気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

をりをり 山寺修象

2007-04-04 00:06:49 | 交友録
なまぬるく甘くなき西瓜を夕食ののちに食ふことにも慣れてしまひぬ
(山寺修象 をりをり 短歌人4月号)

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今月の短歌人には、山寺修象の歌が載っていた。このひとはよく「をりをり」という題のつけ方をする。
二年ほど前、短歌人の関西歌会や、全国集会に来ては「プノンペンに行くから、もうこれが日本での最後の歌会になる」と言っておられた。そんなことが数回あって、いよいよ旅立っていまは外国生活にも慣れられたのだろう。山寺さんが、歌会のとき立て続けに咳をするので、何か病気じゃないかと心配になったこともあった。淋しがりやで、小池さんのことが大好きで、茂吉も好きだった山寺さん。新年歌会で、手を挙げてわたしの歌を褒めてくれたこともあったっけ。彼の歌を見ると、ああ生きていてくれたんだとわたしはうれしくなる。そして、もうひとりの熱烈な小池ファンである矢嶋博士氏のことが、心配になる。矢嶋さんちのお子さんたちは大きくなられただろうか。また元気な顔を見せてほしい。



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