鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその2341~音楽振動熟成

2024-06-24 12:02:27 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、音楽振動熟成です。

奥尻ワインは妻のお気に入り。
妻は晩酌をしませんが、ワインが合いそうな食事のときはすかさず出してきます。
奥尻ワインは札幌でもなかなか手に入らないので、クリスマスや誕生日にまとめてプレゼントしているため、常に在庫がある状況です。
先日メルカリに「ONKYO」というシールが張られた奥尻ワインが出品されていました。
シールには「音楽振動熟成」と書いています。
ということは、あの有名なONKYOのことかな?
独身のころにONKYOのスピーカーを使っていたことを思い出しました。
あのスピーカーは1本70㎏を超えていてとんでもなく重たかったです。
(重たい分、音が良かったはずですが、耳に自信がないので、よく判りませんでした・・・)
結婚してからは居間にオーディオを置くスペースが無くなり物置に仕舞い込んでいました。
その後、息子が自室に持ち込んで聴いていましたが、独立したときに置いていきました。
数年前、いろいろ整理するついでに○○○オフに持っていったところ、思ったよりも高値で買い取ってくれました。
今はどこかの家で良い音を響かせているといいですね。

という思い出話はどうでも良いこと。
ONKYOが奥尻ワインで行っている「音楽振動熟成」について調べてみました。
東京農大との共同研究で、ワイン樽の外壁に加振器を取り付けて加振させて内部に音を響かせ、酵母への影響を定量的に解析しているそうです。
複数の加振器の加振により樽の中にベートーベンやモーツァルトが流れているそうです。
果たして音楽振動によってワインの熟成は進むのでしょうか?
研究結果の発表が楽しみです。

その前にぜひ音楽振動熟成の効果を体感したくて、出品されていたワインを購入しました。
実験に使われたのは奥尻ワインのメルロー赤。
我が家で一番飲み慣れている銘柄です。
私の舌はアテになりませんが、妻の舌には違いが感じられるでしょうか?
味わうのが楽しみです。

おまけとして私のお気に入りであるニッカウヰスキーのお話を少々。
沖縄が日本に返還される前、沖縄には琉球ニッカウヰスキーという会社がありました。
本土からウイスキー製品を船で運び、沖縄で瓶詰めして販売していました。
「スーパーニッカ」「ブラックニッカ」「ハイニッカ」など銘柄もボトルデザインも本土と同じ。
でも味わいが違ったそうです。
どの銘柄も本土のものよりもマイルドになっていたそうです。
元は同じものだったのに。
こちらは船で長い時間揺られたことでアルコールと水の混合がより進んだため舌ざわりが丸くなったのではないかという話でした。
ONKYOの研究からふと思い出しました。

ちょっとしつこいですがおまけをもうひとつ。
琉球ニッカのウイスキーがまろやかだった理由についてはすでに解明されています。
水分子とエタノール分子が不均一に並んでいたものが、振動を受けエタノール分子を水分子が囲むクラスターという状態に変わったことが理由です。
樽の中で長い時間をかけてゆっくり進むはずのクラスター化が、振動により一気に進んだのです。
ちなみに船の揺れではなく眼鏡洗浄機のような超音波振動機ならたった24時間で味わいが変わるそうです。
こういうのに興味はありますが、せっかくブレンダーが作り上げた味わいを壊したくないので止めておきます。








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お気に入りその2340~コミック3冊

2024-06-20 12:25:26 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、コミック3冊です。
お気に入りコミック4作品のうち3作品に新刊が出ていたので久しぶりに購入。

「ディノサン⑤」
  生きた恐竜を展示公開する恐竜園の新米飼育員が主人公。
  毎回違う恐竜が登場し、その恐竜を担当する飼育員が
  身体特徴や性格、生態などを紹介します。
  今回は、太り過ぎて繁殖がうまくいかない個体に対し、
  運動させたり食事内容をかえて工夫するシーンが
  登場します。
  きっと動物園や水族館の飼育員が日常的に行っていること
  なのでしょう。
  それにしても恐竜の生態が生き生き描かれていて、
  映画ジュラシックパークとは違った楽しみ方ができます。
  ちなみに単なるダイエットものかと思ったら後半で
  大変な事態に・・・。
  6巻が楽しみです。

「クマ撃ちの女⑬」
  クマ撃ちに生活のすべてをささげる女性が主人公。
  姉を襲ったクマに復讐を果たすために腕を磨いたため
  猟友会も頼りにする存在。
  安全第一の警察や猟友会とはとにかく合いません。
  いつどうやって復讐を果たすのか、この後の展開に
  期待しています。
  そういえは名作「羆撃ち」の著者であり凄腕ハンターだった
  久保俊治さんが亡くなりました。
  「クマ撃ちの女」が好きな方には「羆撃ち」はお勧めです。

「へんなものみっけ⑩」
  博物館を担当することになった市職員が主人公。
  いろいろな生き物の剥製や骨格標本を100年後に伝えることが
  博物館の使命という言葉に感動しました。
  運び込まれたサイの死体を大きな釜で2~3週間煮る場面は
  先日観たテレビ番組と重なりました。
  東京科学博物館のクジラ担当・田島博士によると、海生哺乳類の
  骨には脂肪が多く含まれているため、他の生き物よりも長く煮る
  必要があるのだそうです。
  テレビで観たのと同じ釜かな?なんて考えながら読みました。

冒頭でお気に入りの4作品と書いた残りは「瑠璃の宝石⑤」。
早く続きを読みたいものです。
これは鉱物採集の実践的知識がたっぷり詰め込まれていて、とても興味深いマンガです。














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お気に入りその2339~原色図譜エンレイソウ属植物2

2024-06-17 12:40:01 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、原色図譜エンレイソウ属植物2です。

先日は「原色図譜エンレイソウ属植物」の色校正サンプルを入手した経緯を書きました。
表紙カバーと本文のみのサンプルで製本されていないため、ハードカバーを作って本棚に自立保管できるようにしました。
それと並行して前書き、解説文を読みつつ植物画を鑑賞しました。
通常図鑑って重くて大きくて扱いに困るのですが、これは製本前の状態なので、1枚1枚を手に取って解説を読んだり植物画を鑑賞したりできて実に楽でした。
特に種ごとの違いを見比べるのに必要ページだけを並べて見比べることができてとても便利でした。
こういうカード型の図鑑があって良いのではないかと思います。

さて本書について最優先にお伝えしたいのは植物画が細密で美しいことです。
エンレイソウは大きな3枚葉の中央に花が咲く、とても特徴的な植物で、今年も山菜採りのときに撮影してきたばかりです。
その美しい立ち姿、花や葉の特徴的バランスなどが見事に写し取られています。
また同種の中の個体差を読者に伝えるべく多くの地の同種の姿を描いています。
それにより同種の個体差を知った上で、次の種に移る仕掛けです。
これにより種ごとの違いを把握して、実地に役立てることができそうです。
特に札幌周辺で多く見かけるエンレイソウとミヤマエンレイソウの見分け方はしっかり覚えておきたいと思います。
以下、本書で学んだことを自分のために記録に残します。
エンレイソウ属をよく見かける方は参考にされてはいかがでしょうか。

〇世界的な分布等
 エンレイソウ属は世界に40数種確認されている
 東アジア9種、残りは北米に分布する
 東アジアの内、ヒマラヤから中国にかけて分布する1種を除いた8種はすべて日本に生育する
 あの特徴的な形状の植物は、世界中に広く生育する植物ではない
 国内の8種はかなり似た形状をしているが、ヒマヤラや北米のは随分形状が異なる
 北米は種が多い上、交雑も多く、まだ研究途上にある

〇国内に生育する8種の形体の特徴
 ①エンレイソウ
  花は常に白色
  花は常に花びらを欠き(極めてまれに3枚ある)、
  葉は広い菱状、倒卵形
 ②オオバナノエンレイソウ
  がく片の先は鋭尖形ではない
  雄しべは雌しべより長く、やくは花系のおよそ3倍
 ③ミヤマエンレイソウ
  がく片の先は鋭尖形
  雄しべは雌しべより短く、やくは花系のおよそ2倍
 ④コジマエンレイソウ
 ⑤シラオイエンレイソウ6倍体
 ⑥シラオイエンレイソウ3倍体
 ⑦ヒダカエンレイソウ
 ⑧トカチエンレイソウ
  略
 本書によると札幌およびその周辺でよく見ていたエンレイソウはどうやら①と③らしい
 ②と③は実によく似ているが、がく片の先の尖り具合と雄しべ雌しべのどちらが長いかで
 素人でも区別できる
 植物画を見比べたら確かにその通り違っていた

〇開花時期、生育地などの特徴 
 ①森林性が強い。北海道では最も早く花が咲く
 ②原野性が強い
 ③森林性が強い。①よりおよそ2,3週間遅れて花が咲く
 ④~⑧略

〇種形成の過程
 ①~⑧の共通の先祖(?)から①と②が分化した
 ③は?が②に分化する途中で分化した
 ⑤⑥は②と③が交雑した
 ⑦は①と③が交雑した
 ⑧は①と②が交雑した
 
なお以上の記述は本書発行当時(1987年)のものなので、現在は違うかもしれませんのでご了承ください。




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お気に入りその2338~原色図譜エンレイソウ属植物

2024-06-10 12:41:37 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、原色図譜エンレイソウ属植物です。

昨年2月、新聞に「新・原色図譜エンレイソウ属植物」という図鑑が完成したことが報じられました。
1987年に発行された「原色図譜エンレイソウ属植物」に写真や生育資料を追加したもので価格は30,800円。
商品説明に目を惹く一文がありました。

=====
イラストにおいては植物画としての美しさはもちろんであるが,何より生態学者の目を通してのエンレイソウ属植物たちの描写が圧巻である。
=====

これこれ!
こういう科学と芸術が両立した植物画が大のお気に入りなのです。
とても高価なので新版はあきらめるとして、初版の「原色図譜エンレイソウ属植物」でも購入できないかと思い、価格を調べたところ、こちらも12000円と高価。
結局はどちらもあきらめて同じ著者の「画文集 北ぐにの花暦」を購入して110枚の植物画を満喫しました。
ここまでが昨年のお話。

先日、ネットオークションで初版の「原色図譜エンレイソウ属植物」が2割ほど安い価格で出品されていました。
商品写真から裁断済みのようです。
裁断済みなら安いのは当然。
念のため出品者に質問すると「裁断というよりは製本されない仕様と思われる 」との回答。
??
この出品者は13000点を超える取引で評価が驚異の100%という超優良店。
裁断ではないというプロの目を信じるしかありません。
なお他の古書店で出品している「原色図譜エンレイソウ属植物」は一般的な書籍と同様しっかり製本されています。
どういうことでしょうか?
もしかしたら、一般的に発行されたものではなく制作時のサンプルなのかも?
もしそれなら一般人が目にすることがない珍しいものです。
逆に興味を持ち、購入することに決めました。
あとは現物が届いてから判断するだけ。

届いたのはハードカバー書籍用のカバー紙と本文全ページのみ。
糊付け製本されずバラバラ。
どういうものか考えつつ観察を続けました。
カバー紙にヒントがありました。
折り返した内側に色校正用の印刷がなされ、校正日付、校正者氏名が記されています。
これはまさに完成直前のチェックサンプル。
こういうものを初めて目にしました。
さらに本書発行から4年後の日付と札幌グランドホテルで著者からいただいたという書き込みがありました。
おそらく本書は図鑑の植物画を描いた著者が色校正をしたサンプルであり、それを誰かにプレゼントしたと思われます。

このような珍品は好きなほうなので、本棚で大切に保管するためのハードケースを作ることにしました。
ダンボールをカットして木工ボンドで接着して作ったのですが、5㎜厚のダンボールを折ると内側に3㎜、外側に2㎜、厚みの影響が出ることを考慮して制作するというアドバイスに従って作ったところ思いのほかピッタリのハードケースができて我ながら驚きました。

それはそれとして、今は本文を読み進めています。
その感想については改めて書くことにしましょう。


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お気に入りその2337~徳田八十吉

2024-06-07 12:40:35 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、徳田八十吉です。

このところ自分の小遣いで買っているのは本と酒ばかり。
たまには自分に対して何か気の利いたプレゼントしようと思い、思いついたのがぐい飲みでした。
晩酌のメインはウイスキーとはいえ、年々日本酒の日も増えてきました。
現在、日本酒の日は酔鯨のジャノメ盃を使っていますが、ちょっと高価なぐい飲みで飲むと一層美味しく感じるでしょうね。
聞いたこともない陶芸家の作品でも驚くほどの値が付くことは知っていますが、どうせ買うならと思いまずは超有名な徳田八十吉のぐい飲みを検索しました。
フルネームで言えるのがこの人だけですし、この人の作品のグラデーションの美しさが気に入っていることが理由です。
どうせ何十万円もするだろうと思ったら、1万円台のもあるではありませんか。
日本酒には無濾過の黄色を楽しむものもあるため、ぐい飲みの内側は白の方が好み。
したがってグラデーションは外側のみ。
しかも予算は1万円前後。
これらの厳しい条件をクリアしたのが今回購入した「四代徳田八十吉 曙」です。
思い描いたものより少し控えめなグラデーションですが、共箱・共布が付いた本格派で、そして何よりとても美しいぐい飲みです。
大き過ぎず小さすぎず手にしっくりくる絶妙なサイズ感も気に入りました。
その晩、改めてじっくり鑑賞しつつ味わった一杯の美味しかったこと!
その時味わったのは三千櫻酒造の「R CLASS 純米酒」。
初めて味わいましたが、心地よい酸味で何杯でもいけちゃう美味しいお酒でした。


(おまけ①)三千櫻酒造について
創業143年目の2020年に岐阜中津川から北海道東川町に移転してきた酒造所です。
行きつけの地酒屋さんの「R CLASS 純米酒」の説明は次の通り
=====
地元ななつぼしを65%まで磨き醸した純米酒です。
穏やかな米由来の香りとスッキリとした米の旨味、キレの良い後味が特徴です。
晩酌酒、定番酒として活躍する酒質です。
冷酒~燗酒でお楽しみ下さい。
=====


(おまけ②)四代徳田八十吉について
人間国宝だった三代徳田八十吉が亡くなり、その名を引き継いでまだ10年のため、作品の評価はまだ定まっていないそうです。
三代の娘として1961年に生まれながら、アメリカの高校に留学したり、NHKのニュースキャスターを務めたりと経歴は実に魅力的です。
いろいろな世界を知った上で伝統技術を引き継いだ彼女の今後を周囲は期待していることでしょうね。
このぐい飲みで晩酌を楽しみつつ、四代の名声が高まることを楽しみに待ちたいと思います。
なお徳田八十吉といえば九谷焼、九谷焼といえば石川県を代表する焼き物。
今年元日に大地震に見舞われた地の焼き物ということ。
今回被災地応援の意味も込めて多少予算オーバーで購入したことは言うまでもありません。


(おまけ③)今回のぐい飲み購入で学んだこと
①共箱(桐箱)
 ぐい飲み(作品)を入れ、作者が箱書きした箱
②真田紐 木綿平 茶白
 もともと武具の紐だったが、千利休が共箱に掛け始めた
 世界一幅の狭い織物といわれる
 端はほつれた横糸を二分して縛って仕上げる
③共箱の脚
 真田紐を通すための穴をあけるために共箱に脚を付けた
 逆に言うと紐無しの共箱には脚がない
④共布
 作者が作品に付けた布
 


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お気に入りその2336~きのこの教科書

2024-06-03 12:55:28 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、きのこの教科書です。

きのこをはじめとする菌類の不思議な生態に興味があり、何冊か読みました。
その中で、菌類が木を分解できるようになったことで古生代石炭紀が終わりを告げたという話と、地中の菌類が木々の根と密接につながり共生関係を築いているという話がとても興味深かったです。
今回読み始めたのは「きのこの教科書 観察と種同定の入門」。
サブタイトルの「種の同定」というキーワードに魅力を感じて購入したのですが、思わぬ収穫がありました。
それは「きのこ学者が認めるきのこ学者によるきのこ画」が紹介されていたことです。
科学と芸術が融合した博物画が大好物の私には最高の情報です。
本書を読むことは当中断。
紹介されていた学者の著作を入手してそのきのこ画を鑑賞することにしました。

そのきのこ画を描いたのは川村清一と本郷次雄。
お二人は菌類の世界では有名らしいのですが、私としては初耳の方々でした。
本書で彼らの描いたきのこ画と代表的な著作が紹介されていたので、本の価格を恐る恐る調べると合計しても3~4000円ほど。
早速注文しました。

「原色版日本菌類圖説」(昭和4年発行)川村清一著・画

川村清一は、牧野富太郎の「牧野日本植物図鑑」できのこ類を担当しており、牧野博士が認めるほど精密で美しいきのこ図を描く研究者だそうです。
本書のまえがきには、原色のきのこ画を印刷で再現するにあたり、黒を入れた4色で原色を再現したことや、原色写真印刷が可能になったことで多色石版のように画工を介したために細部の精密さが低下するのを防ぐことができたと書かれていました。
これまで図鑑の多色石版画は画家が正確に美しく描いたと思っていましたが、専門家の目から見て満足できないものもあったことがうかがえます。

「原色日本菌類図鑑」(昭和50年発行)川村清一著・画

著者・川村清一の親友が書いた前書きによると、戦時中に川村は本書を発行しようとしたが、戦災により印刷所が火災となり発行が中断し、戦後まもなく川村は失意の中で亡くなったそう。
本書は、友人らが残された原稿やきのこ画を整理し、発行にこぎつけたそうです。
前書きには、菌類における川村が植物における牧野富太郎と同様の存在であり、絵師が及ばない正確で美しいキノコ画を描いたことが紹介されています。
さらに毒キノコについて中毒を体験した人々に取材して具体的内容を解説に記載したことや、地方名を集めて載せたことも高く評価しています。
全8巻中の第1巻だけを購入しましたが、サルノコシカケなどの地味なキノコが多く、ベニテングタケのような色鮮やかなものは載っておらず残念でした。
機会があれば他の巻も鑑賞したいものです。

「原色日本菌類図鑑」(昭和38年第7刷)今関六也著、本郷次雄画

本郷次雄については「きのこの教科書」で彼が描いた原画が何枚も紹介されており、その精密で美しい図版をたっぷり鑑賞するためには代表的なものとして保育社の原色日本菌類図鑑を選びました。
本郷は牧野富太郎の弟子の一人として日本の植物分類学を発展させた功労者だそうです。
ただ川村清一のようなドラマチックなエピソードがなく、美しいキノコ画以外にはあまり興味を持てませんでした。

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