今回のお気に入りは、「知るを楽しむ」です。
2007年に放送したNHKのテレビ番組「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」の放送テキストを読みました。
お気に入りのオードリー・ヘップバーンの特集なのでピックアップ!
NHK出版の内容紹介を引用します。
=====
オードリー・ヘップバーン 永遠のアイドル(4月)
神田紅、森英恵、斉藤由貴、黛まどか
日本人が愛して止まない“スクリーンの妖精”のファッション、色気、生き方に迫る。
マイルス・デイビス 永遠のミーハー帝王(5月)
菊地成孔 語り手
ジャズの枠を超えて時代のミュージックシーンを刺激し続けた男の魅力。
=====
テキストでは紹介されていませんが池田昌子さんも登場したそうです。
声の出演だったのかな?
4週にわたり各界の有名人がオードリーについて語っています。
いずれもこだわりを持って語っており、面白く読みました。
NHKアーカイブで視聴しようか迷うところです。
第1回「この色気にはかなわない」 神田紅(講談師)
講談師・神田紅はマリリン・モンローの生涯を講談に仕上げ、その翌年にオードリー・ヘップバーンの生涯も講談にしました。
どちらも大好きな女優ですが、オードリーの方が手間取ったためこの順になったそう。
マリリンの講談は、一人称で勝手気ままに主張しまくる形であっという間に出来上がったが、オードリーの方は自己主張らしい自己主張が見当たらなかったため、仕方なく第三者であるオバサマ方に語らせるという形でようやく仕上げたそうです。
本場アメリカよりも日本で評価されている理由が、オードリーの奥ゆかしさにあることがわかります。
また外見の違いを「肉の色気」「骨の色気」として比較しています。
両極端なふたりを比較することでわかりやすい分析になっており、興味深く読みました。
第2回「世界が彼女の真似(まね)をした」 森英恵(ファッション・デザイナー)
ジバンシーとオードリーのコンビはファッション界に大きな影響を及ぼしました。
それがどのようなものだったのかをファッション界の内側から書いています。
「シャレード」への出演が決まり、オードリー自身がジバンシーのところに洋服の依頼をしに行き、断られたという逸話は面白かったです。
忙しいから仕立て上がっている服から選んで持ち帰るようにと言われ、それを見事に着こなして見せたオードリーを見て、彼は生涯専属デザイナーになったそう。
互いの才能を認め合うことになった、とても素敵なエピソードです。
第3回「女は誰でも変身したい」 斉藤由貴(女優)
斉藤由貴は「ザ・プロファイラー」という番組でもオードリーについて語っています。
そこでは「役者には演技の上手さよりも存在感の方が大切」という持論を展開していました。
本書では、斉藤自身とオードリーを重ね、生い立ちが平凡な女の子から突然スターになったという共通点から、オードリーの心情と行動を語っています。
第4回「スターになりたくなかった女(ひと)」 黛まどか(俳人)
黛はオードリーが日本で人気がある理由を「日本人に通じる」感性の持ち主だからといっています。
自ら俳句誌「月刊ヘップバーン」を創刊・主宰していたそうです。
貧しい生い立ちから生活のためにスターになり、やがて世界の貧しい子どもたちのために生涯をささげたヘップバーン。
スターになることや、スターであり続けることに魅力を感じなかったであろうオードリーの心情は、きっと黛の読み通りでしょう。
最近は「プレバト」で俳句にハマり、夏井先生の“How to”モノばかり読んでいます。
新聞の投稿句にも目を通すようになりましたが、そこで立ち止まったままです。
これはまだ純粋に感動する俳句に巡り会っていないからではないかと気付きました。
そこで黛の『知っておきたい「この一句」』を読むことにしました。
作り方も大切ですが、俳句がどんなに素敵なのかというところを改めて学びたいと思います。
さて、「知るを楽しむ」のテキストで、それぞれの視点に立ったオードリー論を読み、オードリーを深く知ることができたと思います。
さらに写真も多く、オードリー・ファンとして価値のある一冊となりました。
12年も前のテキストでしたが、読んで良かったです。
ついでに後半の特集「マイルス・デイビス」も読みしましたが、あまり興味がないため、さっと流し読みしました。
マイルス・デイビスの生涯は、裕福な家庭に生まれ、クスリとオンナの溺れながらも名声をほしいままにしたというもの。
世紀の名盤として「Kind Of Blue」を紹介していたのでCDを聴いてみましたが、特に感想なし。
以上、後半の部はあっさり終了です。
興味の「ある、ない」でこんなに扱いが変わるとは、我ながら驚きです。
逆に考えると、オードリーに興味のない方は、このブログを読まないでしょうね。
2007年に放送したNHKのテレビ番組「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」の放送テキストを読みました。
お気に入りのオードリー・ヘップバーンの特集なのでピックアップ!
NHK出版の内容紹介を引用します。
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オードリー・ヘップバーン 永遠のアイドル(4月)
神田紅、森英恵、斉藤由貴、黛まどか
日本人が愛して止まない“スクリーンの妖精”のファッション、色気、生き方に迫る。
マイルス・デイビス 永遠のミーハー帝王(5月)
菊地成孔 語り手
ジャズの枠を超えて時代のミュージックシーンを刺激し続けた男の魅力。
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テキストでは紹介されていませんが池田昌子さんも登場したそうです。
声の出演だったのかな?
4週にわたり各界の有名人がオードリーについて語っています。
いずれもこだわりを持って語っており、面白く読みました。
NHKアーカイブで視聴しようか迷うところです。
第1回「この色気にはかなわない」 神田紅(講談師)
講談師・神田紅はマリリン・モンローの生涯を講談に仕上げ、その翌年にオードリー・ヘップバーンの生涯も講談にしました。
どちらも大好きな女優ですが、オードリーの方が手間取ったためこの順になったそう。
マリリンの講談は、一人称で勝手気ままに主張しまくる形であっという間に出来上がったが、オードリーの方は自己主張らしい自己主張が見当たらなかったため、仕方なく第三者であるオバサマ方に語らせるという形でようやく仕上げたそうです。
本場アメリカよりも日本で評価されている理由が、オードリーの奥ゆかしさにあることがわかります。
また外見の違いを「肉の色気」「骨の色気」として比較しています。
両極端なふたりを比較することでわかりやすい分析になっており、興味深く読みました。
第2回「世界が彼女の真似(まね)をした」 森英恵(ファッション・デザイナー)
ジバンシーとオードリーのコンビはファッション界に大きな影響を及ぼしました。
それがどのようなものだったのかをファッション界の内側から書いています。
「シャレード」への出演が決まり、オードリー自身がジバンシーのところに洋服の依頼をしに行き、断られたという逸話は面白かったです。
忙しいから仕立て上がっている服から選んで持ち帰るようにと言われ、それを見事に着こなして見せたオードリーを見て、彼は生涯専属デザイナーになったそう。
互いの才能を認め合うことになった、とても素敵なエピソードです。
第3回「女は誰でも変身したい」 斉藤由貴(女優)
斉藤由貴は「ザ・プロファイラー」という番組でもオードリーについて語っています。
そこでは「役者には演技の上手さよりも存在感の方が大切」という持論を展開していました。
本書では、斉藤自身とオードリーを重ね、生い立ちが平凡な女の子から突然スターになったという共通点から、オードリーの心情と行動を語っています。
第4回「スターになりたくなかった女(ひと)」 黛まどか(俳人)
黛はオードリーが日本で人気がある理由を「日本人に通じる」感性の持ち主だからといっています。
自ら俳句誌「月刊ヘップバーン」を創刊・主宰していたそうです。
貧しい生い立ちから生活のためにスターになり、やがて世界の貧しい子どもたちのために生涯をささげたヘップバーン。
スターになることや、スターであり続けることに魅力を感じなかったであろうオードリーの心情は、きっと黛の読み通りでしょう。
最近は「プレバト」で俳句にハマり、夏井先生の“How to”モノばかり読んでいます。
新聞の投稿句にも目を通すようになりましたが、そこで立ち止まったままです。
これはまだ純粋に感動する俳句に巡り会っていないからではないかと気付きました。
そこで黛の『知っておきたい「この一句」』を読むことにしました。
作り方も大切ですが、俳句がどんなに素敵なのかというところを改めて学びたいと思います。
さて、「知るを楽しむ」のテキストで、それぞれの視点に立ったオードリー論を読み、オードリーを深く知ることができたと思います。
さらに写真も多く、オードリー・ファンとして価値のある一冊となりました。
12年も前のテキストでしたが、読んで良かったです。
ついでに後半の特集「マイルス・デイビス」も読みしましたが、あまり興味がないため、さっと流し読みしました。
マイルス・デイビスの生涯は、裕福な家庭に生まれ、クスリとオンナの溺れながらも名声をほしいままにしたというもの。
世紀の名盤として「Kind Of Blue」を紹介していたのでCDを聴いてみましたが、特に感想なし。
以上、後半の部はあっさり終了です。
興味の「ある、ない」でこんなに扱いが変わるとは、我ながら驚きです。
逆に考えると、オードリーに興味のない方は、このブログを読まないでしょうね。