粋なオヤジになりたくて

♪一日おきにリリースしています。アップされるのは約5ヶ月遅れです。♪

Hula's POTATO CHIPS

2007-03-31 | 首都圏グルメ
 
 小生がこのところビールの友にしているのが、フラ印のアメリカンポテトチップです。なんか食べ続けているうちに前より好きになってしまいました。この略してフラ印チップスですが、通常のパッケージより大きく170グラムはいっています。どのポテトチップも原材料は限られているだけにちょっと謎なのですが、微妙な味の差があるような気がします。

 ご欄のようにパッケージの表はフラダンスのデザインになっていますが、ハワイとホテトチップスというのはちょっと結びつかない。裏にはハワイ諸島の絵があって、いかにもハワイからの直輸入品のようですが、製造元は茅ヶ崎市南湖にある東京スナックという会社です。南湖って地名、昔近くに住んでいたのでなつかしいです。しかもその東京スナック食品が昨年解散したそうで現在のパッケージではソシオ工房となっている。

 さてなぜハワイかということですが、実はちゃんとした物語があったのです。戦前にハワイで実際にポテトチップス会社を営んでいた浜田さんという方が戦後に日本に引き上げてきて日本で初めてポテトチップスを作り始めたということのようです。その後、様々な日本の会社は彼の技術指導を受けて成長したようです。この味が永く受け継がれていくことを祈って止みません。
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東京下町居酒屋紀行 - 水天宮『広島焼みやこ亭』

2007-03-30 | 東京下町居酒屋
 
 会社帰りに5人で水天宮交差点近くの『みやこ亭』へ。店内は満席で待ちができるほど盛況であった。常時懐かしいビートルズの曲が流れる店内は女性客は少なめで、オヤジ系グループが多かった。入り口脇のこあがりのテーブルに陣取る。
 
 広島焼きとは焼きそばとキャベツを混ぜずに真ん中に挟んだ感じのお好み焼きでソースは当然『おたふく』。この店では甘口、辛口のソースがテーブルに用意されている。なぜかマヨネーズはオプションで300円で容器ごと買って、使い切れなければキープすることもできる。

 一品の人気メニューのなかでは『きのこ炒め』と『とんぺい焼き』がおいしかった。メインの『お好み焼き』は+300円で大盛りになる。大盛りをトッピングを変えて(チーズ、モチ、ニンニクチップ)3枚注文するも完食。ドリンクはジョッキで黒ビールのあと緑茶ハイを注文。近くにもう一軒あります。みんなでワイワイやりたい時にオススメ。


(さすがに大盛りは高さがあります。)
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Sarah Vaughan - My Favorite Things 1961

2007-03-29 | ジャズ
 
 常に前進し続けて息の長い歌手生活を送ったサラ・ヴォーン。このアルバムは彼女が37歳の時に発表されたものだ。アルバムのトップを飾るのが My Favorite Things だ。もの哀しいギターの控えめな伴奏にサラのやや低い声がささやくようにかぶさる。My Favorite Things というと、どうしてもジュリー・アンドリュースが65年に映画サウンド・オブ・ミュージックで唄った高い伸びのある声の印象が強いが、映画が公開されるずっと前にこのような演奏が発表されていたのは興味深い。コルトレーンも映画からヒントを得たとばかり思っていたのだが、映画公開前にジャズ・ナンバーとなっていたわけだ。
 "Vaughan"という苗字だが"Robert Vaughn"のようにaが入らないものだと思っていたがSarahの場合が珍しいようだ。

Raindrops on roses and whiskers on kittens
Bright copper kettles and warm woolen mittens
Brown paper packages tied up with strings
These are a few of my favorite things

Cream colored ponies and crisp apple streudels
Doorbells and sleigh bells and schnitzel with noodles
Wild geese that fly with the moon on their wings
These are a few of my favorite things

Girls in white dresses with blue satin sashes
Snowflakes that stay on my nose and eyelashes
Silver white winters that melt into springs
These are a few of my favorite things

When the dog bites
When the bee stings
When I'm feeling sad
I simply remember my favorite things
And then I don't feel so bad

streudel = ドイツ、オーストリアの焼き菓子の一種
schnitzel = ウィーン名物の仔牛のカツレツ



名詞は常に複数形で丹念に韻をふんだ歌詞が続く。有名なジュリー・アンドリュースの元唄も聴いてみられたら。映画を観たのは小学生の頃だったかな。冒頭のアルプスのシーンが印象的でしたね。
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女子フィギアスケートで日本勢圧勝

2007-03-28 | スポーツ全般
 
 フィギアスケートというのは本当に過酷な競技だ。リンクに立ったら観客の視線を一身に受けてもう自分ひとりでなんとかしないといけない。転倒したらポジションや曲とのずれを瞬時に判断して、更には失敗ジャンプにもう一度挑戦するかも自分で決断しないといけない。

 世界選手権の勝敗を分けたのはジャンプの成否だった。ダブル、トリプル更にはクワッド(4回転)と素人には回転数しかわからないが、ジャンプの違いが解ると観戦の楽しみ方も奥が深そうだ。ところで以下の6種類のトリプル・ジャンプ、貴方はテレビを観ていて見分けられますか?

トウループ
右足で踏み切り、左足のトゥを突いてジャンプ。6種類の中では最も難易度は低い。

サルコウ
前向きにすべってターンして後ろ向きになり、左足のインサイドエッジで踏み切るジャンプ。安藤選手が四回転といっているのがコレ。

ループ
右足のアウトサイドエッジで踏み切り、両足をクロスさせて跳ぶジャンプ。今後浅田選手がこの4回転に挑戦すれば安藤選手の四回転よりも高度な技といえる。

フリップ
ジャンプ直前に前向きから後ろ向きの身体の位置を変え、左足のインサイドエッジで踏み切って右足のトゥを突いて跳ぶ。

ルッツ
左足で外側に踏み込んでから右足のトゥを突いてジャンプ。難易度が高く、見分けるのも難しい。

アクセル
唯一前向きの踏み切りで、見分けるのが最も容易。実際には三回転半であることから難易度が最も高いとされていて浅田選手が得意としているのがコレ。

以上が同じ三回転のジャンプでも難易度の易しいものから順に並べたもの。当然難易度の高い(=リスクの高い)ジャンプをたくさん取り入れた方が得点が伸びる採点法になっているわけだから浅田選手のフリー高得点もうなずける。こんなジャンプをさらに連続して決めるには優雅に見えて相当な脚力がいるに違いない。

浅田選手の演技をフジTVの三宅アナによるF1流の実況で見てみよう。浅田選手はサルコウ以外の全てのトリプル・ジャンプを演技に取り入れているのがわかる。一方で安藤選手はアクセル以外の全てのトリプル・ジャンプを演技に取り入れているのがわかる。キム選手も同様にアクセル以外の全てのトリプル・ジャンプを演技に取り入れていたが、最も得点を稼ぎたいルッツが不成功だった。しかし構成点(プログラム・コンポーネンツ)では安藤選手を上回っていたところに着目したい。

 「女子フィギアスケートフリー」の関東地区の平均視聴率は38・1%だったそうだ。これはサッカーや野球では取れない恐ろしい数字だ。それだけに演技を終えた選手の涙には日本をしょっているとてつもない重圧から開放された安堵感もあると思えるのだが。世代交代とアジア勢の健闘が印象的だった。

 それにしても表彰台の3人でキム選手だけを映さずに日本人選手二人だけを映し続けたフジテレビにはもっと良識が欲しかった。日本が勝った時にこそ、その度量が問われるのではないだろうか。
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世田谷グルメ紀行 - 三軒茶屋『芝多』 

2007-03-27 | 世田谷・目黒グルメ
 
 春分の日、春の陽気に誘われて自転車で経堂まで。予想通りいくつかのラーメン店は休業だった。はるばる亭には『そうだ京都に行こう!行ってきます。』というような張り紙があった。まったく面白い店主だ。経堂大勝軒では20名ほどの行列ができていた。東池袋大勝軒の閉店が報道されていた影響もあるのだろうがスゴイ。

 さて小生は自転車で世田谷通りをぶらぶらと三軒茶屋まで行ってみた。ちょっと裏通りにあって以前から気になっていた『芝多』に入る。入り口には品良く目立たない感じだ。ここはテーブルのみの店で、長めのテーブルの端に座る。なんと休日にもかかわらず、本日のランチが数種類用意されていた。そのなかで『豚生姜焼き』780円也を注文。店内をサービスしているのは年期のはいったオバサン達で気配りも怠りない。

 生姜焼きは肉と野菜が一体となった肉野菜炒めという感じだが、野菜(もやし、キャベツ、タマネギ)が全て同じ大きさに細かく切り揃えられており、その丁寧な仕事に感心した。食べてみると肉や野菜に生姜がよく滲みわたったウマサだった。若者向きの大盛りではなかったが、ご飯の方はお櫃も一緒に運ばれてきて、赤だしとともに味は良い。ガッツリ系の街の定食屋さんを想像していたが、想像していたよりも上品でメニューのレパートリーも広く、夜は飲むこともできる。何も書かれていなかったがランチにはデミコーヒーがつく。

 
(肉野菜炒め風のショウガ焼き。店名入り箸袋や氷入りのお茶のグラスにお店の品を感ずる)

 店を出てから気付いたのだが裏通りと思った店の前の通りはすっかり細くなってしまった弦巻通りだった。三軒茶屋の駅からはかなり遠いので普段使いにはチトつらいのが残念。一度訪れただけで全てを判断するのは難しいが、驚くほどコスト・パフォーマンスが良いとか忘れられない味ということではないのだが、味や値段だけでは評価しきれない部分もあってバランスの良さがジモティーの支持を得ているのかなぁと感じた。きっと平日のランチタイムは戦場のようになっているだろう。次回は夜に来て本格料理をいただいてみたい。
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Blues Project - I Can't Keep From Crying 1967

2007-03-26 | 音楽で振返る60年代
 
 小生が高校生の時によく聴いたアルバムがこれだ。ブリティッシュロックが全盛だったこの頃にアメリカのバンドで気になった存在だった。米国の白人バンドだって、英国人がブルースをひっさげて活躍していたのを黙って見過ごすことはなかったのだろう。そんなバンドのひとつブルース・プロジェクトの3枚目のアルバムI Cant' Keep From Crying Sometimes(邦題は泣かずにいられない)はアルクーパーの作品だが、このニューヨークのタウンホールでのライブ録音(一部はスタジオらしい)のアルバムが出た頃には既に脱退していたらしい。



I can't keep from crying sometimes
I can't keep from crying sometimes
Mama She is dead and gone
And I, You know I'm all alone
I can't keep from crying sometimes

Early in the Morning
About the break of day
I fall down on my knees
I fall down and I play
I think about my woman
My woman who's long gone

I can't keep from crying sometimes
I can't keep from crying sometimes
Mama She is dead and gone
And I, You know I'm all alone
I can't keep from crying sometimes

Late time in the evening
I watch the sun goes down
I think about my woman
My woman she ain't no around
My heart is filled with sadness
And My eyes are filled with tears
 :
 :

 とまぁ、なんと哀しい歌詞だろうか。このあとアルバムはラストの Wake Me, Shake Me に突き進んでいく。

結局バンドは短命に終わって、アルクーパーはこの後 Blood, Sweat & Tears を結成して別の路線を進むことになる。
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世田谷グルメ紀行 - 経堂『はるばる亭』  

2007-03-25 | 世田谷・目黒グルメ
 
 春休みに入ったラーメン好きの娘と平日の昼すぎに自転車で経堂の『はるばる亭』へ。ここは個性的な店主のやっているお店で常連さんが多い。ちょっと並んですぐに入れた。

 娘は支那そば、私は香麺を注文。店主は香麺にはこだわりがある。
『作り方わかりますか』
『以前食べたことあるけど忘れちゃって。。。』
ではと店主による作り方の解説とあとからイラスト入りの作り方の説明書も出てきた。


香麺には鶏肉・叉焼・メンマ・ミミガー・きゅうり・水菜・長葱・海苔とちょっと変わった具材が入っている。ここから海苔を取り出して、ラーチャー(辛み)と油のついた麺をひたすら混ぜてなじませる。『もっと麺を高くもちあげて』と店主のゲキがとぶ。


香辛料と麺が十分になじんだところで、海苔をちぎって投入し完成。このスープのない状態でいただくと今まで味わったことのない不思議な味がする。ここで出された黒酢も少し入れて自分の好みの味を探る。


残り少なくなったところで別に出されたスープを投入。やっとラーメンのような状態になるものの、香辛料のせいでスープはやや赤みを帯びていて辛い。この辛さがポカポカして腹持ちのよさにつながる。

娘には怖いオジサンの店だからお行儀良く食べてねと脅しておいたら、いつになくスープも残さず完食していた。ここの店主は毎年夏になると店を閉めてしまうのだが、海外旅行を楽しんでいるらしい。常連さんとの会話が聴こえてくる。
『今度ドバイにルーブル美術館建てるらしいよ。』 『そ~ぉ。』
ふざける様子もなく奇妙な会話が続く。

いろんな意味で脳と胃腸の活性化を図りたい人にお奨めする。
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Al Haig - Holyland 1974

2007-03-24 | ジャズ
 
 このアルバム・ジャケットを憶えている人は通かもしれない。当時のオリジナルのLPジャケット・デザインをネットで探したが見当たらなかったので自分で撮影した。デザインの評判が悪かったのだろうか。わかりにくいがアルバムタイトルは"INVITATION"と書かれている。わかりにくいが下の方には AL HAIG と大きく書かれている。(Alはレーガン政権時代の国防長官であったAlexander Haig ではなくAllan Haigを略してアル・ヘイグというわけだ。)

 このアルバムは小生が就職した頃、決まってA面がジャズ喫茶でよくかかっていた。哀愁に満ちたみずみずしいピアノソロから始まる Holyland は心に染み入る忘れ難い名演奏である。1924年生まれの彼はマイルス・デイビスの『クールの誕生』にも参加しておりキャリアは長いのだが、自身のリーダー・アルバムはそう多くない。その彼が亡くなってもう25年が経つ。こんなピアニストが忘れられてしまうのは寂しい限りである。


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駅弁グルメ紀行 - 名古屋『ヒレカツみそ丼』

2007-03-23 | 全国駅弁グルメ
 
 名古屋の駅弁には名物の名古屋コーチン、ひつまぶし、そして味噌カツが数多くある。サラリーマンが好きな名古屋名物の駅弁の具はある調査によると以下の通り。


 今回帰りに名古屋駅で買ったのは名古屋だるまの『ヒレカツみそ丼』850円也。この弁当だけでも一日250食売れているらしい。

 残念ながら20時過ぎの新幹線の車内は込んでいて、三人掛のA席に座った小生の隣にも若い女性が座っていた。ちょっとその目を気にしながら包装紙を開く。まずは附属している半熟玉子を割ろうとしたが、これがなかなか割れない。結局窓枠のフチで割ったが、もしB/C席ではどうすればいいのだろうか。更にはごはんにカツが容器一杯に盛られており、半熟玉子は箸でかき出したが写真のように一部が流れ出てしまった。
 さてミソカツは冷えてしまっているが、半熟玉子をからめたり、辛子をからめたりしてなかなかうまい。サポートするのはインゲンの味噌和えとつぼ漬けだがこれも悪くない味。


(ビジュアル的には最低になってしまったがとりあえず。。)
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京都グルメ紀行 - 祇園『原了郭』 

2007-03-22 | 京滋阪神グルメ
 
 原了郭は祇園のメインストリートにあるにもかかわらず、気付かずに通りすぎてしまったほど目立たない小さな店だ。基本的には商品として置いているのは数種類の調味料だけだ。小分けされた調味料の小さな袋が並んでいて独特のはんなり感がただよう。

 そのなかの黒七味はうどん、そばに実によくマッチする。特に京都名物の鰊そばには欠かせない。これを使いだすと本当にこれなしでは済まなくなってしまいます。味噌汁にも入れてしまいます。創業は元禄16年(1704年)で黒七味は十代目が考案したというから歴史の長い店だ。


この黒七味だが地下鉄表参道駅の駅中にある紀伊国屋でも取り扱っているのを発見した。やはり香りが命のためだろうか、祇園で買った黒七味の賞味期限は2ヶ月後と短い。ひょっとしたら、これを常にバッグに忍ばせている関西人もおられるのではないだろうか。今日も豚汁に入れてしまった。。。

(今回の京都紀行はこれで終了です。)

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京都グルメ紀行 - 三条寺町『スマート珈琲店』 

2007-03-21 | 京滋阪神グルメ
 
 スマート珈琲店は寺町通りにある喫茶店だ。以前から前を通って気にはなっていた店だ。入り口にデンと置かれていてガラス越しに見えているのがドイツ製のコーヒー焙煎機。この店はこれで毎朝自家焙煎をすることにこだわっている店だ。

寺町通りは三条から北は飲食店系が少なくやや客足が落ちる気がする。あまり有名ではない隠れた名店と思っていたが、入ってみると店内は満席だった。ちょっと待って一番奥の席に着席。

 コーヒーはきっちりと暖められた店のロゴ入りの厚手のカップで運ばれてきた。ネルドリップ方式のみで作られるオリジナルブレンドコーヒーは流石にウマイ。ここの名物はホットケーキのようだが、ちょっとお腹一杯だったのでチーズケーキとのセットで計750円也。京都は茶の湯の文化の伝統だとうか、お店もお客もお茶へのこだわりがちょっと並とは違うようだ。喫茶店の質とか文化という面では日本一ではないだろうか。

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京都グルメ紀行 - 四条寺町 『キムラ』 

2007-03-20 | 京滋阪神グルメ
 
 京都には三嶋亭やモリタヤと高級なすき焼き店が存在するが、キムラは寺町通りにある庶民的な価格のすき焼き専門店だ。今回はここで関西独特の牛肉の食文化に触れてみようというわけだ。入り口で靴を預けて番号札を受け取り赤じゅうたんを二階の座敷にあがる。。。とここまでは三嶋亭と同じスタイルだ。二階には衝立で仕切られた大広間があって、ぶらっとひとりではいっても全然問題ない。



 すき焼きの肉は通常は2800円と2900円の二種類だけ。お昼だけは限定のすき焼きランチ1900円もある。まだランチタイムだったので迷わずこれを注文。運ばれてきた肉も野菜も量は十分にある。肉の他に、ネギ、タマネギ、しらたき、麩、焼き豆腐、みつばなどがついている。(白菜はない。)三嶋亭なら倍の料金で肉は2切れ半だろう。


ここでは仲居さんがガスコンロに着火後は自分で火加減を調節しながら、砂糖、醤油、水を交互に加減して調理するスタイルだ。三嶋亭の電熱器に比べて火力が強いので気をつけよう。肉は赤身のようだが、硬いなんてことはなく、それなりにいける。奥の調理場ではお客の入りに合わせて肉を都度スライスしているようだ。ネギは関西独特の中が空洞になっている緑色の部分をいただく。


よく観察すると聴こえてくる会話から観光客ではなく地元のお客さんのようだ。皆さん食べ終わっても直ぐに帰る様子がない。タタミの居心地が良いのでついつい寝入ってしまいそうなくらいだ。ちょっと昭和初期の時代に戻ったような錯覚さえ覚える。ゆったりした時の流れと美味しい料理で満足の午後を過ごさせてもらった。
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京都音楽喫茶紀行 - ジャズ喫茶『YAMATOYA』 

2007-03-19 | 音楽喫茶紀行
 
 京都の老舗のジャズ喫茶の雄『YAMATOYA』は平安神宮近くの丸太町側の路地をちょっとはいったところにある。場所的はちょっと孤立しているんので観光客はあまり来ない。はっきりした記憶がないが、学生時代に一度だけ訪れたことがある気がする。余談だが二階にはなんと『奇妙な果実』という名の店がある。

 12時過ぎに入店するとどうやら一番客だったようだ。カウンターにはおかみさんが一人で営業しているようだ。私語厳禁なんてうるさそうなオヤジの店主を勝手に想像していたのにちょっと拍子抜けだった。まぁそんな店ではいまどきやっていけるわけないか。

 ちょうど店内にはコルトレーンの Live at Birdlandの Afro Blue が流れていた。カウンターの右端に席を取るとグランドピアノの形をしたしゃれたメニューを渡された。曲は I Want To Talk About You に移った。この曲前から好きなんですよと話しかけてみる。『何かリクエストありますか?』 と誘われたが、ウ~ン、こんな老舗でそれは予想外だったのでビビってしまった。ウインナコーヒー650円也を注文。客が注文する度に豆を挽くため可愛い小型の電動ミルを使用しているとのこと。棚には様々な形のコーヒーカップが並んでいる。
 
(客を見てカップを選ぶのだろうか。その結果がこのピーター・ラビット?)

 昔のLPを使用するため、CDと違って二十数分でレコードが入れ替わって心地良い。それだけに混んでくるときっとおかみさんの仕事は忙しいはずだ。次はニューポートのマッコイタイナー、そしてジミースミスとウエスモンゴメリー、そしてサラ・ヴォーンと聴きやすい盤の選曲が続く。ここはとても居心地が良さそうだ。

 スピーカーはここ以外のジャズ喫茶ではお目にかかったことがない英国VITAVOXのクリプッシュ・ホーン。もうこの空間に収まるにはコレしかないというデザインだ。(余談だが、はるか昔クリプシュ・ホーン以外はクソだと言っていたオーディオ好きの米国人の話を思い出した。)真ん中にはアップライトピアノが陣取る。店内には西洋人形から曼荼羅まで奇妙に調和したインテリアによる不思議ワールドが広がる。
 
(奥の棚にはLPが天井までぎっしり。このなかからリクエストの一枚が探し出せるというのか。)

カウンターの下にはマッキントッシュ・アンプの美しいブルーが妖しい輝きを放っている。おかみさんに東京から来たというと色々と京都の話の相手をしてくれた。一時間経過して二番目のひとりオヤジの客がやっと入店してきたところで退店した。こんな店が近所にあったらなぁとしみじみ思う。。。なお入り口脇にはYAMATOYAも紹介されている『三代目おけいはん』の名曲喫茶編のポスターが貼られていた。
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京都早春の旅 - 『平安神宮』 

2007-03-18 | 国内旅行
 
 桜にはちと早い早春の京都で小生が訪れたのは平安神宮。外国人観光客にも人気のスポットだ。平安神宮は明治中期より建立され、増築を重ねて現在に至る京都では新しい部類の建造物だ。桓武天皇の当時の都を再現したものらしい。応天門をくぐると大極殿まで広い広場が続いている。


(大極殿前に右手に配置されているのが左近の桜、左手にある室で囲われているのが右近の橘。京都御所にも見られるこの配置は現在でも雛人形に受け継がれていますね。)

大極殿の裏手、北側には30万平米の広大な庭園『神苑』が広がっている。600円也の入場料と桜にはまだ早い時期のおかげで入場者数がぐっと制限され、ゆったりと過ごすことができる。この庭園は池の周囲を巡る池泉回遊式庭園で日本でも代表的な日本庭園として素晴らしい。今の時期でも桃や早咲き桜などを楽しむことができる。


(園内でみたこの日二組目の和装の親子連れ。和装文化が根付いているようだ。)


(早咲きの桜「赤実大島桜」越しに泰平閣を臨む。)



(大正元年に京都御所より移築された泰平閣。橋を渡る普段着の和装の三人娘を腰掛けて盗撮する小生。)


(園内ではこの日良縁を得たカップルの記念撮影があちらこちらで。天候に恵まれてよかったですね。)

平安神宮に行ったらぜひ庭園も訪れて下さい。できればゆっくり過ごしましょう。
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京都居酒屋紀行 - 木屋町『たこ入道』

2007-03-17 | 京滋阪神居酒屋
 
 金曜日の夜の木屋町は23時過ぎでもさすがにごった返していた。一人でうろついていると、歌舞伎町ならアウトとなる積極的な客引きも多い。さて木屋町の通り沿いにある『たこ入道』は客のほとんどが注文する明石焼きが売りというユニークな居酒屋だ。店内はぐるっと周囲を囲まれたカウンターのみで一人で入りやすい。カウンターにはおばんざいの大皿が並ぶ。入店時には客は初老の男性二人組みだけだった。

レモンハイ、名物の明石焼き、そしておばんざいのなかから今が旬な『筍と鯛の子の炊き合わせ』を注文。さすがに関西風の素材の味を生かす薄味だった。

(おしな書きの最初には明石焼きだけ分けて520円と書かれている)

 メインの明石焼きはご主人?が菜箸を使って器用にひっくり返して作ってくれた。タイミングを見計らってオカミさん?がきざみ生姜の入った暖かいだし汁をつくってくれる。全く言葉もかわさず、目も合わさないこの二人の息のあった連携に年期を感じてしまった。明石焼きにはおおきなタコが入っている。外側はふわふわでだし汁につける時間が長いと溶けてしまうほどだ。暖かいうちにハフハフ言いながらいただくとしよう。


10人ぐらいの若者のグループが来て騒がしくなりそうな気配に退散した。全員が明石焼きを注文したらずいぶんと時間がかかるだろうなぁと想像し店を後にした。もし京都に住んでいたら午前2時までやっているし、カウンターの片隅で一人飲む普段使いには良い店だと思った。計1400円也。
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