思いっきりリフレッシュできた二日間でした。


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