ワシントンではほとんどの施設が見学無料です。無料ゆえにツアーのあるような施設では入場チケットをゲットするため並ばなければならない。今回は妻の希望もあって、一番最初に米ドルのお札を製造している現場が見学できるという財務省印刷局(BEP:Bureau of Engraving and Printing)を訪れることになった。子供にとっては工場見学(=Money Factory)のような感覚だろうか。日本ではちょっとあり得ない観光スポットだろう。これも技術力に自信があるからだろうが、偽造に挑戦している国もあるのだからこれもスゴイ。
早朝に起きて地下鉄に乗って8時過ぎに印刷局裏手のポトマック川沿いにあるチケット交換所に行くと、たいして並ばずに当日9時の初回ツアーのチケットをゲットできた。場所が場所だけに写真撮影は禁止(見つかると大変なことになると警告文が書かれていた)、荷物持ち込みも禁止と聞いていたが、交換所で尋ねてみるとデイパック持参でもOKであった。ダメだとロッカーのある離れた別の施設にまで荷物を預けねばならなかったので助かった。
(The Buck Starts Here! なぜか一ヶ月前の日付となっていたチケット)
(入り口のセキュリティー・チェックは空港よりは甘い。)
若い女性のガイドつきの見学ツアーには海外や全米各地から多くの人が訪れる。誰しもお金に対する関心は高いもの。ここでは最初にビデオを見たあとで実際に紙幣が完成するまでの全工程をインクのにおいがする工場内を巡ってガラス越しに見学することができる。その昔はなんと一万ドル紙幣もあったという。結構自動化が進んでいて、流れるようにお札が出来上がる状況がわかる。パックされたお札は日本なら日銀に当たる連邦銀行に送られる仕組みだ。
こんなところで一日中莫大な大金を扱っていたら人間どうなってしまうのだろうかと考えてしまった。まぁ銀行員でも同じか。帰り際にはショップでお金に纏わる様々なグッズをお土産に買うことができる。
(100ドル札を積み上げると貴方の身長ではHow Much?)(かなり細かく裁断されてお札の面影はない。)
(お土産に買ったワシントン、リンカーン、ケネディーの巨大なコイン。小さいのは10円玉)