ドア押せば小さな鈴の音がするドイツ菓子店前の日だまり
目薬のつめたき雫したたれば心に開く菖蒲(あやめ)むらさき
首長きガラスの瓶の立つ窓に藍いろふかき空しずまりぬ
恐ろしき夢をみていたお駄賃に黒飴二つ母のくれたる
みずからを厭うこころの自堕落に食べおり今宵とろろこんぶを
(岡部桂一郎 一点鐘 青磁社)
***********************
岡部桂一郎は名前は聞いたことがあったが、歌集を読むのははじめて。なかなか面白い。
大正四年生まれということは今年九十二歳ということか。わたしの父は、大正八年生まれだったから、生きていたら八十八歳。それより岡部はまだ年上。
何気ないことが、そっと描かれている。目薬の歌は色彩がきれいだ。登場する食べ物は、黒飴、とろろこんぶとレトロ。ワケあって、わたしも色彩の歌を作らなくっちゃならなくて、それに目が行ってしまう。
目薬のつめたき雫したたれば心に開く菖蒲(あやめ)むらさき
首長きガラスの瓶の立つ窓に藍いろふかき空しずまりぬ
恐ろしき夢をみていたお駄賃に黒飴二つ母のくれたる
みずからを厭うこころの自堕落に食べおり今宵とろろこんぶを
(岡部桂一郎 一点鐘 青磁社)
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岡部桂一郎は名前は聞いたことがあったが、歌集を読むのははじめて。なかなか面白い。
大正四年生まれということは今年九十二歳ということか。わたしの父は、大正八年生まれだったから、生きていたら八十八歳。それより岡部はまだ年上。
何気ないことが、そっと描かれている。目薬の歌は色彩がきれいだ。登場する食べ物は、黒飴、とろろこんぶとレトロ。ワケあって、わたしも色彩の歌を作らなくっちゃならなくて、それに目が行ってしまう。
今日は全県短歌大会です。俵万智さんに会えます。
あいにくの天候ですが、歌のこころを学んできたいと思います。なんか朝から短歌モードになってます。
ところで何着ていこうかな(笑)
そうですか。今日、俵万智さんの講演を聞かれるのですね。楽しみですね。先日、毎日新聞に「五月の空」という題で五首出ていました。素直でさわやかな歌でした。
万智さんの講演は「短歌の魅力」と題して
詠む・読む双方の面白さについて、60分ほどの時間
具体的に自作等を交えながらお話されました。
講演後、ドキドキしながら「短歌と俳句の魅力の違い」について質問したら、丁寧にお答えくださいました。うれしかったです。
開会前にエレベーターで偶然ご一緒して向こうから
「こんにちは」と言われ、瞬間「こんにちは」と答え
私はただただ舞い上がってしまいました(笑)。
俵万智さんは聡明で美しい方でした。
ああ 写真を一緒に撮りたかったなぁとミーハーな
私です。学んだことを今後の創作に生かします。
べらべらと長く書いてごめんなさい。興奮気味で・・
俵万智さんにお会いできてよかったですね。
思えば、去年の今頃から、小池さんの朝日カルチャーが始まって、お話しを聞いたり一緒にお食事をしたり、それ以前よりずっと距離が縮まりました。うれしいことです。
人との出会いって、ほんとに不思議ですよね~。
数年前この全県俳句大会で講師の櫂未知子さんと出会い、大きな影響を受けて、その後「短歌人」をやめて櫂さん所属の結社に入り、櫂さんが自宅で催された熱く長い句会に出席したり、居酒屋で一緒に飲んだりする貴重な機会にも恵まれました。
人との出会いを大切にして、より表現者としての自分を高めていけたら と切に願うこの頃です。
一日最低3句 こころを込めて紡いでます。
とにかく 納得のいく作品を作り続けていきます。
ではまた。
わたしも櫂未知子さん、好きです。邑書林から出ている句集も買って愛読しています。短歌では、心の花に所属しておられるようですが、やはり俳句の人なのでしょうね。題詠マラソンでも一緒でしたよ。