水に関しては若い時に初めてパリに行った頃、ここの水道の水は飲めないというのでバカにしていたのだが、後年になっていかに合理的な国かということが後になってわかってきた記憶がある。
そんな我が家にもついにウォーターサーバーがやってきた。まだ娘が小さかった頃には一万円ほどするカートリッジ型のフィルター(年1回取り替え)をつけて水道水を飲んでいた。ここ数年はスーパーでペットボトルの水を買っていたが、運ぶのが重いし、空のペットボトルの処分が面倒だ。
というわけで色々な会社のウォーター・サーバーのなかから拙宅で選んだのは『オーケンウォーター』という会社のもの。オーケンといっても外国ではなく京都丹波の会社。大槻ケンヂ。。。ではなく、荻野憲治という方が代表で命名されたようだ。
この会社はサーバーが無料で使える代わりに水は割高というタイプ。拙宅のように水の消費が少ない場合にはこのタイプがいいのかなと選択。月々で最低でも24リットル(12リットル容器が2つで3150円)は消費しなければならない。値段だけで考えるとスーパーで買う水の倍以上はする。家族で一日1リットルのペースというわけだ。この程度なら達成できそうな気がする。なお初回は24リットル分が無料で付いてくる。
早速セッティングしてみる。この会社は水の容器が厚手のビニール製で使い捨てというのも楽チン。夏は食卓からちょっと手を伸ばせば冷たい水が飲める。お湯は95度ということでコーヒーを飲むと結構熱かった。
若い頃に新入社員が紙パックのウーロン茶を買っているのを見て、お茶にお金を払う奴がいるんだなんて感じていた自分がウソのようだ。今やこんなものが家庭に普及する時代のようだ。
(更におまけで付いてきた丹波のこしひかり1.5キロと松茸昆布)
意外なことに設置後一週間で最初の12リットルが空になった。料理に使うと意外と消費は早い。一ヶ月ほど使ってここまでの失敗談を挙げると。まずドリップ式のコーヒーを作ろうとお湯を継ぎ足して入れていたのだが、お湯を出すレバーのバネの力が強くて濡れたコーヒー粉が飛び散ってしまった。カップラーメンのような柔らかい容器でレバーを押してお湯を入れるのもうまくない。また12リットルという重い容器を上にセットするのは結構力がいる。妻が一度セットに失敗して容器の弁が壊れて水浸しになってしまった。オーケンに相談すると無料で1回分送ってくれることになった。結構このようなトラブルは起きているのかもしれない。