粋なオヤジになりたくて

♪一日おきにリリースしています。アップされるのは約5ヶ月遅れです。♪

日本の若者が洋楽を聴かないわけ

2006-12-31 | 若き日の思い出
 
 今年最後のテーマはこんな話になった。ブログをかく過程で、こんなテーマを論ずるサイトにも出会ったりした。私も同感なのでちょっとこのテーマで書いてみたいと思う。私が小学生の頃はよくラジオで洋楽を聴いたものだ。そこから流れるビートルズやクリフ・リチャードは歌詞が判らなくてもよく聴いた。中学生になるとお小遣いで月一枚のペースでアルバムを買うようになった。テレビでは洋楽は放映していないし、貸しレコードもないので、一枚のアルバムを繰り返し聴くことになる。大抵は歌詞カードがついており、対訳がついていることもある。これらをよく見ながら口ずさんだものだ。そんな曲は40年たっても忘れないものだ。私の英語の原点の一部はこんなところにあったと思う。

 さて小生には中学二年生の娘がおります。学科では英語が一番得意で本人も好きな科目、しかし日本の音楽は大好きなのですが洋楽は全く聴きません。それはなぜなのか理由を考えてみました。

1.憧れとなる洋楽アーティストがいない
  ロックはすっかり音楽ビジネスとしてすたれてしまってロックスター
  がいない。女性アイドル(ロペス、ブリトニー、ビヨンセ、シャキラ、
  アギュレラ辺りか)かラップ系になってしまった。 

2.唄える歌がない
  ラップなど米国人ですら難解だし、覚えても使えないスラングだったり
  とにかく口ずさみづらい。

3.洋楽の音楽番組がない
  昔のスターのライブ映像以外ではあまり洋楽番組がないように思う。
  かっての人気番組だったベストヒットUSAの放映時間が午前3時
  ってどういうこと?ランキングを観てもラップばかりが目立つ。
  結局タイムマシーンと最後の「リクエストコーナー」で40代以上
  の世代が過去を懐かしむ番組となってしまっている。それでいいと
  思う人もいるかもしれないが、小生には何だか小林克也氏が痛々しく
  みえてしまう。   

4.日本の音楽の洋楽化
  歌詞のなかに、それっぽい英語が挿入されている『なんちゃって洋楽』
  がマーケットに提供されてニーズを満たしてしまっている。それと今の
  世代は洋楽に対する憧れのような気持ちの度合い自体も少ないように思う。
  日本の音楽に誇りや憧れを持てるのはそれはそれで良いが、洋楽のコピー
  のような音楽だったら、オリジナルの方がいいに決まっている。

レンタルCDが音楽衰退に拍車をかけているという話もあるが、それは邦楽だって同じこと。もうひとつ気なるのが映像化が進んでいることだ。同じ音楽でも映像で観るのと耳だけで聴くのでは音楽自体への集中度が違うように思う。演奏シーンを見ることができるのは、それはそれで貴重なことではあるのだが、DVDはCDを兼ねることにはならないんだとだんだん気づき始めた小生であった。

(追記)
そんな小生と想いを同じくする方がいるのかNHKがやってくれました。3ヶ月トピック英会話(木曜深夜)では一月から番組で洋楽の歌詞を取り上げるようです。今から楽しみです。
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Zは爺?

2006-12-30 | 健康
 
 龍宮社出版というあまり聞き慣れない人を食ったような名前の出版社から創刊となった雑誌『Z』。創刊号の表紙を飾るのはジョー・ザビヌル。といっても粋なオヤジサンぐらいしか知らないんじゃないの?苗字がZで始まるこの年代の有名人といえば他にはいないか。『青二才禁止!55歳以上限定!!人生最後のファッション雑誌が創刊』と過激なコピーが並ぶ。アルファベットの最後がZであることもひっかけているのだろう。特集は『天国の別荘へ』なんてあぶないタイトルだ。手にとってみてみるとハワイの高額なヴァケーション・レンタルだったりする。小生では年齢制限にひっかかって買えないが、パラパラとページをめくると外人モデルがローカル線の車内で駅弁を食べているというリアリティーのなさ。第二号には粋Z(いきじい)とのコピーが踊っている。今後増え続ける高齢者マーケットを狙ったものだろうが、はたしてどこまでこの世代をターゲットに部数を伸ばせるのだろうか。お金をかけずに老後を粋に過ごす主旨の雑誌なら別だが。。。
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世田谷グルメ紀行 - 上野毛『アンクルサム』 

2006-12-29 | 世田谷・目黒グルメ
 
 行きつけの美容院に自転車で行った帰りに、ランチにしようと有名店の吉華に行ったところ、テレビ撮影のため、、、との張り紙があり振られてしまった。というわけで久しぶりに上野毛駅近くのサンドイッチの『アンクルサム』に入店。

 店内は手作りっぽい木のテーブル5席にカウンター10席とまぁ中規模。店内の壁にはおおきなルート66の看板が。ルート66で立ち寄ったダイナーのような路線を目指しているのだろうか。

 上野毛というと高級住宅街でおしゃれなイメージがあるかもしれないが、駅周辺にもそんなにしゃれた店は意外と少なく、あくまで落ち着いた住宅街という感じだ。『アンクルサム』は来年丁度30周年を迎えるとのこと。小生が初めてここを訪れたのは25年ほど前のこと。雑誌ポパイで紹介されていた。ポパイ・サンドがあったからかな。当時の店内はFENがガンガン流れてもっとアメリカしていたような気がする。日本でホット・サンドイッチはまだ定着しておらず、こんな店はおしゃれで珍しかった。

 なんとその昔はココで当時高校生だった中井美穂さんがバイトしていたらしい。小生は彼女がフジテレビのアナウンサーだった頃に上野毛近くの路上で立って待っていたのを見かけたことがある。おそらくだがデートで現在のダンナの車を待っていたようだった。

 さてメニューを見ていろいろ迷ったがHam&Egg Sandwichとコーヒーを注文。コーヒーとビールは100円しか違わなかったので迷ったが、お代わり自由と期待して、コーヒーを選択。アメリカではHam&Egg Sandwichは定番で深夜勤務の折に夜食でよく食べた記憶がある。アメリカのサンドイッチはパンより具の方が厚くてグリルされて熱々の分厚いハムがうまかった。さて運ばれてきたサンドイッチは率直に言って(アメリカを想いだすには)ハズレだった。ハムはどこにでも売っている薄いプレスハムをグリルせずに重ねたもの。家庭で普通に作れる域を超えてはいなかったというのが感想。付け合わせのポテトサラダ、オニオンはいまいち、ピクルスは量が少ないものの味は及第点というところ。コーヒーは分厚い店名入りのマグカップで飲む味もアメリカンそのもので、ティースプーンの形にもこだわりが感じられ手良かった。グリルチキン辺りにすればよかったかなと後悔。計1362円也。



 上野毛幼稚園の帰りだろうか、子連れの母子が二組。ややあって近くに職場があるらしい方々が来店してきた。『ベーコンレタスにトマトをいれてくれ』とか『たまごにチーズを混ぜて焼いてくれ』とか常連さんならではだろうメニューにはない細かい注文を受け付けていたので融通は利くようだ。また電話での配達の御要望も多いようだ。ここは店の脇の道路に一台くらいなら止められるが、このご時世では車での来店はつらいだろうな。セット料金がないため、ランチとしてはやや高となる価格設定で一般人や近くの多摩美大生はどのくらい来てくれるのだろうかなどと思いを巡らせながら店をでた。健闘を祈る。。。
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Chet Baker - I Fall In Love Too Easily 1953

2006-12-28 | ジャズ
 
チェット・ベーカーは不思議な中性的で無機質な声とけだるいトランペットを操る今ではちょっといないタイプのジャズマンだ。もっともサッチモのように唄の合間にトランペットを吹く人もいたが。チェットはネットで検索すると多数のアルバムを出していることがわかる。Sings はチェット・ベーカー24歳の時の最も初期の時代のアルバムです。

There are those who can leave love or take it
Love to them is just what they make it
I wish that I were the same
But love is my fav'rite game

I fall in love too easily
I fall in love too fast
I fall in love too terribly hard
For love to ever last

My heart should be well-schooled
'Cause I've been burned in the past
And still I fall in love too easily
I fall in love too fast

I fall in love too easily
I fall in love too fast
I fall in love too terribly hard
For love to ever last


チェットが35歳とまだ若くてカッコ良かった64年の Bye Bye Blackbird の演奏の映像を観てみる。若い頃はマイルスをしのぐ大変な人気だったようだ。チェットはアムステルダムのホテルの一室から転落して人生の幕を閉じた。まさに I Fall In out of the window too easily の人生だった。
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東京グルメ紀行 - 錦糸町『築地玉寿司』  

2006-12-27 | 首都圏グルメ
 
 ご存知のように、今世界全体でマグロの漁獲量が制限されようとしている。これでは来年からマグロの値上がりは避けられそうもない。マグロといえばスシの基本だ。これが食べられなくなるのは非常に寂しい。

 というわけで、年内にマグロを思いっきり食べたいと選んだのは『築地玉寿司』の寿司食べ放題。この食べ放題ですが、時間制限がありません。が、時間が遅くなるにつれてだんだん希望のネタが切れていくことがあります。また『あなごの一本付け』などごく一部ですが別料金のネタが存在します。『築地玉寿司』には店舗がいくつかありますが、なかでも錦糸町が最も安い3776円で食べ放題です。
 
 着いたのは20時ちょっと前。ここは毎月8日が末広がりということで手巻き寿司を均一低料金で提供していることでも知られていますが、この前後の日は空いています。カウンターではなくテーブル席でしたが、注文用紙にオーダーを書くわけですが、一度に注文できるのは20個までと書かれています。というわけでトロ(中トロと思われる)や大トロの炙り(ただし何マグロかは不明)などマグロを集中的に高そうなネタを注文。この2点はそこそこ納得できる味でしたョ。まぁ個別のネタに関しては味、大きさ、鮮度と難点は探せばいろいろありますが、とりあえず所定の目的は達成できました。

   

 4人で食べつくした量はご覧の通り。意外と大したことないでしょ?2番目と3番目はウニとマグロのみのようですね。写真に撮らなかったネタも含めると一人平均16個位かな?まぁ女性もいましたから。。。オーダー・ストップまで粘って合計で17、000円弱でしたのでいかに飲まずに食ってばかりいたことか。ちなみにクーポン券で最初に生ビール一杯サービスでした。味にはうるさく方、サイフの軽い学生さんかサラリーマンの若手ならもっとイケルはずなのでお勧めします。

 が、このあと日本市場に出回るマグロの8割を占めるといわれるメバチとキハダの漁獲制限が回避されたということを数日後に知りました。やれやれ問題は先送りですが、まずはお疲れ様。。。さて次はカニの食べ放題に挑戦したいです。
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ハワイグルメ紀行 - 『Keoki's Paradise』

2006-12-26 | 海外グルメ
 
 ここまで来るとさすがに日本人観光客もめっきり減ってしまうハワイのカウワイ島。空港のゲートから出ると他島より断然のどかな雰囲気にあふれています。徒歩でわずかな距離にあるレンタカー店で車を借りて一時間弱ほど一車線の緑あふれる道を走り続けると島の南のはずれ、ポイプ・ビーチに到着します。小生はここのシェラトン・カウワイ・リゾートに宿泊しましたが、とても落ち着けるリゾートでオススメです。

 ところで、ご紹介するレストランはホテルの直ぐ近くのショッピング・モール内にあるKeoki's Paradise です。同じエリアには大人のカップル向けのより高級な Roy's なんかもありますが、こちらのお店はトロピカルな雰囲気、手頃な価格、料理の味、アットホームな接客などバランスがとれているところが評価できます。ハワイには同じ系列のレストランがいくつかありますが、マウイ島にあるHula Grill Kaanapali辺りもショッピングの後にオープンエアの開放感での食事が楽しめるお勧めのレストランです。

 どうです、夜になると写真のようなたいまつの明かりがオープンエアのコテージのようなレストランの周囲を囲む池に映ってとても開放的な雰囲気です。シーフードも肉もありますが、お勧めは本日のお魚(調理方法を選択する)かスペアリブあたりだと思います。ただしここの料理は量が豪快なアメリカン・サイズです。



 ところで、この店で忘れられないのが、名物のフーラ・パイ(写真)です。確かホテルの部屋にあった観光ガイドに無料クーポン券がついていたので注文したと思いますが、でてきたのは想像していた普通のパイではなく巨大なアイスクリームでした。ちょっと写真ではわかりにくいですが、手前のフォークと大きさを比べるとわかると思いますが、かなり巨大です。親子3人で分けても多かったくらいです。まぁこんなビックリメニューに出会えるところが旅の楽しみでもあります。ジュラシックパークの撮影も行われたというハワイでも最も豊かな緑の自然が残っているカウワイ島、オススメです。

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John Lennon - Happy Christmas 1971

2006-12-25 | 音楽で振返る70年代

 
 クリスマスになるとどんな音楽を思い浮かべるだろうか。『Last Xmas I gave my heart~』、『きっと君は来ない~』あるいは『恋人はサンタクロース~』だろうか。しかしこの曲を想いだす人もきっといるはずだ。

And so this is christmas and what have we done
another year over a new one just begun

and so this is christmas I hope you have fun
your near and your dear ones your old and your young

and so merry christmas and a happy new year
let's hope it's a good one without any fear

and so this is christmas (war is over...)
for weak and for strong (...if you want it)
for rich and for poor one the freedom so young

and so merry christmas and a happy new year
let's hope it's a good one without any fear (2x)

war is over - if you want it . . . (repeat)

John Lennon の名曲を集め"Shaved Fish"と題され、日の丸がついたアルバム・ジャケット。"Shaved Fish"とは鰹節(かつおぶし)のことだろうか?



当時のPVを観てみよう。ヴェトナム戦争当時の反戦平和色のメッセージ性の強い、圧倒的に美しい曲だ。そしてこの曲が世に出て35年経った今でも戦争は続く。。。
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10cc - I'm Not in Love 1975

2006-12-24 | 音楽で振返る70年代
 
 I'm not in loveは分厚いコーラスのサウンドが幻想的な印象を与える名曲です。よくCMでも使われますね。唄っているのはメンバー全員がヴォーカルを担当する英国のバンド10ccです。

I'm not in love So don't forget it
It's just a silly phase I'm going through
And just because I call you up
Don't get me wrong, don't think you've got it made
I'm not in love, no no, it's because..

I like to see you But then again
That doesn't mean you mean that much to me
So if I call you Don't make a fuss
Don't tell your friends about the two of us
I'm not in love, no no, it's because..
(Be quiet...big boys don't cry...)

I keep your picture Upon the wall
It hides a nasty stain that's lying there
So don't you ask me To give it back
I know you know it doesn't mean that much to me
I'm not in love, no no, it's because..

Ooh you'll wait a long time for me Ooh you'll wait a long time
Ooh you'll wait a long time for me Ooh you'll wait a long time

これはフラれた女性に対して強がりを言っているミレン君の唄ですね。




PVを観てみよう。結構優等生的な感じのバンドですね。
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のだめのペトルーシュカが即興演奏に突入

2006-12-23 | テレビ番組、気になるCM
 
 のだめが挑んだマラドーナ・コンクール本選の最後の演奏曲がストラビンスキーのペトルーシュカからの3楽章の第一楽章ロシア人の踊りというわけだ。高熱で寝込み、一度も練習で鍵盤を弾くことなく、譜読みだけで本番で弾いてしまうという驚愕の設定となっている。さらには破れかぶれでキューピー3分間クッキングまでペトルーシュカ風に即興で挿入してしまうという離れ業までやってしまう。何か意味ありげに観ていた審査委員長(ミスターオクレではなくオクレール)と、このあとどんな展開が待っているのだろうか。なおのだめのライバルである頭の長い瀬川悠人君は電車男、伊藤淳史の実の弟だという。

さて譜面でも観てみよう。なんとも読み辛いリストでよくみかける3段式の楽譜だ。ハ長調ということは右手も左手も和音は白鍵のみを弾くわけですね。爪先が痛くなりピアノも傷みそうなグリッサンドが登場する。(譜例1)


(譜例1)

更に楽譜は読み辛さと難易度を増し、まるでエチュードのような技術の領域に。。。珍しいほど強弱や緩急の指示がない。(譜例2)


(譜例2)

 この曲を初めて聴いたのは大学生の頃。当時サンソン・フランソワで初めてショパン・エチュードを聴いて、曲の数々に感動していた小生は、デビューした直後のポリーニのショパン・エチュードの演奏をFMで聴いて、あまりのすごさに度肝を抜かれ、すぐさまポリーニのアルバムを大学生協に注文にいった。そのときに一緒に買ったのが、ポリーニの事実上のデビュー盤となった71年録音のストラビンスキーのペトルーシュカとプロコフィエフのソナタ7番の入ったアルバムだったのだ。ポリーニの演奏による第一楽章ロシア人の踊りを聴いてみよう。その疾走感にまず絶句デス。ちょうどのだめがストップしてしまうあたりを弾いているのだが、ここからキューピーに行く設定にはちょっと無理がありませんかね。



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Takehiro Honda - You Don't Know What Love Is 1972

2006-12-22 | ジャズ
 
 今年も多くのジャズメンがこの世を去った。なかでも60歳という若さでの本田竹廣の死は惜しまれる。当時日本のジャズメンにまではあまり興味がなかった小生が本田を知ったのが、ジャズ喫茶でよく聴いたこのアルバムだった。例によってピアニストの横顔のジャケットには要注意というわけだ。"You Don't Know What Love Is" はアルバムのトップを飾るスタンダード。低いうなり声を発しながら分厚くて、でも音大出身らしい綺麗な音を出す本田の演奏には情念を感じさせる迫力があった。そして本田のスローなバラードには鈴木良雄のベースがよく絡む。

 マスターがTBMなどの日本のジャズも好きだったのか、平塚のジャズ喫茶で77年当時よく聴いた記憶がある。そのころ店にはミュージシャンを目指す若者が何人か出入りしていた。本田や板橋のようなプレイヤーも店主催ライブに東京から招待されて出演していた記憶がある。当時の私はこのような場所に週に2から3回ひとりで訪れては深夜までジャズを聴いていた。

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世田谷グルメ紀行 - 経堂『稲荷』

2006-12-21 | 世田谷・目黒グルメ
 
 例によって平日の13時半頃に自転車に乗って経堂を訪れた。今回は『からから亭』より駅からは更に遠い住宅地のなかにある『稲荷』へ。待ち人ナシの入り口脇には『近隣とのトラブルをさけるため、自転車、バイク、車での入店をお断りします。』との大きな断り書き(写真)が。。。まぁこの場所で客が大勢押し寄せては大変だろうと察するが、駅から徒歩で来るにもやや遠いのは事実。

 入店すると、カウンター、テーブルの計9席は結構埋まっていた。出る人と入れ違いに一人掛けのテーブル席に着席。寡黙なご主人ひとりで営業しているようだ。壁にはこの店の食材(麺、スープ、具材)へのこだわりが明記されている。つけめん800円(味玉100円付き)也を注文する。10分ほどで運ばれてきたが、れんげの位置は遠い側に置かれ、つけ汁はやや冷めていた。ご主人はやや無頓着な観はあるが、感じが悪いわけではない。


(うどんのように見える極太麺。食器の間の奥に木のれんげがのぞく。)

 300グラムと記された自家製麺はかなりの極太でモチモチした食感が良い。食べて見ると量はやや多い程度で完食できた。スープは豚、鳥、魚介をブレンドしたものに、隠し味として伊勢エビの頭(ただのエビではないあたりにこだわりが感じられる)が入っているとのこと。チャーシューは都度炙られて焦げ目のついた細切りのバラ肉が少々。これはウマイが欲をいえばもうちょっと量が欲しいところだ。味玉は特筆するほどのことはない。

 最後にゆで湯を追加していただいてスープを完食。残念ながらスープに入っているという伊勢エビの頭のうまみを実感するところまではいかなかったがスープはバランス感のある味わい深いものだった。厳選された食材、味、量を考えるとやや高い料金も納得か。また訪れてみたい。
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Led Zeppelin - Babe I'm Gonna Leave You 1969

2006-12-20 | 音楽で振返る60年代
 
 "Goodbye" と題されたクリーム解散後の最後のアルバムが発売されたちょうど同時期に、レッド・ツェッペリンはデビューした。レコード会社がこのふたつのバンドを一緒にして『CZセール』なるものを企画して売り出そうとしていたことを憶えている。なぜクリームとこんな無名のバンドが、、、と小生も疑問に思いつつもアルバムをついつい買ってしまった記憶がある。それがレッド・ツェッペリンとの出会いだった。

 彼らのファースト・アルバムに収められた曲は3つのタイプに分けられる。ハードロック、ブルースそしてトラディッショナルだ。Baby I'm gonna leave you はブリティッシュ・トラディッショナルな香りのする小生の心を捉えた名曲だ。この曲でロバート・プラントはシャウトだけではないことを示した。

Babe, baby, baby, I'm Gonna Leave You.
I said baby, you know I'm gonna leave you.
I'll leave you when the summer-time,
Leave you when the summer comes a-rollin'
Leave you when the summer comes along.

Baby, baby, I don't wanna leave you,
I ain't jokin' woman, I got to ramble.
Oh, yeah, baby, baby, I believin', We really got to ramble.
I can hear it callin' me the way it used to do,
I can hear it callin' me back home!

Babe...I'm gonna leave you
Oh, baby, you know, I've really got to leave you
Oh I can hear it callin 'me
I said don't you hear it callin' me the way it used to do?

I know I never never never gonna leave your babe
But I got to go away from this place, I've got to quit you, yeah
Baby, ooh don't you hear it callin' me? Woman, woman, I know, I know
It feels good to have you back again
And I know that one day baby, it's really gonna grow, yes it is.
We gonna go walkin' through the park every day.
Come what may, every day

It was really, really good. You made me happy every single day.
But now... I've got to go away!

Baby, baby, baby, baby That's when it's callin' me
I said that's when it's callin' me back home




小生はアルバム・レコーディングにあるような綺麗な音色のアコースティック・ギターの方が好きだなぁ。当時よく真似をした思い出がある。この曲はエンディングのコード進行がいいですね。
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舟唄は泣ける

2006-12-19 | テレビ番組、気になるCM
 
 トミー・リー・ジョーンズ扮する宇宙人が地球にやってきて、日本で働くことを通じて地球人を調査するという筋書きの連続CM。今回はカラオケ店店員に扮して、八代亜紀の舟唄に出会って感動して涙するというストーリー。CMの映像はコチラ

実は小生、この阿久悠作詞の舟唄の歌詞が以前からとても気に入っている。この方、アイドル、グループ・サウンズからピンク・レディー、演歌にいたるまで、その名曲は数知れず。

 お酒はぬるめの 燗がいい 肴はあぶった イカでいい
 女は無口な ひとがいい 灯りはぼんやり 灯りゃいい
 しみじみ飲めば しみじみと 想い出だけが 行き過ぎる
 涙がポロリと こぼれたら 歌い出すのさ 舟唄を

 沖の鴎に 深酒させてヨ いとしあの娘とヨ
 朝寝する ダンチョネ

 店には飾りが ないがいい 窓から港が 見えりゃいい
 はやりの歌など なくていい 時々霧笛が 鳴ればいい
 ほろほろ飲めば ほろほろと 心がすすり 泣いている
 あの頃 あの娘を 思ったら 歌い出すのさ 舟唄を

 ぽつぽつ飲めば ぽつぽつと 未練が胸に 舞い戻る
 夜ふけてさびしく なったなら 唄い出すのさ 舟唄を
 ルルル・・・・・・

 ダンチョネ=ダンチョネ節(兵隊ソング)の一節から取ったものか。
         くやしい断腸の思いと解釈できる。 

小生がこの唄に想い描くオヤジ・ドリームの世界とは。。。

 定年退職した男(小生)は、ぶらっと一人旅に出る。東北地方のある名も知れぬ田舎の駅に降りたった時にはもう日はとっくに暮れていた。さっきから降り始めた雪が肌寒いが今日の宿はまだ決まっていない。しばらく歩くと海岸線にたどり着いた。沖にはイカ釣り漁船だろうか、漁火が見える。ふと気がつくと遠くにぼんやりと一軒だけ赤ちょうちんが見える。店にはいってみると客は一人もおらず、この場所には不釣合いなほど美人の女将がひとりだけ。何かいわくがありそうだ。
 『。。。なんに、、、します。。。』
 『そうだな、燗酒。あと、、、適当に。。。』
しばしあってぬる燗の酒と炙ったイカが出される。ちびちびやりながら窓から外を眺めると降り出した雪はどうやらだんだん激しくなってきたようだ。疲れて砂漠のように乾いた五臓六腑にお酒が静かに染み渡る。ふと気がつくと女将がとなりに座って、同じように外を見ながら飲んでいる。
 『ひどく、、、なってきたねぇ。。弱ったなぁ。。。』
 『ほんとうに。。。ウチの二階でよかったら泊まっていけば。。。』
 『。。。。。。。』
女将がそっと表の赤ちょうちんの灯りを消した。そしてふたりは無言で酒を飲み続けながら夜はふけていくのであった。。。
どうしよう、オレ(続く)
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のだめがコンクールに

2006-12-18 | テレビ番組、気になるCM
  
 のだめカンタービレが残り少なくなったところで、俄然マニアックな世界になってきて、ピアノ愛好家にとっては、だんだん面白くなってきました。ついに本気でピアノをやる気になってコンクールに出場することになったのだめ。一次予選で選曲されたのは、あまり聴くことがないシューベルトのソナタ16番。シューベルトのソナタってとても長いのでやっている人少ないですよね。コンクールでの演奏は10ページ程度の第一楽章部分だけだったのでしょうか。その映像はコチラ。(既に削除されていました。。。)ちなみにシューベルトは携帯メールでは(◎-◎;)と表現されています。

譜例1はドラマのなかの練習シーンで登場します。細かく譜面と向き合うのだめにイメージの千秋が登場してアドバイスをします。


(譜例1)

 もう一回最初からお願いします。ということで第一楽章冒頭の部分(譜例2)から、演奏が始まります。そしてアルペジオ辺りで緑の草原のイメージに突入して盛り上がっていきます。


(譜例2)

そして激しく断続的なforzandoに続いて印象的なユニゾンでの同音連打へと続きます。(譜例3)


(譜例3)

この後、映像は一次予選のコンクール会場へと移っていきます。
出だしから変化に富んでいて面白い曲です。この曲のヘンレ版は、人気がでてきっとそのうち売り切れてしまうのではないでしょうか。

それにしても豊原功補と白石美帆の電車男コンビが、音大教授夫婦役になっても違和感がないのはあまりにマンガチックな展開だからでしょうか。
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東京藝術大学卒業試験公開演奏会

2006-12-17 | ピアノ
 
 小生、大のピアノ好きですが、ピアノ・コンサートに行く機会は正直少ないです。コンサートはプロあるいは上級者の演奏を参考にするのと共に、素敵な曲を見つける目的もあります。毎年この季節になると行こう行こうと思って実現していなかったのが、藝大生のピアノ演奏を無料で聴けるこの卒業試験公開演奏会です。今年は一日8名、3日間で全23名がプログラムにノミネートされています。小生が聴いたのは初日午前の4名の方々です。

藝大ってある意味、東大より難関ですよね。全国津々浦々のピアノの名手のなかでたった二十余名しか入学できない難関ですから。しかも芸高出身者も多いことを考えると大学から入るにはずば抜けた才能と努力が必要でしょうね。そんな難関を突破して、更に4年間の研鑽を積んだ若きピアニスト達。彼らの大学生生活の集大成を聴ける機会がやっと巡って来ました。

小生、実はこの年になって初めて藝大の門をくぐりました。開始時間をやや過ぎて(新)奏楽堂に入ると、広い会場内の聴衆はおよそ100名程度でした。年配の方が多いのはクラシック愛好家や親御さんでしょうか。ちょうどラッキーにも着席してすぐに最初の演奏者が登場するところでした。入り口ではプログラムをいただきましたが、場内では演奏ごとに名前や曲名の紹介アナウンスはありませんでした。簡単にそれぞれの方の演奏を聴いた感想を述べさせていただきます。


(実は私より後ろに座っている方が圧倒的に多いです。藝大への畏敬の念の表れでしょうか。)

富田さん(ラフマニノフ、ソナタ2番)
流石にお上手です。ポリフォニックのなかに潜む音楽のラインを自在に表現されていました。いい曲だなぁと聴き惚れてしまいました。

近藤さん(カプ-スチン、演奏会用練習曲)
この方はとてつもないスピードで曲を弾くことができます。ピアノをやっていると速く弾くことの困難さがわかるのですが、今日一番の早弾きの名手でした。それでいて音は最も柔らかかったです。カプースチン自身が楽譜に自分で指定した速度では演奏できなかったという情報もありますが、それほど極端な速度を要求していたんだなということを再認識しました。それにしてもジャズっぽいなぁと思っていたカプースチンに卒業演奏で取り組むなんてしゃれていますね。なおこの方は先日の浜松国際ピアノコンクールにも参加されています。

多胡さん(スクリャービン、幻想ソナタ)
お手本のようなとても端整な演奏です。それにしても、この曲をじっくり聴いたのは初めてでしたが、第三楽章はとても素敵ですね。この方もリサイタルなど活躍されています。

棟方さん(リスト、ロ短調ソナタ)
小柄な割りにガッシリした腕(失敬)で一番ダイナミックな演奏をされました。先日までやっていたスーパーピアノレッスンでも取り上げられていましたね。30分近く休み無しで体力と構成力の要求される曲ですが、さすがです。

全体的に皆さんさすがに場慣れしていて、指がよく動いていますし、小生が気がつくようなミスはありませんでした。


パンフレットに書かれた23名の内容を見てみました。卒業演奏に取り組んだ曲を作曲家別にみると、シューマンが最も多く8名で、次いでブラームスの3名でした。うち2名の方がブラームスの作品118を取り上げているのには驚きました。

さて帰りがけは近くに建つ『純情きらり』で登場した東京音楽学校時代の旧奏楽堂も見てきました。中に入ることはできませんでしたが、戦前から続く日本の音楽教育の歴史を感じさせる貴重な建物ですね。
というわけでとても有意義な午前を過ごしました。


(純情きらりで桜子が門前に立って決意を新たにしていたことを想い出します。)
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