粋なオヤジになりたくて

♪一日おきにリリースしています。アップされるのは約5ヶ月遅れです。♪

京都居酒屋紀行 - 西木屋町四条『喜幸』

2007-07-31 | 京滋阪神居酒屋
 
 京都は近くに海がないため昔から棒鰊や鯖寿司に代表される加工した魚を取り寄せて食べる文化が育った。しかし川魚なら活きのいいのを食べることもできたんだということを思い起こさせてくれるのがこのお店。場所はコロナ洋食店を更に南に下った狭い路地裏にあります。

 ご主人はすぐ前にある鴨川で投網漁(1シーズンのライセンス料は8000円とのこと)でとれた川魚を自ら調理して出すという希少な方です。17時の開店を待って一番客としてカウンター端席の水槽前に陣取る。カウンターのみで一人で入りやすい店内には年配のご主人のほかに、狭いカウンター内に割烹着姿の女性が3人もいる家族経営のようだ。水槽には今朝とれたばかりの大小たくさんの魚が泳いでいる。これは究極の天然物ですね。この様子を眺めているだけでも飽きない。この水槽に氷屋が運んできた大きな氷を丸ごと投入。氷を入れて水温を下げないと魚が死んでしまうそうだ。


(すごい勢いで泳いでいるのでブレてしまいました)

おばあちゃんが筆と墨で本日のお品書きをさらさらと書いていた。料理お酒とも値段表示はありません。この手の店では珍しい大瓶のみのビールを注文し、まずお通しの『青豆の汲み上げ豆腐』をいただく。この豆腐は豆の味がしてお替りしたい程のなかなかのうまさです。



さてメニューのなかから『鮎の山椒煮』を注文。骨まで柔らかく煮込まれた鮎は丸ごと食べられます。山椒の実がたくさん入っていてピリッとアクセントになってお酒に合います。


(鮎の下には山椒の実がたくさん敷かれています。)

次に伏見の地酒、『坤滴(こんてきと読みます)』をいただく。錦市場でさんざん並んでいるのを見て食べたくなってしまった『鱧おとし』を注文。鱧は市場では頭がつながった状態で血抜きして売られていますが、こんな状態でも噛み付くことがあるそうで、その生命力の強さゆえ昔の時代に京都までの長い道のりに耐えられる魚として重宝されたようです。その頭をダシにして湯引きするらしいです。氷で冷やして梅肉でいただくと京都の夏を感じます。



隣に座った常連さんが水槽にいる小魚『はやの白焼き』を注文して、少し分けてくれました。はらわたがちょっと苦くて、鮎と同じようにちょっと酢をつけていただきます。地方で居酒屋に入るとお店の方やお客さんの色々な話が聞けて、これが良い肴になる典型のような店でしたが、初心者にはやや敷居が高いかもしれません。計5500円也。
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京都居酒屋紀行 - 錦市場『だいやす』

2007-07-30 | 京滋阪神居酒屋
 
 京都に行くと昼間は観光、夜は酒が楽しみなわけだが、観光が終わり、夕方が近づくと飲み屋の5時の開店時間が待ち遠しい。そんな時間潰しに昼間から飲める店は覚えておくと重宝するわけだが、また一軒良い店を発見。錦市場の西のはずれを歩いていて発見した『だいやす』はカキの専門店。店の脇にカウンターのスペースがあって店先で金髪のニイチャンが焼いているカキがイートインができる。客は誰もいなかったが入ってみる。

 メニューには貝や魚もあるわけだが、今が旬の季節の岩ガキ2つとレモンハイを注文。こちらの岩ガキは鳥羽産ということで、冬には真ガキが登場するらしいが、冬でも生では出さず焼いて出すそうだ。京風のオイスターバーといったところか。


(冷えたグラスにクラッシュト・アイスが暑さを冷ましてくれる一杯。岩ガキは熱いので気をつけて。)

 岩ガキは焼くことで磯の香りがプ~ンとしてくる。軽くレモンを絞っていただく。プりプリの食感だ。汁もウマイ。
『だいやすってお漬物で有名ですよね。』
『ウチの方が創業昭和2年で古いんです。あっちがあと。』
なるほど店内には創業当時の店の様子が描かれた絵が掛けられていた。

また店内にはいろいろとシャレた面白いことが書かれている。
ビールサーバーに貼られた『オイスターよ永遠に』とはローレックスの"Oyster Perpetual"のキャッチコピーを拝借したのだろうか。またこんな注意書きも。。。
『次の方はカキを食べないで下さい。体調の良くない方、あまり好きでない方、初めての方でアレルギー体質の方』

京都のお酒もいろいろ充実していてとにかく安い。小生に長時間付き合ってくれたお店のおねえさん、ありがとう。時間潰しに寄る店ではないですね、失礼しました。計1100円也。
 
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京都旅行記 - 『二条城』

2007-07-29 | 国内旅行
 
 前回の京都滞在で豪雨と修学旅行生の群集に観光を断念した『二条城』にやってきました。何でも本丸の耐震強度が不足していることがわかり、改修のためにこれから5年間は閉鎖となるというニュースを聞いて、これは行かねばと思った次第です。しかし小生は大きな勘違いを二つしていました。
(その1)
本丸はもともと秋に期間限定でしか公開していなかったことを知らなかった。
(その2)
本丸という名前から想像できるような立派な天守閣とは程遠い建物であった。もちろん重要文化財ではあるのだが。。。

 平日の昼過ぎに行くと券売所ほとんど観光客はいません。外人観光客が中心といった状態でした。ちょっと暑かったがこれは良い時にきました。

 ところで二条城は京都の修学旅行でもポピュラーな観光スポットですが、一体どんな場所なのかご存知でしょうか?築城されたのは徳川家康の時代です。戦国時代ののちにできた城は彦根城をみても時間とお金をかけたことが出来栄えからよくわかります。秀頼を招いて豪華な内装でその勢力をみせつけたと言われています。その後、江戸へ遷都となり、200年以上は将軍不在となっていました。この間に落雷による火災で天守閣を、大火で本丸を消失してしまいました。つまりメインテナンス状態に問題があったわけです。その後幕末の時代になって将軍が天皇に会う必要がでてきて再び歴史の表舞台に登場します。有名な大政奉還はここで合議されたと言われています。

 一番の見所である二の丸は増築を繰り返したのか、保安上の理由からか不思議な構造になっています。狩野一門の襖絵が豪華だっ当時を忍ばせます。残念ながら二の丸の内部は撮影禁止となっています。


(こちらが実質的にメインの二の丸)

天主跡に登って見ると天守閣がなくても結構京都の街が一望できます。しかしここの松を中心とした造園は素晴らしい。庭師冥利につきるのではないでしょうか。

(天主跡より本丸を臨む。遠くには比叡山。)

汗だくになってしまったところで冷房のよく効いた無料休憩所はありがたかったです。ラムネ120円を飲んで生き返りました。


(無料休憩所で見かけた観光バスガイドの卵たち)
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京都グルメ紀行 - 『イノダコーヒ本店』

2007-07-28 | 京滋阪神グルメ
 
 京都の喫茶店文化の総本山ともいうべき店ではないだろうか。名古屋のコメダとはかなり趣を異にしている。京都にはあちこちにあり入ったこともあるのだが、錦市場の帰りに初めて本店に入店。ここでも入り口には自転車が並ぶ。京都という街は市営地下鉄、京阪、阪急、市バスと交通機関がバラバラで路線も便が悪く道も狭く一方通行も多く。。。なので自転車がとても重宝するようだ。


(入り口レジ前にはコーヒーがたくさん並ぶ)

 高級感漂う店内に入店すると蝶ネクタイの方に禁煙かどうか聞かれ、通されたのは中庭を臨むとても眺めの良い席。12時頃だったが店内は5分の入り。クラシカルな制服のウエイトレスもいいですね。『アラビアの真珠とケーキのセット』840円也を注文。ここではコーヒーは砂糖ミルク入りがデフォルト。分厚いカップは暖められており、さめにくい。ケーキは10種類ほどから選べるが、ラムブロックを選択。これは中がラム酒入りで外をチョコレートでコーティングした珍しいケーキ。初夏の中庭を眺めながら静かな時が流れる。


(中庭の優しい光にギンガム・チェックのクロスが映える。)
(グラスにまで店のロゴが。テーブルには名物ビーフカツサンドの写真が)


(トイレへと続く煉瓦造りの廊下ではオウムが飼われている)

若い頃にこんな場所で恋人と過ごしたかったなぁ。。。京都に来るといつも同じ感想ですみません。。。
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京都グルメ紀行 - 錦市場『富美家』

2007-07-27 | 京滋阪神グルメ
 
 大阪出張を終え、今回も京都でホテルに一泊した翌日は休みを取って平日金曜日の昼前に錦市場の『富美屋』を目指す。11時の開店になると続々とお客が訪れる。平日のせいもあり地元のご老人、特におばあちゃんのひとり客が多い。開店10分でお客が10人ほどになったが小生が最年少のようだった。

 この店の名物である『富美家鍋』600円也を注文。これは鍋焼きうどんのこと。すかさず『七味入れてよろしい?』と聞かれ承知する。これは例の黒七味のことだ。テーブルには調味料は一切置かれていない。



 しばらくして運ばれてきた鍋はさっと蓋を取っていただくとグツグツとした状態。具は写真では一部が隠れているが、海老天、焼餅x2、甘く煮た椎茸、かまぼこと具沢山。麺は柔らかく『さぬきうどん』とは対極にあるが、この柔らかさが老人に受けているのだろう。このうどんの最大の特徴は絶妙な深い味わいがする出汁にある。かつおだしとかそんな単純な味わいではない。きっと隠れている椎茸の味も含まれているのだろう。半分程食べ進むと生に近かった玉子がだんだん半熟になっているので、つぶして麺に絡めていただく。出汁の味わいも更にまろやかに。量は腹八部だが満足。この店の出汁は残せない。

店頭でも各種うどんが売られているが、デパ地下(京都駅だと伊勢丹にあるらしい)でも売られているのでぜひ。京都のソウルフードと呼ぶ人もいるほど歴史ある店のようだ。

 京都は小生が退職したら住んでみたいと思っている街のひとつだが、だんぜん錦市場の近くがいい。店頭には鱧や鰻が並び初夏を感じる。ここで一日1000円あれば結構なおかず(おさかな、漬物、おばんざい)が楽しめる悠々自適の日々が送れるのではないだろうか。
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京都音楽喫茶紀行 - ジャズ喫茶『HANAYA』

2007-07-26 | 音楽喫茶紀行
 
 コロナを出て、祇園の花見小路のクラブが並ぶ飲み屋街を三条まで徒歩で北上するとポツンとあるのが『HANAYA』。入り口の分厚いドアが音を遮断していて中の様子は伺いしれない。ドアが開かずに横にあった呼び鈴を押したところ、中でピンポンとなったようで粋にデビューしたかったのだが登場した時点で皆に笑われてしまった。

店内にはカウンターに男1人、離れて女一人。どちらもご常連のようだ。ギネスビールにミックス・ナッツを注文。


(これで850円って何かの間違い?)


(暗闇で青白く光るマッキンの魔力)


入店時に流れていたのはJohnny Hodgesのこんなアルバム。



これは小生には手ごわそうだ。と思っていたら次にかかったのはDon Byasという方。



そしてJon Johansson と聞いたことのないMusician ばかり。ただ曲はスタンダードなものが多かった。どうやらマスターご自慢のレア盤のオンパレードのようだ。(IKE QUEBECなどネットでもアルバムの画像すら見つからないものが2点あった。)

聴いたことがあったのは退店直前に聴いたCarmen Mcrae。



彼女の歌を聴くとあれっ、いつからこんなに英語の歌詞がわかるようになったのだろうと不思議なくらいスーッと歌詞が伝わってくる。あとで調べてみるとやはり根っからのニューヨーカーであった。

The very thought of you makes my heart sing,
Like an April breeze on the wings of spring.
And you appear in all your splendor, my one and only love.
The shadows fall and spread their mystic charms
In the hush of night while you are in my arms.
I feel your lips so warm and tender, my one and only love.
You fill my eager heart with such desire,
Every kiss you give sets my soul on fire,
I give myself in sweet surrender, my one and only love.
The touch of your hand is like heaven, a heaven that I've never known.
The blush on your cheek whenever I speak tells me that you are my own,
You fill my eager heart with such desire, every kiss you give sets my soul on fire, I give myself in sweet surrender, my one and only love.

楽器に近い声質と正しい英語の彼女のレコードを聴いたことがこの日の一番の収穫であった。 

この店があるサイトで入り難い度4、頑固度4(5段階評価です)になっていることに妙に納得。(まぁドアが開けにくくて入り難さ度4というわけではないだろうが。)

(評価できる点)
  ・愛嬌のある奥さんなど家族経営で和気あいあいとしているところ。
  ・BGMのような音量の店が多いなかで正しい音量で鳴らしている点。
  ・LPしかかからなので20分ごとに次々とレコードが聴ける点。
(課題)
  ・ジャズ喫茶にしてはあまりにも綺麗すぎる小生にはいささか居心地の悪い空間。
  ・JBLの大音量で聴くLPの音が背後から迫ってくる位置関係の不自然さ。
  ・つまり一番良い音が聴ける場所はマスターの座る場所ということ。
  ・お酒がストレートしかなく、カクテルやソーダ割りが全くないこと。まぁそこまではやりたくないか。

かくして超マニアを目指す客と何が流れてようとごきげんな客の二極化が進むんですね。
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京都グルメ紀行 - 四条木屋町『コロナ洋食店』

2007-07-25 | 京滋阪神グルメ
 
 『京都ノスタルジック散歩』という本をご存知だろうか?京都に潜む時間の止まった空間を探す旅が楽しめる。以前にご紹介した『すき焼きのキムラ』なんかが載っているこのマニアックな本のトップを飾っているのが『コロナ洋食店』だ。



 場所は先日ご紹介したフランソワのちょっと先の風情のある路地で前からちょっと気になっていた。この店は昼間はやっていない。17時から20時半までのわずか3時間半の営業である。私がこの店を訪れたいと思ったのは90歳を超えるご主人が頑張っていることをこの本で知ったから。ひょっとしたらこの夏が最後のチャンスかも知れないなどちょっと不謹慎な思いから来てしまったわけです。

 昼食を抜いてお腹をすかして20時過ぎに入店するとお客の姿はなく、ご主人と若い女性店員のおねえさんで和んでいた。カウンターに陣取ると目の前で調理される様子がガラス越しに眺めることができる。なるほど店内は昭和の風情だ。狭い店内には小型の椅子が寿司詰め状態で並んでいる。これで満席になったらちょっと恐い気がする。空いててよかった。

 メニューを見ると料理は追加注文はダメと書かれている。やはり一気に調理しないと体がキツイのだろうか。ビール中瓶に名物の『タマゴサンド』と『ポークカツレツ』を注文。耳がご不自由なのか、おねえさんは注文を紙にマジックで大きく書いてご主人がそれを見て作るという連携プレイのようだ。

 『タマゴサンド』は弱火でなんと五個分という玉子をフライパンで折り畳みながらフワッとした玉子焼きを器用に作っていく。この様は名人芸の領域だろう。フライパンを持つご主人の年老いた腕を見ていたら小生のオヤジを思い出してしまった。パンは京都では有名な『志津屋』のスノー・ブレッドを使用。このパンにはマスタード・ベースの黒っぽいソースが塗られていて、玉子の甘みに辛さが絡んで絶妙の味を醸し出している。


(パンと玉子の割合が極端ですね。これを手で食べるにはお絞りが重宝する。)


『ポークカツ』は低温でじっくり揚げている。やや甘みのある衣には最初からソースがかかっている。付け合せのキャベツやトマト、パセリの盛り付けはおねえさんが担当する。ナイフやフォークはなく、すべて割り箸でいただく。これで洗う手間も省けるのだろう。



全部で1900円也というお値打ち価格。ぜひ食べてみたいという方はお急ぎを。

食事後に四条大橋を渡るとすれ違う外人さんが多い。納涼床が真っ盛りの眺めだが、ひとりではちょっと楽しみにくいですね。


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大阪グルメ紀行 - 『つるとんたん』

2007-07-24 | 京滋阪神グルメ
 
 大阪で〆といったらやはり『うどん』だろうということで利き酒屋から200メートルほど離れているが、たどり着いたのは橋の袂にある『つるとんたん』。22時30分を過ぎていたのになんと店内は満員でちょっと待たされた。



 小生が冷たいうどんの中から選んだのは『冷やし坦々麺』950円也。となりのカップルが注文した『冷たいホタージュのおうどん』という奇抜なうどんは不必要なくらいに巨大な器で運ばれてきた。結構大阪人はそのことに喜んでいるようだ。『冷やし坦々麺』は冷たいのに結構辛い。それがすりゴマと温泉玉子でややまろやかになって口当たりが良くなる。ここで食べて外れだったことは今のところない。

店を出る時も待っている人が多くいた。
うどんの世界をここまで拡げた絶え間ぬ研究に脱帽。
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大阪居酒屋紀行 - 道頓堀『利き酒家』

2007-07-23 | 京滋阪神居酒屋
 
 道頓堀の裏通り、風俗とラブホが密集して、客引きがいて一般人はちょっと通りにくい場所にぽつんと存在する居酒屋です。21時過ぎに訪れるとバックにジャズ・ヴォーカルの流れる店内はテーブルには客がいたものの、ゆったりしたカウンターは空席だった。分厚いメニューには焼酎、日本酒、ワインにビールがびっしりと書かれている。

まずはベルギービールのオルヴァルを独特の専用グラスで喉をうるおす。一仕事終わったあとのビールは最高です。お通しはもろみきゅうり。



日本酒は珍しい地酒がタイプによって分類され、メニューに特徴が細かく書かれている。多くの酒は100ミリリットル単位で400円でいただけるので、店名の通りにいろいろと味わえるのがうれしい。まずは石川の『遊穂』で利き酒を開始。あてに自家製燻製の3点セット(たこ、合鴨、さけ)800円を注文。この燻製は実に素晴らしい。特に合鴨の燻し加減は最高だ。これをいただくだけでもこの店に来る価値がある。



生麩と野菜の炊き合わせは予想に反して冷製だったが、繊細な味わいでこれも日本酒によく合って素晴らしく、お勧めできる。


(様々な陶器や杯が並んでいる明るい店内)

次に選んだのは滋賀の『不老泉』。中国産の腐乳セット400円也は沖縄の豆腐ようにもにた味わいの力強いアテで焼酎に合いそうだ。



3杯目は神奈川県の『丹沢山』の山廃純米。



合計で4000円ちょっとと大変リーズナブル。こんな店に普段通える大阪の人がうらやましい。。。
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名古屋グルメ紀行 - 『コメダ珈琲店』

2007-07-22 | 地方グルメ
 
 名古屋の喫茶店文化を代表する店が市内に数多くある『コメダ珈琲店』である。名古屋駅前エスカにもちょうど一年前に登場した。大阪へ向かうのには30分ほど新幹線の待ち時間があり喉も渇いていたため入店。大きな店内はほぼ満席の大人気。メニューを眺めながらクリーム・コーヒー460円也を注文。メニューには名物シロノワール(ノワールとはフランス語で黒を意味するので実に不思議なネーミング)をはじめとするクリームものが目立つ。


(メニュー中央のデカイのがシロノワール)

 運ばれてきたのがコチラ。メニューにあったサンプル写真を超えるクリームの凄い盛りに隣の席にいた若い女性も名古屋弁炸裂で唖然。しかも生クリームではなくソフトクリームだった。だんだん溶けて傾いて来るのがわかる。急いで食べるのだが、なかなか減らない。途中でストローを突き刺してやっとアイスコーヒーに辿りついたが、氷が多くてコーヒーの量は少なかった。生クリーム付きのアイスコーヒーを勝手に想像していたのだが、実態はアイスコーヒー付きのソフトクリームに近かった。


(横にある水のグラスと比べるとその巨大さがわかる)

やれやれ、もっと喉が渇いてしまった。
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名古屋グルメ紀行 - 『うな善本店』

2007-07-21 | 地方グルメ
 
 出張で名古屋でひと仕事を終えて、次の仕事に向かう途中で腹ごしらえに寄ったのが笹島にある『うな善本店』。浜名湖にも同名店があるが、それは支店にあたる。12時20分頃であったが、高級な感じの店内一階のゆったりしたカウンターには空席があった。『やわらかひつまぶし(上)』2100円也を注文。(ぐるなびクーポンを使うと更に200円引き)(上)とあるが(並)はないので事実上のエントリー・セットです。

10分ほど待って(この待ち時間が鰻屋においては期待が膨らむ準備時間であるわけだが)ようやく運ばれてきた。通常の名古屋のひつまぶしは関西風に蒸さずに焼いただけで香ばしく、表面はカリカリの状態で刻んであるか切れ込みが入っている。こちらは関東風(あるいは浜松風というべきか)のふっくらした状態の鰻が乗っていて、しゃもじで切れる。


(しゃもじでしっとりと切れる鰻。ダシをかけると香り高い海苔に本わさび。)

ランチにしては少々高いが専門店にふさわしいうまさではある。以前に浜松で食べた『うな徳』の鰻の味を思い出した。小生には腹八分の量であったが、(上)の上には(特)があり、鰻の量は二倍になるそうだ。


(すぐ前で建設中の奇抜なデザインの巨大なビルはモード学園)
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東京下町居酒屋紀行 - 人形町『一新』

2007-07-20 | 東京下町居酒屋
 
 同僚とふたりで夜の人形町を探索。以前から気になっていたのですが、一本路地を入ったところにある『火の国ラーメンてっぺん』の更に脇の更に狭い裏路地に入り口がある『一新』に入店。ここまでは客は来ないかと扉を開けると客はいたいた、全て男性であった。

 入り口の赤提灯にはホルモン焼きとあるので、てっきり焼肉屋と思って入ったが、ロースターはなく普通の居酒屋で拍子抜けした。カウンター8席にテーブル席がふたつ。

 大生ジョッキにマカロニサラダ、牛すじ豆腐、自家製ラッキョウそしてホルモン焼きを注文。店は赤塚不二夫似?の女将(きっと会えば納得)がひとりでやっていて、注文した料理が順番にいい感じの間隔で順番に運ばれてくる。牛すじ豆腐は甘さ控えめのきりっとした味付けで柔らかい牛すじと絹ごし豆腐がなかなかウマイ。ホルモン焼きは鉄板焼きとなって運ばれてきたが、ホルモンをモヤシと一緒に甘めの焼肉のたれで炒めたものでこちらもウマイ。






ふたりで計3200円也。まぁ適価だろうか。なおこのお店は歴史がありそうな、しみじみ系の割にネットでは全然紹介されていないので超レアな店らしい。次はひとりで行ってみるとしよう。
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Eurythmics - Here Comes the Rain Again 1983

2007-07-19 | 音楽で振返る80年代
 
 刈り上げた赤毛のヘアスタイルがシンボルだったアニー・レノックスが唄うユーリズミックスも当時大変はやりました。

Here comes the rain again
Falling on my head like a memory,
Falling on my head like a new emotion.

I want to walk in the open wind.
I want to talk like lovers do.
I want to dive into your ocean.
Is it really with you?

So baby talk to me like lovers do.
Walk with me like lovers do.
Talk to me like lovers do.

    :

小生と同年代のアニーの故郷であるスコットランドの北部のオークニー諸島で撮影されたPVを観てみよう。北海の荒々しさと奇岩の幻想的な美しさが印象的に残っていました。スコットランドも退職したら一ヶ月位かけて巡ってみたい場所の候補ですネ。


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世田谷グルメ紀行 - 桜『陸』   

2007-07-18 | 世田谷・目黒グルメ
 
 次郎系ラーメンは苦手な小生だが、誰が言い出したのか『上品な次郎系』といわれる『陸』にチャレンジしてみた。土曜日のすでに14時過ぎであったが、小生が座った後からは列ができていた。店内はカウンターのみで、客は学生さんを中心とした若手の男性ジロリアンのみ。大柄な店主と奥さんのふたりで頑張っている。

入り口脇の自販機で食券を買って『ラーメンの野菜多め』650円也を注文。ラーメンは普通盛りで270グラムとある。しばらくすると追加の『豚多め』150円は売り切れとなってしまった。人気があるようだ。


(チャーシューは二枚だが分厚い)

出てきたラーメンは見た感じはかなり上品。野菜や肉が綺麗に盛り付けられている。いつか訪れた『辰屋』が純系の次郎系と考えればわかりやすい。麺は褐色のちぢれ極太麺。普通に箸で持ち上げて食べるとからんだスープが飛び散って、服やテーブルが汚れ易いので上品に食べるには向かない。丼に顔を近づけて麺にパクついたあと上に持ち上げて食べる感じが良い。チャーシューは分厚く切られたものが2枚入っている。野菜は茹でただけの薄味で濃い目のスープにつけていただくとちょうど良い。途中からテーブルに置かれた壷に入った『刻みにんにく』を投入。急にあたり一面ににんにくの臭気が立ち込め、もっとも次郎系に近づいた瞬間だった。最後に全然ギトギトしていないスープを最後にいただく不思議な甘みがあった。次郎系なのに普通盛りを完食。紙ナプキンや爪楊枝もちゃんと上品に完備。

財布にやさしくボリュームがあるところが学生に好まれるのだろう。次は『つけめん』を『豚多め』でいただこうかな。

(後日)

 今度は土曜日の13時30分頃に来店。数名が並んでいたが、幸運にもグループだったので先に空いた一席にすべりこめた。つけめん+豚増しの麺硬め計900円也を注文。つけ汁は柚子胡椒の効いた辛い味で、一味唐辛子も若干浮かんでいた。藪系の辛いつゆを思い起こさせる。量が多く冷めやすいので一気に食うべし。さすがに普通盛りでも最後はへばった。厚切りチャーシューがたった150円増しで堪能できる良心的な価格設定に感謝。退店するまで行列は途切れなかった。


(チャーシューが堪能できるボリューム)
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東京下町グルメ紀行 - 人形町『来福亭』

2007-07-17 | 東京下町グルメ
 
 昼時ともなると名物親子丼目当てに長蛇の行列が並ぶ人形町の『玉ひで』。その行列に隠れるように隣に建っているのが『来福亭』だ。創業はなんと明治37年という。ここは年配の隠れたファンが通い続ける店という感じだろうか。入り口を入ると歴史を感じさせるクラシカルな店内にはテーブルがたった2席。あとは靴を脱いで2階の座敷に通される。店内は只者ではない雰囲気の女将さんが仕切っている。

 小生が注文したのはオムライス700円也。量はまぁ少なめなので注意が必要。あんかけっぽいソースがかかる。玉子焼きの中は鶏肉と玉ねぎのはいったケチャップ炒めご飯。


(どこかなつかしい味のオムライス。 お皿も和風。)

連れが注文したのはメンチカツ650円也。これにライスと味噌汁をつけても1000円ほどだ。


(メンチカツも捨てがたい。)

決して派手なところはないが、明治の頃の粋な世界を今に伝える隠れた名店。
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