粋なオヤジになりたくて

♪一日おきにリリースしています。アップされるのは約5ヶ月遅れです。♪

大阪居酒屋紀行 - 梅田『松葉総本店』『オーストラリアンパブ セブンシーズ』

2006-06-30 | 京滋阪神居酒屋
 大阪出張は多いがあまりゆっくりする時間がないとかミナミや新世界はちょっと恐そうという方向けにさっくりと大阪のディープな世界を体験できる『新梅田食道街』をご紹介します。大阪駅周辺では上品な感のある阪急の地下街に囲まれたJRのガード下の一角に100軒ほどのオヤジ向きのこじんまりした歴史ある飲食店が軒を連ねています。もともとは戦後、国鉄退職者向けの職場を提供する目的で始まったという。新幹線で帰る前にちょっと一杯やるのにお勧めする。大阪駅前の横断歩道を渡れば、そこはもう別世界。沢山あるお勧めの店から先日立寄った立ち飲みの2軒を紹介しよう。立ち飲みですから長時間時間を潰すという向きにはお勧めしません。

『松葉総本店』は立ち飲みの串カツ屋。『タコハイ』というあやしいチューハイを飲みながら串カツ数本を食べて1000円程度です。ここでのお勧めはちょっとカレー味をつけた鳥モモです。灰皿はなくタバコは床に捨てて下さいというスタイルです。

 『松葉総本店』の向かいにあるのはこの界隈にしては(?)おしゃれで上品な部類の『オーストラリアンパブ セブンシーズ』。店内はオーストラリアの立ち飲みパブの雰囲気になっているようですが、ビクトリアビターを扱っている程度で特にオーストラリアしているわけではありません。お勧めはレモンのような色のベルギーの至宝『ヒューガルデンホワイト 生樽』。悪魔という名の泡立ちのよいアルコール度8.6%のベルギービール『デュベル』も東京の専門店で飲むより3割は安いです。高級なビールを安く楽しむのが売りのため、ツマミは安く設定されていてせいぜい500円どまりです。ここもタバコはオーストラリア流にカウンター下の溝に捨てて下さいとのことでした。


ちなみに地図に印がある『お初天神』や『駅ビル地下街』もよりディープな世界を探検してみたいという方にはお勧めのエリアです。
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人間椅子 - 人間失格 1990

2006-06-29 | 音楽で振返る90年代
 
 その昔TBSで深夜やっていた「平成名物TVイカすバンド天国」(通称イカ天)も忘れられない楽しい番組だった。司会は三宅裕二、アシスタントは相原勇だったような気がする。多くのバンドが出演したが、その中で小生の記憶に残っているのが、89年に番組に出演した3人組の『人間椅子』である。バンド名や曲名の多くは江戸川乱歩に由来する。また演奏技術の高さもピカイチながら、ベース鈴木のネズミ男に扮した奇抜な衣装がインパクトがあった。

 学園祭のような安っぽいネズミ男ファッションで頑張っていた初期の頃の人間失格をご覧下さい。(画面に映っている不似合いな女性は太宰の朗読でもしていたのだろうか)ギターはギブソンSG、ベースはあのポールマッカートニーも使っていた名機リッケンバッカー4001か。



崩れた世界の狭間から 自意識過剰が嘲笑う
後ろの自分に叫ぶのだ 人間失格
時計は逆さに歩き出し 関係妄想藪睨み
鏡の自分に叫ぶのだ 人間失格



『ヘヴィーメタルの逆襲』に続く驚愕のキング・クリムゾンの21世紀の精神異常者のステージを聴いてみよう。ロバート・フリップ張りに座ってギターを弾く和嶋の技術の高さには脱帽するしかない。ベースもドラムも日本語歌詞にのせて頑張ってコピーしている。

最近ノンビジュアル系?ではサンボ・マスターがもてはやされていますが、演奏レベルはモノが違いますよね。
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大阪居酒屋紀行 - 心斎橋『まつりや』

2006-06-28 | 京滋阪神居酒屋
 
 大阪の新しい名物として『チリトリ鍋』を紹介しよう。

 「チリトリ鍋」とは、生野区の[万才橋]発祥の肉料理のこと。「てっちゃん鍋」や「ホルモン鍋」とも言われていて、生野では一般的なホルモン料理のひとつだったようだ。[万才橋]が、ステンレス製の四角くて薄い鍋を使って、肉を焼いたことが関西各地に広がる大ヒットのきっかけになった。その形からチリトリ鍋の愛称で、今では焼肉屋だけでなく、居酒屋や韓国料理店にも一般的なメニューとして進出。チリトリ専門店も関西では少なくない。

 そんな専門店のひとつ心斎橋にある『まつりや』に大阪出張のついでに行ってみた。ここはナニワカメラ前の路地にある。かっては『ちりだラーメン』もあった一角だ。テーブルにはガスコンロが設置されている。まずは『きも焼き』を注文。甘辛い醤油ダレとゴマにからまったレバーがチリトリ鍋とともに登場。店主が火加減を調整してくれる。レバーは半生の状態くらいが食べごろ。ゴマのちょっと焦げた匂いがたまらない。続いて『テッチャン』を注文。こちらには辛味噌ダレでたまねぎがついてくる。レバーを食べ終わった鍋にそのまま投入される。こちらはコリコリして、ちょっと表現しづらいがタフィーに似たミルクっぽいこくのある味がする。これは絶品ということでもう一皿追加注文。最後にこれが重要な〆のうどんを注文。タレと肉のうまみが全てうどんに吸い込まれて、実は結構辛いタレだったんだと気づく。生ビール2杯で3050円也。私が説明するより店主が説明するおいしい食べ方を見よう。 大阪にはこのような店がたくさんあるようです。

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Jefferson Starship - Count on me 1978

2006-06-27 | 音楽で振返る70年代


アメリカでは息の長いバンドのひとつだ。サンフランシスコのサイケデリック・サウンド(今ではもう死語?)の旗手として67年にグレース・スリックの唄う"somebody to love" がヒットしていた時代はジェファーソン・エアプレインと名乗っていた。スター・ウォーズの時代になるとちゃっかりバンド名をジェファーソン・スターシップと改名した。ジェファーソン・スターシップ=グレイス・スリックというイメージが強いがこの頃、スリックが酒に溺れてバンドを一時脱退した頃に、創設メンバーのひとりマーティ・バリンがソロで唄って78年にヒットしたのが"Count on me"だ。毎日のようにFMで流れるこの曲を聴きながらハイウェーを走っていると気分はもうアメリカン。ジャケットの雰囲気とは程遠いのだがとても渋い名曲だと思う。懐かしさ一杯のフルコーラスが聴けます。




Precious love
I'll give it to you
blue as the sky and deep in the
eyes if a love so true
beautiful face
you make me feel
lite on the stairs and lost in the
air of a love so real

And you can count on me girl
you can count on my love woman
you can count on me baby
you can count on my love to see you through . . .

その後、79年にイケメンのミッキー・トーマスが加入しMTV時代になると85年にはスターシップと改名し、一度聴いたら忘れられない連呼タイプの"We Built This City" がヒット。この曲は音楽的には歌詞が最低などと陰口が絶えないが、かっては小生の勤める会社のプロモとして替え歌が作られたりした個人的には懐かしい曲だ。同様のコンセプトでは最近"We built this Starbcuks"というも製作されているが雰囲気がウチと似ていてオカシイ。

その後"Sara"や87年には大ヒットとなった"Nothing's gonna stop us now"など凝ったPVを製作した。結成当時のヒッピーのような面影はもはや皆無ですな。

(Mickey)
Lookin' in your eyes I see a paradise
This world that I've found is too good to be true
Standin' here beside you, want so much to give you
This love in my heart that I'm feelin' for you
(Grace)
Let 'em say we're crazy, I don't care about that
Put your hand in my hand, baby, don't ever look back
Let the world around us just fall apart
Baby, we can make it if we're heart-to-heart
(chorus)
And we can build this dream together
Standing strong forever
Nothing's gonna stop us now
And if this world runs out of lovers
We'll still have each other
Nothing's gonna stop us, nothing's gonna stop us now . . .
(この時マネキンを演じているグレイスは47歳。。。 ス、スゴイ!)
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Baileys Original Irish Cream

2006-06-26 | お酒にまつわる話
ベイリーズ。こんなマイナーだと思っていたお酒が日本でTVCMをやるところまで進出してくるなんてとても想像していなかった。自分の名前すら思い出せない記憶喪失の女性がベイリーズだけは覚えているというアレだ。ベイリーズは、1974年にアイルランドのダブリンのR.&A.ベイリー社が開発した製品で、リキュールでは世界一の販売量を誇っているという。アイリッシュ・ウィスキーとクリームがベースになっており、チョコレートやカカオなどで風味がつけてある。アルコール度は17度程度というから飲みやすいはずだ。初めて飲んだのはロンドンだったか、記憶ははっきりしない。英国航空の機内では確かベイリーズが飲めたと思う。オンザロックでチビチビ飲むという飲み方だけだったが、職場近くのたまに行く居酒屋では最近『ベイリーズ・ミルク』がメニューに加わっていた。『カルアミルク』ののりか。手頃な価格なのはうれしいが、ひとつ欠点がある。乳製品を含むため開封後はあまり日持ちしない。よってボトルには賞味期限が書かれている。どんどん飲めるタイプの酒ではないのでお勧めは小瓶かな。な、なんとウチの近所の一般庶民向け?スーパーにすら小瓶だけですが550円で並んでいた。ギネスだけかと思っていたアイルランド恐るべし。。。
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Gary Moore - Still Got The Blues 1990 

2006-06-25 | 音楽で振返る90年代
 全然音楽のタイプは違うがゲイリー・ムーアはカルロス・サンタナと共通点がある。すすり泣くレスポール。。。現在でもテレビ番組で、哀愁のシーン=チークタイム?にバックに流れる曲として『哀愁のヨーロッパ』と同じ傾向でたまに使われるのが『Still Got The Blues』だ。ゲイリー・ムーアはベルファースト出身のブリティッシュ・ブルース育ちだ。エリック・クラプトン、ジミー・ページを初めとして多くのブリティッシュ・ロックのミュージシャンはブルースをそのルーツとしている。

 ゲイリーのギターはそのテクでもリフでも聴かせるうまさがある。やはり日本人ってサステイナーのレスポールに弱いんでしょうか。この90年発表のアルバムにはゲストとしてジョージ・ハリスン、アルバート・コリンズ、アルバート・キングが参加。アルバート・キングとの掛け合いもいい。アルバムジャケットにある壁の写真は彼の尊敬するジミヘンか。

Use to be so easy
To give my heart away
But I found that the haeartache
was the price you have to pay
I found that that love is no friend of mine
I should have know'n time after time

So long
it was so long ago
But I've still got the blues for you

Use to be so easy
Fall in love again
But I found that the heartache
It's a roll that leeds to pain
I found that love is more than just a game
Play and to win
but you loose just the same

PVを見つけたので貼っておきます。




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Fazil Say - 純情きらりに浸れる曲入ってます

2006-06-24 | ピアノ


 最近めっきり桜子のピアノシーンが減った『純情きらり』。東京音楽学校の入学試験シーンも演奏無しとは寂しい限りですね。今までに桜子が弾いていたモーツァルトのピアノ曲が楽しめるファジル・サイのCDをご紹介します。ファジルはトルコ出身の異色のピアニストですが、このCDでは彼のスタイルの一端を聴くことができます。ファジルのコンサートの様子を録画で見ましたが、体型的には小柄で頭が大きく、グローブのような大きな手で丁度アシュケナージのような感じです。やや客席側に開いた感じで置かれたピアノ椅子に深くかけ、ペダルを踏む足のかかとは宙に浮いているという変わったスタイルです。時々左手で指揮をしたり、客席をチラ見したり、ずいぶん余裕があるように見受けられました。アンコールはファジル風トルコ行進曲。ファンキーだったモーツァルトがもし現代に生きていたらきっとこんな感じじゃと思わせるラグタイムを聴かせます。これぞホンバモノのトルコ行進曲?


Variations On 'Ah, vous dirai-je, maman' K.265: Thema  
(マロニエ荘で達彦と連弾した想い出の曲)

Piano Sonata K.330 in C Major: Allegro moderato   
(喫茶マルセイユで達彦を待って弾いた曲)

最近、熱情、ワルトシュタイン、テンペストのはいったCDも発売されていますョ。

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Kathleen Battle - Cavalleria Rusticana 1997

2006-06-23 | 音楽で振返る90年代


キャサリン・バトルは87年頃にニッカウヰスキーの『私はおいしいウイスキーを知っています』というキャッチコピーのCMでヘンデルの『オンブラ・マイ・フ』を歌っていましたね。スコットランド風の海岸線(?)の空撮でひらめいた純白のロングドレスがかっこよかった。バトルというとワガママでオーケストラと対立というイメージですが、 他のブログを読むと”その「ワガママ度」は往年のソプラノ歌手マリア・カラスに比べたら、うんと小さい。 ”との意見もあります。
 さてこのCDは97年発売とありますが、買ったのはワシントンDCだったと思いますが、発売直後だったようでかなり山積みの状態で売られていたと記憶しています。ピエトロ・マスカーニの代表作「カヴァレリア・ルスティカーナ」はTVドラマ『白い影』でも使われていましたが、バトルの繊細な声にぴったりの曲ですね。このCDは名曲揃いですのでロング・ドライブで持って行きたい候補に最適(眠くない時に限る)だと思います。



(全然関係ありませんが、小生実はキャスリーンと誕生日が同じです!)

 もうひとつ特筆すべきことは伴奏のハープシコードが奇才アンソニー・ニューマンということです。小生未だに35年前の彼の若き日のハープシコード演奏のアルバムを探しています。当時スイング・ジャーナル誌上では鍵谷幸信氏がニューマンのバッハを絶賛して物議をかもしていました。(残念ながらこのアルバムはCD化されていません)小生は最近までバッハの半音階的幻想曲とフーガにおける彼の演奏が楽譜通りだと思っていましたが、実は楽譜に書かれていない全く彼独自のアドリブがコーダ部分にはいっています。
1.J.S. Bach : Italian Concerto in F major BWV 971
2. Rameau : Sarabande from " Zoroastre "
3. Haydn : Sonata No. 33 in c minor Hob. XVI/20
4. J.S. Bach : Chromatic Fantasy and Fugue in d minor BWV 903
5. F. Couperin : Les baricades mistérieuses
6. A. Newman : Chimaeras I & II

(けっこうアヤシイ感じのジャケットでしょ?小さいですが、上部で瞑想しているのが彼です。このようなアルバムを捜し求めて時々神保町を徘徊しています。)

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ニューヨーク音楽紀行 - Joseph Patelson

2006-06-22 | ピアノ


 ニューヨークにはカーネギー・ホールやリンカーン・センターなどクラシックの殿堂がありますが、そのカーネギーホールの裏手にあるのが楽譜専門店の知る人ぞ知る『Joseph Patelson』です。この店ではあらゆるクラシックの楽譜を扱っていますが、ピアノの楽譜は写真手前のレコード売り場のような棚にパラパラと入っています。実は多くは安い中古の楽譜です。まぁこれが目当てという人もいますが、新品の楽譜は店員に頼むと奥のストックルームから持ってきてくれます。このシステムを知らないと探している楽譜には巡り合えず、たいした店じゃなかったなとなってしまいます。日本でもそうですが、複数の楽譜のなかから最良のものを選ぶのも読解力と経験がいりますよね。
 ところでこんなジョーク聞いたことありませんか?カーネギー・ホールを探していた人がその道順を尋ねると相手は音楽家で極めてマジメな答えが返ってくるというお話です。
 Q: "How do I get to Carnegie Hall?"
 A: "Practice, practice, practice."
実はこの話はカーネギーホールのホームページにも『行き方』としてチラッっと登場します。館内のショップにはこんなものまで。
小生は一度だけカーネギー・ホールにおのぼりさんとして行ったことがあります。95年のポリーニのベートーヴェンのプログラムのリサイタルでした。丁度前をうろついていたらダフ屋が寄ってきて30ドル位だったと思いますが末席のチケットをゲットして入りました。(良い子はやめましょうね。)
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鎌倉グルメ紀行 - 小町・おざわ&IZA

2006-06-21 | 首都圏グルメ


 鎌倉の駅前の小町通りというと今は完全に観光地化していますね。小生30年位前に茅ヶ崎に住んでいた頃は時々夜に遊びに来ていました。小町通りからちょっと入った裏道の二階に小さな店『おざわ』があります。休日だと昼時を外しても並ばないと入れません。ここのメインは玉子焼御膳1200円也です。玉子4つを使った玉子焼き、野沢菜のお漬物、ご飯(上には明太子と昆布の佃煮がのっている)、そしてなめこ汁です。玉子焼きはとてもシンプルですが、だしのきいた奥深い味わいがあり値段的にも納得の一品です。

 ところで小町通りにはその昔『IZA』というジャズ喫茶の名店がありました。アルテックA7の間におしゃれに観音様が置かれていたのが印象に残る店でした。小生これが大変に印象に残っていて、いつかは自宅のスピーカーの間に観音様を置きたいとまで思っています。(ちなみにうちのスピーカーは昔ブルックリンで買ったアルテックの620Aです。)『IZA』は最近復活して場所を変えて、『おざわ』からちょっと行ったところで当時の雰囲気を色濃く残して営業しています。その昔ここでアル・ヘイグのインヴィテーションとか聞いたなぁ。

お土産には鎌倉五郎の”麦田もち”か”半月”ですね。麦田もちは麦焦がしが香ばしくてウマイです。

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Rich Little - The First Family Rides Again 1981

2006-06-20 | 音楽で振返る80年代
先日TVでブッシュ大統領がそっくりさんを招いて並んで会見を開いて人気挽回を図ったというニュースを観ていてふと思い出した。以前からこのようなユーモアの手法を歴代の大統領は使っていたようだ。リッチ・リトルはそっくりさんというよりは日本でいう声帯模写に近いコメディアン(impressionist)として歴代大統領を皮肉っているが、レーガン大統領と親交があったようだ。1981年に発売されたアルバム『The First Family Rides Again』のなかで彼はあらゆる角度からレーガン大統領やナンシー夫人を茶化している。その昔聴いておぼろげに覚えているそのたわいもないストーリーの一端をご紹介すると、

(1)レーガン大統領は歴代の大統領ニクソン、フォード、カーターを
   ホワイトハウスに招いてポーカーに興ずる。(リッチはそれぞれ
   の大統領の声と性格を似せて使い分けるのだが。。。)
    フォードはすっかりボケしまっていてかって住んでいたホワイト
   ハウスにたどり着くにも苦労してしまった。もうポーカーの
   ルールもよくわかっていないようだ。カーターはとにかく弱気、
   負けることばかりを心配している。ニクソンは手段を選ばず
   勝つことばかり考えてイカサマがバレて、あきれたみんなが
   帰ってしまうといったストーリーだったと記憶している。
   かってタモリがやっていた麻雀ネタにも通ずるような内容だ。
(2)ホワイトハウスでレーガン大統領は同じ共和党出身のリンカーン
   大統領の亡霊と出会う。自分はかって俳優だったと話し、
   リンカーンに自分は俳優に劇場で撃たれたと思いがけなく
   言われて、とっさにあの日は家で宿題をやっていましたと
   わけの判らない言い訳をする。
(3)持論であるレガノミックスの説明をマスコミに求められ、例え話
   として国家財政のパイをまず二分割してと話を切り出し、3つ目
   のピースの話を持ち出して皆を呆れさせる。
   (この話のみ米国のブログでオリジナルの一部を発見!)
   Let's suppose your mom baked a big blueberry pie. Now, that pie
   represents the wealth of this country. Now, take that pie, and
   cut it in half. The top half is defense spending, the bottom
   half is for domestic programs, and the other half is for the 
   national debt...




とまぁ、そのおかしさはストーリーだけではないので実際に聴かないと伝わりにくいのだが。。。

彼のサイトでは150人以上のモノマネのさわりを聴くことができる。
似ているかどうかより何をしゃべっているのかが興味深いです。
ケネディーやクリントンあたりがかなり辛らつですネ。
http://www.richlittle.com/voices.htm

(注)音楽ではありませんが当時LPとして販売されていました。
   このジャケット自体も60年代にグラミー賞を受賞した同業者の
   Vaughn Meaderの『The First Family(ケネディー版)』の
   パロディーですが、こちらの方だけはCD化されています。

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Brad Mehldau - All the things you are

2006-06-19 | ジャズ

 誰にも似ていない面白いスタイルのピアノだ。ブラッド・メルドーの左手は恐ろしく雄弁に右手に話しかける。もちろん右手だって並のピアニストには負けていない。両手の織りなす対話の世界が彼の真骨頂。そんな彼のピアノ・スタイルがよくわかるのが Radiohead のカバー曲ではあるが、もう彼の代表曲となっているExit Music (for a film)の映像だ。



  ところでこのCDのトップを飾る独創的な All the things you areを初めて聴いたのは発売直後の頃の秋葉原の石丸電気(現在はSOFT3と呼ばれる店舗)だった。当時は欲しいCDは石丸に行けば見つかるという信頼感があった。なんせお目当てのCDがなければ他店舗も調べてあれば持ってきてくれるサービスもうれしかった。今はネット販売が主流になって店舗はすっかりすたれてしまった。当時に比べて秋葉原(→アキバ)も石丸(→ISHIMARU)もすっかり変わってしまったのは残念だが時代の流れか。
『All the things you are』は53年にジャズの巨人がスーパー・セッションをした『Jazz at Massey Hall』(Charlie Parker / Dizzy Gillespie / Bud Powell / Max Roach / Charles Mingus)が秀逸な演奏。(この手のスーパー・セッションって名盤は少ないですね。両雄合い立たずということでしょうか。)ブラッドの演奏には他にも非凡なものを感じますが、彼のBrainは一体どうなっているのでしょうか。


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謎の円盤UFO

2006-06-18 | テレビ番組、気になるCM

 昔の日本では今より欧米のTV番組が多く放映されていた。そんななかからイギリスで製作された『謎の円盤UFO』をご紹介しよう。まずはその懐かしいイントロを観てみよう。ゴルフボール型タイプライターのコンピューターやスカイダイバーの乗組員の網シャツが懐かしい。このドラマが放映されたのは日本では1970年だが、設定は近未来の1980年。それまでサンダーバードのような人形劇だったこの手のSFの実写版に挑戦したGerry Andersonの功績を評価したい。
このなかで紹介されるUFOを迎撃する目的で建設されたサッカーボールの型をしたムーン・ベースで指揮をとるナイスバディーな女性隊員のひとり、ちょっと口を尖らせた感じが魅力的なゲイ・エリス中尉に扮するのがGabrielle Drakeだ。彼女はセクシー・キャラとして着替えてミニスカ・エリスに変身(QT)したりする。そのコスチュームとあざやかな紫のカツラは当時まだ十代だった私の目に焼きついたものだ。

さて彼女の略歴をWikipediaから拾ってみた。

Gabrielle Drake (born 30 March 1944) is a British actress who was born in Lahore, Pakistan and lived in several Far East countries until her family returned to Britain. Her brother was the late singer/songwriter Nick Drake. Drake, a classically-trained actress with extensive experience in Shakespearean plays is perhaps best known for her portrayal of the iconic Lt. Gay Ellis in the 1970 science fiction television series UFO. In the series, the character of Lt. Ellis worked on Moonbase, which was Earth's first line of defence against invading flying saucers.The costumes worn by Drake and her female co-stars included grey catsuits and mauve or purple-colored wigs (the practical reason for which was never explained in the series).   確かに同じ色のカツラだとユニフォームの一部と思えますね。

ホームページによれば今年すでに62歳になるエリス中尉のフィギアがいまだに本国では30ポンドで新発売されているという。また根強いファンのために沈着冷静が売りのストレイカー最高司令官と共にサイン会もやっているという。(下のサイン入りブロマイドも30ポンド!)

(注)UFOらしき音楽は現在でも『愛エプ』のアヤシイ料理を解説するナレーションのバックに流れています。



(でかくてすみません。


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世田谷グルメ紀行 - 松蔭神社『辰屋』

2006-06-17 | 世田谷・目黒グルメ

 金曜日は会社を休んで朝寝を楽しんだ後、おなかがすいてきたのでぶらっと松蔭神社まで自転車で行ってラーメン『辰屋』に初挑戦。ここは二郎系と言われている。小生は実は二郎系が苦手だ。上野毛の二郎へ行った時は小でも食べきれなかった。緊張の面持ちで午後二時ごろ入店すると店内は私の後から来た若いカップルでちょうど満席に。愛想のよい店主がひとりでやっている。メニューを見てもよくわからず、取り合えず『辰しょうゆラーメン』700円也を注文。ややあって後から来たカップルは『辰しょうゆラーメン小』650円也を注文。げっ、小でも十分なのかと逡巡しながらメニューをよく見るとトッピングがたくさんあって、野菜、にんにく、唐辛子は無料とある。あわてて野菜とにんにくのトップングをお願いする。しばらくして店主がとなりの人に『にんにくは少なめでしたよね。』げっ、少なめなんて念を押すほど多いのか。しばらくあってでてきたラーメンは丼からかなり具が盛り上がった状態。麺はかなりの極太(店内カウンターにある口上ではムッチリと表現されていますが、モッチリではないでしょうか)で、そこに厚切りチャーシュー、煮玉子、野菜(キャベツ、たまねぎ、もやし)それに微塵切りのにんにく、かつおぶし。まずは食べる前にれんげでかつおぶしの上からスープをかけてかつおぶしが飛ばないようにするらしい。スープは背脂と分厚いの油膜の下にある。食べていくにしたがってトラウマのように二郎の時が思い出されてきた。朝から何も食べていない状況だったし頑張って格闘するもギトギト油のディフェンスの前にオヤジとしては完食できず。あとから来たふたりが大盛り800円也を頼んでいたので観察すると一回り大きな丼に山盛りの野菜でこれはまるで Devil's Tower そのもの??? きっと彼ら(通称ジロリアンと呼ばれているらしい)は一日一食かあるいはこれが主食に違いない、カップルの女性(普通女の子を連れて来るか?)の方は小でも残してしまったようだなどと観察しながら店を出たのでありました。夕方帰って来た妻が玄関でいきなり『今日にんにく食べたでしょ』とクレイムでした。
(写真の状態で普通盛りです。 ひくよねフツー。。。)
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Life Card - 続くぅ

2006-06-16 | テレビ番組、気になるCM
 「カードの切り方が人生だ」をテーマに、仕事、恋愛、友人関係などなど、誰だって遭遇するような人生のさまざまな局面をドラマ化して、その場面場面でオダギリジョー演ずるサラリーマンが「人生のカード=LIFE CARD」を切っていく様子を描いている連続もののCM。
 第6弾の「マドンナ」篇では、オダギリが故郷の同窓会に10年ぶりに出席。そこには懐かしい仲間たちとともに、高校時代に恋心を抱いていたマドンナ桜井幸子ちゃん演ずる「さっちゃん」が・・・、というこんなこと自分にもあったなぁと思わせるストーリー。今も美しいマドンナと再会したオダギリが、「どーする?」といつものようにカードを取り出そうとすると、なんと今回はマドンナが『冒険』『友情』『封印』の3枚のカードを提示して『どれにしようか。』と選択を持ちかける新展開。撮影はオダギリの出身地の岡山で行われたという。
 オヤジとしては当然のように一直線に「冒険」を選択すると、やはり期待するような結末はなく、とんでもない結果が待っていたというオチとなる。(ちなみに『友情』を選ぶと高校教師ネタになっています。)このCMは気になるストーリーの続きをエサにWEBサイトに誘導するという新しい戦略が面白い。何よりCMの放映コストを一種類に抑えられる。誰だって第二弾?のように美人のスッチーに旅先でウインクされたら、誘惑に乗ってしまうかも(そんなウマイ話あるはずないか)と、つい自分だったらの状況に置換えて観てしまう。そんなオヤジのスケベ心は結末見たさにWEBサイトへ向かうことになるのでした。しかし驚いたことに中二の娘もしっかり結末をチェックして人生勉強していたのでした。この戦略はアタリ?
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