チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

第2話 羊毛100%

2006年10月22日 | チエちゃん
 チエちゃんの家では、幾種類かの家畜を飼っていました。
羊は、そのひとつ。羊毛を刈り取って、それを売り 現金収入を得ていたのでしょう。しかし、全部を売ってしまうわけではなく、羊毛を毛糸に加工してもらい、家族全員のセーターにしていました。ご近所で、編み機を持っている人にお願いして編んでもらうのです。

渋い きみどり色のVネックセーターは、お母さんによく似合っていた。
同じ毛糸で編んだ 弟の幼児服の上下。
お父さんのセーターは、大きくて茶色の丸首。

このように、自給自足が普通の時代でした。

チエちゃんのお気に入りは、ピンクのカーディガン。
胸元に バリオン・ローズ・ステッチの可愛いバラの刺繍がありました。
チエちゃんは、このカーディガンを着て、小学校に入学しました。


 そして、もうひとつの羊毛100%セーターの物語。

 チエちゃんが、結婚し、赤ちゃんを産んで里帰りをした時のこと。

 これはない おまえが赤ちゃんの時に着たものなんだ

そう言って、おばあちゃんになったチエちゃんのお母さんは、茶箱の中から1枚のすかし模様入り 丸ヨーク襟のベビーカーディガンを出してくれました。
 チエちゃんはうれしさと共に、お母さんとちょっぴり羊さんにも感謝して、生まれたばかりの自分の赤ちゃんにその可愛らしいベビーカーディガンを着せたのでした。

チエちゃんは この時 本物の価値を知りました。20数年間変わらないもの。

 そして、半世紀近くを経てなお、そのベビーカーディガンは 型崩れすることも、毛玉ができることもなく、私の家の茶箱の中で チエちゃんの孫が着てくれる日を静かに待っています。

そういえば、そろそろ防虫剤を新しいものに換えなくっちゃ!
最近の防虫剤は、無臭だなあ。樟脳の匂いって嫌いじゃないのになあ~。
 そのお話は、またいつの日か。

(画像は実物のカーディガン 2015.12.26に追加しました)


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2 コメント

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はじめまして (夏希蜜樺)
2006-10-24 22:06:17
はじめまして。

モモさんのブログのコメントで此処のブログがのっていたので来ちゃいました**



私も最近ブログを始めたばかりの初心者です。

ぜひ仲良くしてくれると嬉しいです*

暇でしたらわたしのブログにも遊びにいらして下さい。

それでわw
Unknown (モモ)
2006-10-25 13:34:16
コメントありがとうございました。
ぼちぼちとあなたのペースで頑張ってくださいね^^
わたしにはブログに託した「夢」があるので
頑張っています。これからもよろしくお願いします^^

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