誰からも褒められず誰からも謗られず笑ってる街空の月
君に微風(そよかぜ)送りてやらん死にたらば夕暮れどきの欅となりて
合せ鏡の七番目の顔が死顔と教えし姉はそのこと忘る
死ぬなら今 さくらふぶきがさっときてほほなでてゆく ほほなでてゆく
(前田宏章 昔のむかし)
*************************
前田宏章の歌集から、印象にのこった歌。
誰からも・・・の歌は、破調で、読み方がよくわからないが、どこか心にずんと響くものがある。合わせ鏡の七番目・・・は、なんとも不気味な歌だ。二首目、四首目は説明など要らない。そのまま味わって読みたい。
君に微風(そよかぜ)送りてやらん死にたらば夕暮れどきの欅となりて
合せ鏡の七番目の顔が死顔と教えし姉はそのこと忘る
死ぬなら今 さくらふぶきがさっときてほほなでてゆく ほほなでてゆく
(前田宏章 昔のむかし)
*************************
前田宏章の歌集から、印象にのこった歌。
誰からも・・・の歌は、破調で、読み方がよくわからないが、どこか心にずんと響くものがある。合わせ鏡の七番目・・・は、なんとも不気味な歌だ。二首目、四首目は説明など要らない。そのまま味わって読みたい。