演劇「ジハード」
彩の国さいたま芸術劇場という大型施設、題名の横に「世界最前線の演劇」と仰々しい謳い文句。なんだか場違いなんだけど、知人の誘いで観劇した。
ベルギーの移民二世の若者、三人は「ジハード(聖戦)」に参加するため、内戦の続くシリアへ旅立つ。
ホームグロウン・テロリストという言葉を思い出したが、あれは自国内でやるんだ。この若者たちは、内戦地域に出向いてカラシニコフを持つんだから少し違うか。
見ているうちに、なぜイスラム教徒の移民二世が聖戦に参加しようとしたかが見えてくる。
ベルギー出身の作者自身が、同級生がイスラム国の戦闘員となってテレビに映し出された姿を見て作った台本。ヨーロッパで累計約30万人が見たって。切実なんだなあ。
日本でも外国人が増えている。かれらと共に生きる道を探さなきゃ。