鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその671~果実酢作り・梅干作り

2012-07-27 07:27:21 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、果実酢作り・梅干作りです。

先日妻の助手として果実酢作りをしました。
ブルーベリー、ハスカップ、プラム、青梅、ユスラウメ、サクランボ。
たくさんの種類を作りましたが、果実と酢、氷砂糖を同量ずつ入れるだけ
なのでとても簡単でした。
果実酢は夏が一番美味しいので、早く味わいたいものです。
妻のOKが出るのが待ち遠しいです。

果実酢作りと並行して各種ジャム作りをしました。
ただし今年はユスラウメの収穫を手伝っただけ。
実際のジャム作りは珍しく娘が助手を務めてくれたので助かりました。

そしてつい先日着手したのが梅干作り。
20キロの梅とシソが届いたので、まず梅を粗漬けしました。
水が上がったらシソを塩で揉んで灰汁抜きし、一緒に天日干しします。
毎年大変ですが、とても美味しく出来上がるのでやめられません。
特に天日干しのときに破れ梅をつまみ食いするのが楽しみ。
そして出来上がり後の半年間、フルーティな梅干が堪能できるのも
たまりません。

ちなみにこの梅干は、私専用。
他の家族は酸っぱいといって食べないのです。
それでも20キロ作って、1年でほとんど無くなります。

毎年残った梅干は、古い梅干の樽に移動します。
これがまた塩がまろやかになって美味しいので、時々食べています。

近年はいろいろなものを混ぜた梅干ばかりが売られていて、子どもたちは
本物の梅干の味わいを知らないでしょう。
梅干は、梅と塩とシソ、そしてお天道様、この4つだけで作ったものが
一番美味しいのにとても残念です。

そういえば余市のニッカウヰスキーの中のある旧竹鶴邸には、創業者
竹鶴政孝の妻リタが作った梅干が保管されていました。
50年以上寝かせた塩だらけのあの梅干・・・味わってみたいなぁ。

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お気に入りその670~カウボーイ&エイリアン

2012-07-25 12:31:08 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「カウボーイ&エイリアン」です。

「カウボーイ&エイリアン」のDVDが届き、早速観ました。

この映画、西部劇で定番の「流れ者が町にやってきて悪党を退治して去っていく」
というストーリーがベースになっています。
ラストシーンもお決まり。
主人公が街を去っていくシーンでエンドロールに入り、それと同時に流れる曲が
完全に西部劇調。
この一点だけでも、星ひとつあげたいくらい満足しました。

地球の資源を採掘に来た宇宙人たちは、カウボーイやインディアンたちと戦うのに
腕に装備された刃物だけを使っているため、互角の勝負をしているのに対し、
主人公は宇宙人から奪った武器で小型宇宙船を次々撃墜しているという矛盾が
ありますが、そこは大目に見てSFチックな西部劇として十分楽しみました。

それにしてもダニエル・クレイグの鍛え上げた肉体は見事でした。
シュワルツネッガーvsプレデターの肉弾戦を彷彿させるシーンをドーンと
入れてもらえるともっと盛り上がったと思いますが、欲張り過ぎでしょうか?

ハリソン・フォードは、町の影のボスで冷酷な役のはずでしたが、それほど
悪い人には見えませんでした。同じことはダニエル・クレイグについても
いえます。彼も強盗団を率いるボスには見えませんでした。

キャスティングかストーリーに無理があるのではないでしょうか?

それほど深く考えて観る映画ではないですが・・・。

B級娯楽作品としては成功した映画だと思います。
何も考えずに楽しめる映画でした。

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お気に入りその669~f植物園の巣穴

2012-07-20 12:04:12 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「f植物園の巣穴」です。

梨木香歩の「f植物園の巣穴」を読みました。
冒頭から人と物の怪が渾然一体の梨木香歩らしい不思議ワールドが全開でした。
以前に書かれた「家守綺譚」と同系統の作品です。

どちらの作品も未読の方に対し、どんな系統かを説明するのは困難ですが、
強いて言えば夢枕獏の「陰陽師」シリーズやジブリ映画の「千と千尋の神隠し」
などに似た雰囲気の作品というとわかっていただけるのではないでしょうか。

ただ「家守綺譚」と「陰陽師」が人間界における物の怪を描いているのに対し、
「f植物園の巣穴」は「千と千尋」と同じく異界にさ迷い込んだ人間を描いて
います。

「f植物園」は「千と千尋」をはるかに超える異界っぷりなので、著者の表現を
十分理解できませんでした。
そのため、おおまかな雰囲気を感じながら流されるように読むようにしましたが、
数々の伏線がラストシーンに収束していく様は十分理解できました。
坊の謎が解けた瞬間や、主人公の夫婦関係が再生していくラストには感動さえ
覚えました。

見事、著者の術中にはまった、ということでしょう。
そういう点においては忘れられない一冊となりました。

ただし、読み手の想像力を超え、混乱を招くシーンが大半を占める作品である
ことを考えると、「家守綺譚」のように高い評価はできませんでした。

異界や物の怪の禍々しさを空気感で表現する著者のテクニックは認めますが、
それらを想像させることも著者のテクニックだと思います。

私の読解力や想像力が、著者についていけなかったということでしょうが・・・。

最後に出版社に一言。
本書の紹介文は読者に誤解を招くと思います。
さらっとしか書いていないアイルランドの治水神や大気都比売神まで紹介文に
入れるのは、ストーリーの展開を誤解させる要因になります。
気をつけてほしいと思います。

おまけ。
今はこの難解な作品から一変、宮部みゆきのぼんくらシリーズ第2段「日暮らし」
をまったりした気分で読んでいます。

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お気に入りその668~ブランデー

2012-07-19 12:11:34 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ブランデーです。

ブランデー8本をオークションで落札しました。

12600円は安かったのか高かったのか?
ブランデーは全くわかりませんので、野暮とは思いましたが
目安になる市場価格を調べました。

 アルマニャック シャボーXO 5000円
 コニャック フラパンVSOP 3000円
 ニッカXOデラックス     4000円
 レミーマルタン ナポレオン  5000円
 オタール ナポレオン     6000円
 サントリーVSOP      2000円
 カミュ クールジャズ     2000円
 カミュ ジャズ        2000円

合計で3万円近くになるようです。
経験上オークションでは、まとめ買いは安く買えるので、
今回もきっとお得な買い物だったと想像しています。

レミーマルタンとカミュは名前を知っているだけ、
シャボー、フラパン、オタールは名前さえ知りません
でした。

まずはアルマニャックというものを味わってみようと
シャボーから手を付けました。
コニャックとは味わいが違うそうですが、さっぱり
判らない内に空になってしましました。
何となくブランデーにしてはハードな口当たりと
思いました。

今はレミーマルタンを味わっているところ。
こちらはまろやかな口当たりと濃厚な芳香があり、
ブランデーに持っていたイメージ通りです。

いずれにしても猫に小判、豚に真珠を地で行くようで
お恥ずかしい限りですが、後学の為にひと通り味わ
おうと思っています。

そういえば学生時代に、インスタントラーメンだけで
1ヶ月暮らしたことがあり、最終的には脚気(かっけ)
になって止めたことがありました。
そのときも「後学の為に」と思って行いました。

歳をとっても興味を持つとやりたくなるのは変わって
いないようです。

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お気に入りその667~ぼんくらシリーズ

2012-07-13 12:51:14 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ぼんくらシリーズです。

宮部みゆきの「ぼんくらシリーズ」を読み始めました。

宮部みゆきは1冊しか読んだことがありませんでしたが、
「おまえさん」の紹介文を目にしたのがきっかけで読み
始めました。

その紹介文とは次の通り。

『日本には宮部みゆきがいる。260万部突破、大人気時代
ミステリー「ぼんくら」シリーズ最新刊が、なんと単行本・文庫
同時発売! 日本小説界の至宝が前例のない挑戦を果たした
奇跡の一品。』

いかにも面白い!読まなきゃ損!と誘うコピーにころっと
引っかかりました。

また妻が1作目「ぼんくら」と3作目「おまえさん」を持って
いて、2作目「日暮らし」を買うだけで済んだこともきっかけに
なりました。

今は「ぼんくら」を読み終わり、「日暮らし」の到着待ち中。

ぼんくら同心平四郎と美少年弓之助のコンビが謎を解く、という
ストーリーで、そこそこ面白かったですが、その程度。
逆になぜ2作で260万部もいったの?と疑問を持ちました。

もしかしたら2作目の「日暮らし」がバツグンに面白かったの
ではないでしょうか?
楽しみにしています。

ちなみに今はそんな訳で宮部みゆきを中断して、梨木香歩の
「f植物園の巣穴」を読み始めたところ。

こちらは「家守綺譚」と同系統の作品。
冒頭から人と物の怪が渾然一体の梨木香歩らしい不思議
ワールド全開。
ここまで世界が広がったら展開が読めるはずも無く、ここは
開き直り、ただ楽しむのみ!です。


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お気に入りその666~ツレがうつになりまして。

2012-07-11 12:06:43 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「ツレがうつになりまして。」です。

先日の連休は映画DVD「ツレがうつになりまして。」を
みました。

宮崎あおい、堺雅人のW主演で話題になり、いつか見ようと
手元に用意していました。
先日「アントキノイノチ」を見たことをきっかけにして、
ついに見ることにしました。

映画「ツレがうつになりまして。」は「アントキノイノチ」と
同じ系統の作品です。
エンターテインメントと深刻な事実を正しく伝えるという
二つの役割があるため、評価も二つが混同されがちです。

「アントキノイノチ」では原作で丁寧に描かれていた、遺品
整理という深刻な仕事を正しく伝えることより、エンター
テインメントに重きを置き過ぎた作りになっていたため、
残念な評価しかできませんでした。

それに比べ、「ツレがうつになりまして。」は原作の空気感を
よく伝える良質な映画に仕上がっていました。
これは「うつ」という深刻な事実を原作と同じくらい正しく
伝えようとしたからでしょう。
映画の評価は賛否両論真っ二つだったようですが、それは
原作も同じ。
批判評には、私の症状は映画(原作)と違うとか、こんな簡単な
ものではない、というものが多かったようですが、それは映画評
とは違いますし、「うつ」の症状や治癒の過程はその人の性格や
環境によって大きく異なるでしょうから、本質を見失った批判
だと思います。

それよりも「心の風邪」といわれ、ストレス社会の中で密かに
蔓延している「うつ」の知られざる基本形を正しく伝えることに
力点を置き、成功したことを評価したいです。

ツレの兄が見舞いにきて「がんばれ!」という言葉を連発する
シーンで、観客に不快に思わせただけでも映画として成功なの
ではないでしょうか?

映画では教会の同窓会のシーンがジーンときました。
「・・・病めるときも、これを慰め・・・」
今まで何度も聞き流してきた言葉ですが、このシーンのおかげで
忘れられない言葉になりました。
使い古された言葉で感動させる、なんて良い脚本でしょう!

まだ「ツレがうつになりまして。」が未体験の方は原作より
映画をおすすめします。

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お気に入りその665~The arrival

2012-07-05 12:31:30 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「The arrival」です。

昨年話題になった「アライバル」を「原書」で読みました!

・・・といっても「アライバル」は文字の無い絵本なので、
どこの国で出版されても読めます。

ある男が家族を残し、言葉さえわからない外国で何とか生計を
立て、家族を呼び寄せるまでの話です。

わからないのは言葉や文字だけでなく、動物や食べ物さえ初めて
見るものばかり・・・。
不安の中で入国審査、住居探し、仕事探しと苦労が続きます。

そうしているうちに、戦争で家族と片足を失い流れてきた老人や、
迫害から逃れ移住してきた一家などと出逢い、仲間が増え、
ようやく普通の生活が送れるようになっていきます。

そしてついに家族を呼び寄せる日がきたのです。

後日談として幼い我が子がすぐにその国になじむ様子が描かれて
いたのが微笑ましかったです。

アライバルは彼が待ち望んだ家族の到着を意味するだけでなく、
不安を抱えながら到着する外国人たちも意味しているのでしょう。

涙して読んだという賞賛の声がありましたが、私はそれほどの
感動を感じませんでした。
良い本だとは思いましたが・・・。

ちなみに最近、日本でも文字の無い絵本とはちょっと違いますが、
似たような試みをした本が出ました。

こうの史代著「ぼおるぺん古事記」です。
「夕凪の街桜の国」が絶品だったので、もう一冊読みたいと
思っていましたのでグッドタイミング、即購入しました。

冒頭に原文、目次にあらすじ、本編は絵のみという作りです。
想像力を発揮して絵で読むことはアライバルと共通しています。
近いうちに読もうと思います。

(追記)

ここで訂正!

先ほど「ぼおるぺん古事記」の封を切り、中をあらためたところ
本書の構成を間違って理解し、紹介してしまったことが判明し
ました。

本書は、漫画に原文が書き添えてあり、必要に応じて注釈も
添えてあるという構成をしていました。

したがって「文字の無い絵」を読むのではなく「判読困難な
原文」を漫画と注釈で読むという作りだったことを訂正します。



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