気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

つれづれ

2006-06-09 20:21:44 | つれづれ
めぐすりを点(う)つとき何故か口が開(あ)く複雑怪奇な躯(からだ)のしくみ
(小池光 日々の思い出)

*************************

今週もハードにスポーツクラブに通ってしまった。プールでもスタジオでも、ほかのおばちゃんたちは実によくしゃべる。こんなこと聞いてええのんか・・・と驚くようなことをペラペラ喋る。それがつらくて、耳栓として、無理やりに何か短歌を(頭の中で)唱えようとする。小池さんのこの歌はよく唱える歌。ひとりでぶつぶつ言っている私は、おそらく一番変なおばちゃんだ。

マスカラを塗るとき必ず口を開く愛人めきたる女の仕草
(近藤かすみ)