鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその698~グラバー図譜

2012-10-29 07:48:41 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、グラバー図譜です。

先週、ネットオークションに「グラバー図譜」が出品されました。
「グラバー図譜」は長崎グラバー亭や龍馬伝で有名なトーマス・グラバーの息子
倉場富三郎が25年の歳月をかけ、絵師に描かせた魚譜です。
本書はその図譜を保管する長崎大学が昭和48年から全5巻にまとめ非売品として
出版したものです。
今回はその内、第1巻から第3巻までバラバラでの出品。
1巻でも入手できればいいと願い、入札に参加しました。
厳しいお小遣い事情の中から覚悟を決め、1万円までは粘ろうと思い参加しましたが
あっというまに通り過ぎ、いよいよ清水の舞台から飛び降りる覚悟でつけた2万円でも
届かず、ついに断念。
もし2万円で落札していたら、この先、酒代本代に困ることになったこと確実なので
心中複雑です。

「グラバー図譜」は全巻揃いで90万円弱で販売されていますので、バラながらも
1冊あたり10万円くらいの価値はあるはず。
投機目的なら5万円くらいまでは粘るのでしょうが、個人観賞用に5万円は無理。

なお本書は非売品として出版されたものですが、現在では1000冊限定とはいえ
グラバー図譜から200枚を厳選したものが出版され販売されています。
「グラバー魚譜200選」です。
グラバー図譜の美しさを鑑賞するにはこれでも十分と思い値段を見てびっくり。
36,750円・・・豪華本にしても凄すぎ!
とても庶民の手が出る金額ではありません。
という訳でこちらも断念せざるをえませんでした。

北海道大学出版会は「復刻版 北海道主要樹木図譜」を出版したときに、
56,700円と余りに高額だったので、5,040円の普及版を出版しました。
図譜のサイズは3分の2になりましたが、美しい図譜を庶民が鑑賞できることに
貢献しました。
同様の取組みを長崎大学がしてくれることを願っています。

本書は日本4大魚譜のひとつに数えられる美しい魚譜です。
日本画の絵師たちの手仕事の見事さが十分伝わる芸術作品の数々。
25年もかけて魚譜を制作することは、現在の商業出版では望めないでしょう。
贅を尽くしたその出来栄えをぜひ広く後世に伝えるべく、普及版の出版を重ねて
お願いしたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその697~おまえさん

2012-10-25 12:11:35 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「おまえさん」です。

宮部みゆき著「おまえさん」をようやく読み始めました。

ぼんくらシリーズ第1部「ぼんくら」を読み始めたのは7月。
間に別の本をはさみ、第2部「日暮らし」を読みました。

そこまでは順調だったのですが、並行して読みたい本が次々と
出てきたものですから、ついついそちらの方を先に読んでしまい、
どんどん後回しになりました。

そんな訳で本当にようやく第3部「おまえさん」に着手することが
できました。

お馴染みのメンバーが次々登場し、おでこの出生の秘密が明らかに
なったところで、事件が発生し・・・。

やっぱりぼんくらシリーズは面白いですね。
この先の展開がとても楽しみです。


さて今回はもう1冊、届くのを首を長くして待っている本について
書きます。
「500年の大系:植物画世界の至宝展 図録」という古本です。

これは2005年に開催された植物画展の図録で、ネットで見かけ
注文しました。

以前から日本人の手業の繊細さに魅力を感じ、浮世絵を鑑賞して
いましたが、そこから日本画の技法で描かれた博物画の世界に興味を
持ち、最近は博物画全般の鑑賞や博物史にも興味が広がりました。

今回の図録には、16世紀の近代植物画の誕生から、ルネサンス期に
細密な描写が発展し、現代のボタニカルアートに至るまでの植物画の
500年の歴史が体系的に紹介されているそうです。
また英国王立園芸協会の創立200周年を記念して開催されたため
本国でも通常閲覧不可能な植物画が多数収録されているとのこと。

植物学者と植物画家の協業の歴史とともに、「サイエンスとアートの
融合」が存分に味わえる一冊であることを期待しています。

早く読みたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその696~天地明察

2012-10-22 12:37:58 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「天地明察」です。

映画公開がきっかけで「天地明察」を読みました。
それまで多少興味はありましたが、読むつもりはありませんでしたが、
映画に宮崎あおいが出演していることを知り、あわてて原作を読む
ことにしたのです。
われながらミーハーなオッサンです。
映画を観に行くつもりがありませんので、DVDのレンタル開始を
待ちたいと思います。

さて、小説の「天地明察」の方。
冲方丁って初めて読みましたが、読みやすい文章ですね。
さすがに2010年本屋大賞に輝いただけあります。

物語には4問の数学問題が出てきます。
1問目は楽しませてもらいました。
元々理系でしたので、こういうのは大好きです。
早速チラシの裏に書き写して解きました。
数学問題を解くなんていつ以来でしょうか?
三平方の定理と相似の知識で解ける問題でした。
一応検算をして確認もしましたが、小説を読み進み、回答が出ていて
「明察」とわかりほっとしました。

こんなことをいちいちやっていたら読み進まないとは思いましたが、
次の問題を楽しみにしている自分がいました。
それなのに2問目以降があんな問題だなんて・・・。
本気でがっかりしました。
ここはただ江戸時代に高度な数学の知識があったことを紹介する
ための箇所であると割り切りながら読まなくてはならなかったので
しょう。

この件に関してはAMAZONのカスタマーレビューでさんざん
叩かれていたのでこれ以上書くのはやめます。
ただ著者と編集者のどちらかでも数学が得意だったら違う結果に
なっていたと思うと残念です。

そんな訳で3問目以降は、数学問題や理論・技術に関する記述が
あると、あまり深く考えずしずかに受け入れることにしました。
これは文系の人が書いた文学なのだと自分を納得させながら・・・。

そんな小さなことよりも、本書を読んで新たな発見をしたことを
ご紹介します。
それは水戸光圀、保科正之などの魅力的な人物を知ることができた
ことです。
特に水戸光圀は、国民的ドラマ「水戸黄門」で知る光圀とは
180度違う嵐のような男として描かれていました。
著者の最新作が「光圀伝」だと知っていましたが、「水戸黄門」の
光圀だと思い、読む気がしませんでした。
「天地明察」でまったく違う光圀を知ってしまい俄然読む気に
なりました。

楽しみにしたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその695~イモムシハンドブック1・2

2012-10-19 07:03:20 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、イモムシハンドブック1・2です。

イモムシハンドブック2が紹介されている記事を読み、興味を持ったので、
書店で立ち読みしました。

これは凄い!

文字通りのハンドブックサイズ(新書版)のわずか100ページに、
たくさんのイモムシたちをコンパクトにまとめ、紹介しています。
イモムシたちの食べ物だけでなく、サナギや成虫の姿も紹介しているのが
うれしい!
実寸大の一覧でサイズ、色柄、その他の特徴をチェックして、おおよその
見当をつけてから解説ページに進むなんて作りもとても親切。
また2冊合計の厚みが12~13mmしかないので、荷物にならず、
安心して野外に持ち出すことができます。

この本を買って帰れば、イモムシ好きの娘とおおいに盛り上がることが
できること請け合い。
ただ1冊1470円・・・。
サイズの割には高価ですが、フルカラーかつ濃い内容に見合う価格と納得。
2冊で約3000円の出費は予定外でしたが、勢いで購入しました。

虫嫌いの妻は嫌がると思いましたが、チラッと見せると、「その本買おうと
思っていたんだよね」の一言。

・・・。
相談して2人で1冊ずつ買えば良かった・・・残念・・・。

その晩は、家族でおおいに盛り上がりながらページをめくったことは
言うまでもありません。
ただ、さんざん盛り上がった後で妻が「気持ち悪くなってきた」なんて
言い出しましたので、虫嫌いの方は取り扱いに注意が必要かもしれません。

それと日本にいる蝶・蛾の一部しか紹介されていないことも事前に納得が
必要です。
蝶300種、蛾5500種の内、2冊合計でも蝶144種、蛾321種しか
紹介されていません。
これは蝶の48%、蛾の6%です。
蛾の94%が紹介されていないことを納得した上で購入を検討された方が
良いと思います。
現に毎年悩まされているブドウの毛虫は載っていませんでした。
だからといって本書の存在価値はいささかも揺らぎませんが・・・。

さて今朝、札幌の手稲山が初冠雪しました。
いよいよ冬。イモムシ観察は来年になりますが、それまでこの本を眺めて
予備知識を付けようと思います。

来年は円山原始林で野鳥観察をしようと思っていますが、イモムシ観察も
楽しめそうです。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその694~世界大博物図鑑(哺乳類)

2012-10-17 12:52:40 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「世界大博物図鑑~哺乳類」です。

ついに買っちゃいました。
荒俣宏著「世界大博物図鑑~哺乳類」。

「蟲類」に続いて2冊目。
大好きな博物画と荒俣宏の博学を同時に堪能できる世界大博物図鑑は、
本当は全巻欲しいのですが、高額であることと、場所をとることが
理由でなかなか手が出ません。

本書は新品で13762円、古本でも8000円くらいしています。
それが中古評価が「可」とはいえ、4000円くらいで売っているのを
見かけ、つい買ってしまいました。
「読む分には支障が無い」というコメントを信用してのネット購入。
届いた本を手に取るまで心配でしたが、キズや汚れは気になるほどでなく、
とてもお買い得でした。

外観を点検したついでに博物画だけをサーっと流して鑑賞しました。
江戸で描かれたカンガルー、擬人化されたナマケモノなどの博物画は
特にインパクトがありました。

次に荒俣式の博学を堪能しようと、真っ先に「鼻行類」の項を読み
ました。
一歩踏み出した記述があるかな?と楽しみにしていましたが、
既存の記述とさして変わらない記述だったので残念でした。
でも考えてみると博物図鑑に「鼻行類」を掲載するだけでも一歩も
二歩も踏み出しているのです。

人魚や雪男なども掲載されています。
今は先頭に掲載された「ヒト」を読んでいます。
その後は気ままにあちこち拾い読みして、思いもかけない記事に
巡りあうのを楽しみにしたいと思います。

最後に。
冒頭で本書購入の問題点(価格とスペース)について書きましたが、
最近は電子書籍版が1冊分2520円で販売され、問題点は解決され
ました。
全巻(7冊分)そろえても17640円です。(安い!)
今回古本を購入するにあたり、電子書籍も並行して検討しました。
サンプルページをダウンロードして「立ち読み」をしました。
ページをめくる、博物画を拡大する、どれも簡単にできますし、
鮮明でしたが、やっぱり紙の本がいいと思いました。
気ままにパラパラとページをめくり、ふっと気になった項や博物画で
手を止め拾い読みできる、身軽さがやっぱりいいと思い、古本購入を
決めました。

逆に言うと、文字だけの本なら電子書籍もいいなと思いました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその693~フリンジ4

2012-10-13 12:21:56 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、フリンジ4です。

フリンジ4のレンタルが開始されました。
これで1年ぶりにフリンジの世界に浸れます。

並行して残念なニュースも飛び込んできました。
なんとフリンジがシーズン5で終了するそうです。
しかも今までのように全22話ではなく13話で完結するそうです。

物語の性格上撮影費用がかさむことと、それを支える視聴率が
下がってきたことがその理由だそうです。

まことに残念なことです。
でも決まったことは仕方がありません。
名残惜しいですが最後までじっくり楽しみたいです。

シーズン4はまだ1話も観ていません。
全22話のレンタルがそろってから一気に観ようと考えています。

シーズン4では楽しみにしていることがひとつあります。
レナード・ニモイのことです。
彼の役者引退に伴い、シーズン2で亡くなった設定になりましたが、
その後、引退を撤回したことで、シーズン4での再登場が実現した
ようです。
スタートレックファンとしては再び彼が演じる姿を観ることができて
うれしいです。
登場シーンを楽しみにしたいと思います。

最後のDVD3枚のレンタルが開始される10月17日が今から
待ち遠しいです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその692~海賊とよばれた男

2012-10-11 07:16:53 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「海賊とよばれた男」です。

百田尚樹著「海賊とよばれた男(上下巻)」を読みました。
百田作品を読んだのは「風の中のマリア」「永遠のゼロ」に
続いて3作目。
当たりはずれがあると聞いていましたが、今のところハズレなし。
どれも素晴らしい作品ばかり。

この作品は、出光興産の創業者 出光佐三をモデルにした
ノンフィクション・ノベルです。
そこには日本国のために誠を捧げる明治生まれのサムライが
描かれていました。
家族ともいえる社員を守り、日本国のために闘い続ける男の姿に、
感動の涙があふれること数知れず。
家族や他人がいるところでは恥ずかしくて読めない作品でした。

彼は、日本の石油業界の独立を守るためにセブン・シスターズと
呼ばれる石油メジャーに闘いを挑みました。
その最大の闘いは、日章丸事件です。
この事件のことは本書を読むまで知りませんでしたが、読めば
読むほどとんでもない話ですね。
一企業のタンカーがイギリス海軍の艦船をかわしつつ、国交の無い
イランから日本までガソリンを運び、さらにそのガソリンの所有権を
めぐりメジャーと裁判で争い勝利する、という痛快な話。
まさに「真実は小説より奇なり」を地で行く話。
戦争を経験したつわものたちが日本国の復興のために、それぞれの
立場で力を尽くして得た勝利です。
出光興産はタンカーが拿捕または撃沈された場合、倒産の可能性が
あったそうです。
タンカーの船長は、イギリス海軍による拿捕だけでなく、魚雷や
機雷による撃沈の可能性がある中を切り抜けました。
政府は一歩間違うと外交問題に発展しかねない重大事件に目をつぶり、
日本の石油業界の独立を守ろうとしました。
現在の企業家、船乗り、政治家には到底できない肝のすわりようです。

他にも昭和史の驚くべきエピソードにあふれたこの本ですが、
それよりもなによりも感動的なエピソードにあふれていることに
大満足しました。

こんなサムライにあこがれる男性は多いのではないでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその691~芸術の秋

2012-10-09 07:06:03 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、芸術の秋です。

連休は芸術の秋を満喫しました。
話芸と映画をひとつずつ。

一つ目。
日高晤郎ひとり語り「上方寄席芸人伝 桂文京」を観てきました。
日高晤郎の9時間生放送「日高晤郎ショー」というラジオ番組の
20年来のファンですが、これまでひとり語りの会に行ったことは
ありませんでした。
同じくファンである妻が知らない内に予約してくれていました。
かなり早期に購入したようで席は前の方。
語りの会とはいえ、ラジオではわからない表情や一挙手一投足を
堪能してきました。
桂文京の感動の生涯を笑いと涙で語りつくす話芸は真に見事なもの
でした。
個人的には以前「日高晤郎ショー」で聴いた「紺屋高尾」の方が
感動しましたが・・・。
来月は、桂歌丸独演会を予約済み。
話芸をもうひとつ堪能するつもりです。

二つ目。
映画「ヘルプ~心がつなぐストーリー」をレンタルDVDで観ました。
1960年代のアメリカでヘルプと呼ばれる黒人メイドが差別される
実態を本にまとめ出版しようとする女性が主人公。
先週の「日高晤郎ショー」の映画評論コーナーで絶賛していたので
観ることにしましたが、日高さんの言うとおりとても素晴らしい
感動的な映画でした。
Wikipediaには、2009年に出版された原作が、60人もの
エージェントに断れた末、ようやく出版に漕ぎ着けたというエピソード
が書かれていました。
50年も前の黒人差別の実態をストレートに表現したことが、今もなお
取り扱い困難であるアメリカの社会の実態が見えます。
そんな原作の映画化にドリームワークス、ウォルトディズニースタジオ
が取り組んだことに拍手を贈りたいです。

ウォルトディズニースタジオといえば「クール・ランニング」という
映画を思い出します。
冬季オリンピックのボブスレー競技にジャマイカチームが出場したという
実話を元につくられた映画で、常夏の国から来た黒人チームということで
当初はまわりからバカにされていましたが、国の威信をかけて懸命に
取り組む彼らの姿に、いつしか観客や他国の選手たちが認めていくという
ストーリーでした。
面白おかしいだけでなく、差別や偏見に正面から取り組む姿勢が今も
貫かれていることを高く評価したいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその690~はかぼんさん

2012-10-04 07:44:27 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「はかぼんさん」です。

さだまさしの「はかぼんさん~空蝉風土記」を読みました。

さだまさしはこれまで「アントキノイノチ」「茨の木」「解夏」の3冊を
読みました。
着眼点のよさと天才的なストーリーテラーぶりに感心させられる作家です。

「はかぼんさん」は紹介文に「初の幻想小説」とあり、今までの路線とは
違う作品であることは知っていました。

読もうかどうしようか迷っているうちに、妻が先に買って読んでしまった
ので、夫婦の話題作り?のため取り急ぎ読むことにしました。

短編6作からなる幻想小説は、先ごろ再放送が終わった「ゲゲゲの女房」で
繰り返し出てきたセリフ「見えんけど、おる」に通じる不思議話集でした。

作中の私(主人公)がさだまさしと同じ「まっさん」と呼ばれていたり、
弟がシゲだったり、友人に出版社や放送局関係者が多かったりという
設定だけみても、どこまでが実話でどこからがフィクションかが不透明。
その辺りがどんどん読ませる原動力になっていると思います。
それにしても全国各地の不思議話をバランス良く集めたものと感心します。

私なりに面白かった順に番号をつけました。
③⑤⑥は天才的なストーリーテラーにしては、結末が読めすぎることが
残念でした。
できればもっとうまい展開をして驚かせて欲しかったです。

①長野県安曇地方「鬼宿」
②京都「はかぼんさん」
③四国霊場のお遍路さん「同行三人」
④石川県能登半島「夜神、または阿神吽神」
⑤青森県弘前市「人魚の恋」
⑥長崎市「崎陽神龍石」

ちなみに妻は表題作「はかぼんさん」が一番とのこと。
みなさんはどれが一番でしたか?

日本は広く、この手の不思議話はまだまだあります。
もしかしたら続編を書くかもしれませんが、そのときは最後の数行で
驚きの結末!(そして感動!)という傑作ストーリーを期待します。
無茶な注文ですが、さださんは天才ストーリーテラーですから
きっとできます!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその689~双眼鏡

2012-10-01 12:37:32 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、双眼鏡です。

双眼鏡を買いました。
Nikonモナーク8X36DCFを妻と自分の分で2台。

とても高価なものでしたが、サイクリングや山菜採り、ドライブで
景色や野鳥の観察を堪能するために奮発しました。

購入にあたり、バードウォッチングのHPをあちこち読んで、どんな
双眼鏡がいいかを時間をかけて検討しました。

最終候補はふたつでした。
VixenアトレックHR8×32WPと前述のNikonモナーク。
甲乙つけがたく、最終判断は妻の一声でした。
「多少重くても、明るく見える方がいい」

先日、サイクリングの途中でツグミの群れを見かけたので早速使用。
地上を意外と速く走るツグミを双眼鏡ごしに追いかけて、使い勝手の
良さを納得しました。
もちろん視界は明るく、クリアでした。

昨日は積丹半島の岬観光をしたり、水中展望船に乗船してきました。
せっかく野鳥のガイドブックと双眼鏡を持っていったのに、カモメ
しかいなくて残念でした。
野鳥は海より、湖や川、原野や山林などが狙い目なのでしょうか?
それとも季節が問題だったのかな?

今度は円山登山でもして野鳥観察をしようかな。
山頂までわずか30分で行けるそうなので安心して行けます。
そういえば小学校以来行っていませんでしたが、改めて調べると
地下鉄駅から15分で登山口に着くことができるそう。
円山の原始林ならこの双眼鏡の威力を発揮することができそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする