救援連絡センター発行「救援」紙の、2面の連載コラムより
復興五輪の延期と 惨時便乗戒厳令と
東京オリンピックには反対し続けてきた。放射能汚染除去も進んでない、故郷に帰れない人々が多数いる福島の地から聖火を走らせる嘘「復興」の儀式なんて、とんでもないことだ。リレーは中止になった。それだけコロナ禍の影響が激烈だということだ。
なんと中止の日。原発事故のために避難して東京の公務員宿舎に入り、家賃無償のあと公務員並み家賃になるも払わなかった四世帯に対し、部屋の明渡し裁判提訴の報道。そんなにまでして、きれいさっぱり嘘「復興」したいのか。反吐がでるぞ。
さらには五輪のために追い出されるホームレスさんを思うにつけ、どんどん声なき弱者に皺よせされていく構造。そこかしこにあるのだろうが、見えなくさせられている。だって報道ないんだもん。
悲しいかな、みんなの声で五輪中止でなく、疫病のために延期というのに複雑な思いを噛みしめている。
福島みずほ参議院議員は、ツイッターで呟いている。「都知事が五輪の延期が決定された途端に週末の外出自粛要請を発表。態度が豹変。五輪の延期が決まらなかったら感染の実態や見通しは隠され続けていたのではないか。」
まったくもって、そうだ。なんだい、このタイミング。少なくカウントしてたのに、突然に多くなるって作為的。
感染症の専門家は二月の時点で「都内だけで数千人の保菌者がいると推測できる。実態が表面化しないのは国が検査に消極的だからだ」と指摘していた。検査しなけりゃ陽性でないよ。ずるしてたんだろ。
惨事便乗資本主義きわまれり。ショック・ドクトリン進行中。緊急事態宣言ありやなしや。
豊中市議たちが集会を公園で開こうと市に申請し承認されたが、市は取り消す。取り消しを求めて提訴。各地の公民館は閉鎖されている。集会できないじゃないか。
自粛の報に、惣菜うりきれ、冷凍食品の棚もガラガラ。あああ、予想通りだ。世論調査だと安倍内閣の支持率あがってるんだと。困ったときは命令を待つっていう国民性? いやだなあと思う非国民よ蹶起せよと叫びたい。
文部科学省は四月からの学校再開に向けて、手作りマスクの普及を要請するんだと。売ってないから「手作り」させるって、なんだか戦時中になってきた。科学とか合理性じゃなくて、信仰?の世界かな。
この記事が届く頃には、戒厳令ひたひたと進んでいるのか。
でも、地べたの民は負けないぞ。いまこそ連帯を。