∞(無限大)の瞳となって風船の最後の点を見つめる子供
幸せを何度も自分に言い聞かす君はさびしい半島である
子の小さき二枚の耳を洗いおりかなしき羽根のような耳たぶ
子が乳を飲まなくなりし寂しさというを聞けどもついにわからず
ようやっと昼寝せる子のかたわらに残る虫食いだらけの時間
(松村正直 やさしい鮫 ながらみ書房)
*************************
松村正直氏の第二歌集。子供さんが生まれた時期の歌が多く、父親として子育てに深くかかわる作者のすがたに感心した。会社で仕事してたら、子供が大きくなっちゃったというどこかのお父さんとは違う。実感が表れている。
幸せを何度も自分に言い聞かす君はさびしい半島である
子の小さき二枚の耳を洗いおりかなしき羽根のような耳たぶ
子が乳を飲まなくなりし寂しさというを聞けどもついにわからず
ようやっと昼寝せる子のかたわらに残る虫食いだらけの時間
(松村正直 やさしい鮫 ながらみ書房)
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松村正直氏の第二歌集。子供さんが生まれた時期の歌が多く、父親として子育てに深くかかわる作者のすがたに感心した。会社で仕事してたら、子供が大きくなっちゃったというどこかのお父さんとは違う。実感が表れている。