気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

草食獣第四篇

2004-11-24 10:46:38 | つれづれ
タコあげに来しがいつしか子らの散り広場にわれのみたこあげてゐる

「桃太郎」「一寸法師」妻は子の耳にふきこむ拝金主義を

子供用のネクタイ締めてやるときの首やはらかし危めたきまで

文鳥にうまれかはりて先の世の妻の手にのることのあるべし

少年のわれの不思議は喧嘩せぬ近江兄弟社にはじまりぬ

(吉岡生夫 草食獣第四篇 和泉書院)

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吉岡さんの家族詠は面白い。ご本人を知っているからだろうか。
この本の装丁は川本浩美。川本さんの歌が読みたい・・・

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2 コメント

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草食獣・隠棲篇 (吉岡生夫)
2004-11-25 05:34:00
新歌集の準備を進めています。

京都の青磁社のお世話になっています。

そして装幀は川本浩美氏にお願いしました。

いろいろとあって、しんどい目をさせてしまったけれども、川本さん、ありがとう。

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たのしみです (かすみ)
2004-11-25 22:03:49
吉岡さんの新しい歌集が出るのはたのしみです。

「草食獣」で押すやりかたは、粘っこさを感じさせます。

短歌そのものが、歌集をいう形でもっともっと書店に並び読まれることを、切に願います。
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