気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

大切の籠

2006-09-17 11:45:13 | つれづれ
白鳥の飛来地をいくつ隠したる東北のやはらかき肉体は

とつぷりと暮れたる遊歩道をゆく 星見ざる小さき犬に引かれて

泣くわれをじつと見てゐる男あり非の打ちどころなき夫として

わたくしの大切の籠は小さくて春の野草の名前のみ摘む

ふたりくらせばよけいさみしいみちのくのゆきふるみなとまちのよふけは

(大口玲子 ひたかみ)

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『ひたかみ』から、犬の歌、だんなさまの歌、東北の歌。

このところ私の趣味の種類が増えすぎて、収拾がつかなくなりつつある。
家で休養したり、身辺の整理をすることが大切と思う。


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