LUNACY

cygnus' blog

『追憶の森』(原題: ”The Sea of Trees”)

2016-04-30 23:41:08 | 映画
ガス・ヴァン・サント監督
(米国公式サイトでも、「グッド・ウィル・ハンティング」のという枕詞になっているけれどさ、他にも「ミルク」とか「エレファント」とかあるんジャン。何年前だよ~。昔のなら、どうせなら「マイ・プライベート・アイダホ」にしようぜ。。。と思ってしまうw)
第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品(ただ、Wikipedia1によるとカンヌではあまり評判は芳しくなかったらしい)

この監督さんの作品は何作も観てきたから、映像の美しさは予想していた通り。
何より、シネスコで撮っているのも、まさにセンスだろうなぁ。

青木ヶ原樹海をテーマに、神隠し的な体験を経て、とある男が絶望から現世に生還してくるストーリー。
樹海をさまようときに、供をする幽霊的な存在を渡辺謙が演じています。

ただ観ていて、ちょっと眠くなっちゃったかな(汗)。

監督が、主役じゃなくても絶対に誰かをカメオ出演はさせる美少年。
ラスト近くで一瞬出てくるけれど、本作はそこまで美形じゃなかった?←ヲイ

んで、ラストの樹海と空のシーン。
ああいう、綺麗な空と雲の画がないと、この監督さんの映画は幕を閉じられないよな~って思う。

映像の話ばっかりになっちゃった(笑)。

あと、字幕翻訳の稲田嵯裕里さんって、初めて体験でした。
 
#まだ、連休&公開2日目で観客10人。ちょっと興行的に心配(汗)。
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“To-y” 30th Anniversary Edition (5)

2016-04-30 01:18:57 | 本・コミック
ついに完全版の完結~。

ラストの読み解き方や、ストーリー全体についてをいろいろ思いを馳せてしまった。
なんか、5巻を毎回イッキ読みしたのがもったいなかったかもしれない。。。


そして、この出版・発売についての、上條淳士先生のツィートを引用させてもらうと
https://twitter.com/atsushi19630312/status/724717325199364097

|> 人生はうまくいかないこと 理不尽なことの方が多い
|> 『To-y』の終わり方を現実と地続きにしたかったのは きっとトーイやニヤ 陽司や日出郎もそうだから
|> それは今の私や みなさんの姿です
|>
|> 「昔は輝いてた」ではなく
|> それでもなんとかうたってこれた自分を見つけてくれたらうれしいです

なんか、ボール投げられた(&受け取った)って感じです。
この5ヶ月、完全版読みながら、まさに「昔は輝いていた」モードになっていたよ、オレ(汗)。なんか、ちょっと恥ずかしい。
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『認知症の「真実」』東田勉・講談社現代新書

2016-04-23 01:24:01 | 本・コミック
要は、認知症の診断と投薬と統計の取り方に異議あり!という本
ちょっと、煽っているというか、エビデンス不足ぎみに感じもしたけれど、注意喚起のメッセージは受け取った感じ。
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『さざなみ』("45 years")

2016-04-17 20:57:59 | 映画
2015年ベルリン国際映画祭銀熊賞

シネスイッチ銀座

もう、シャーロット・ランプリングの、~による、~のための映画の感すらある。。
フライヤにクレジットされているように、ラストシーン15秒がマジでポイント。
んで映像的にも、シャーロット・ランプリングの撮り方のまとめみたいな感じで、情景描写も佳いい感じ。

フランス映画かと思ったら、英語しゃべっていて、あらイギリス映画でしたのね、と。
でも、あのキャラはやっぱりシャーロット・ランプリングだよなあ。
教養ないから欧州銀幕女優さんについては詳しくないけれど、あれが、アンナ・マニャーニ主演のイタリア映画とか考えられん(苦笑)。
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ISSEI MIYAKE展 三宅一生の仕事

2016-04-16 17:04:38 | 美術展・博物館
国立新美術館

ファッションデザイナー三宅一生さんの回顧作品展
あ、三宅一生さんは、文化服装学院でなく多摩美術大学の出身ね。

観覧客のファッションが明らかにレベル高い(笑)。
一発でそれとわかるISSEI MIYAKEのストール巻いている男子が目の前にいたり。

順路後半。
ものすごく、折り紙と立体展開図の関係を感じさせる展示で、全然センスとか違うのだけれど、東大の駒場博物館でやってた折り紙の幾何学の展覧会を思い出して、何だか数学っぽいと思ってしまいました(笑)。
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安田靫彦展

2016-04-10 16:22:30 | 美術展・博物館
東京国立近代美術館

要するに回顧展。
多作だったんですね。

卑弥呼や、額田王や、泉での倭建尊など代表的なのが、確かに印象に残りました。
そして、琳派へのオマージュか、風神雷神図屏風があったのだけれど、あれは面白かった。
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『リリーのすべて』(“THE DANISH GIRL”)

2016-04-09 22:59:06 | 映画
トム・フーパー監督
アカデミー賞助演賞

世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人とそのパートナーの物語。原作小説の映画化。

LGBTのうちのTの人のおはなしですね。
とりあえず、ナチ・ドイツのファシズムの時代に突入する直前だからこそなしえた手術なのかな、と。
性別違和というのは、相当な苦しみなんでしょうね。支える側(ゲルダ)の悩みもハンパないはずで、アリシアの演技以上の深さだろうなと。

ストーリーからは離れるけれど、コペンハーゲンの街ほか、ロケ地の美しさが素晴らしい作品でした。
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小沢かな「ブルーサーマル」(2)

2016-04-09 18:02:09 | 本・コミック
やっと第2巻。
LOVE分含めて、かなり人間模様というかドラマを組み込んだストーリーにしてきていて驚き←もっと淡々と航空ネタのエピソードだけで展開するのかと思っていた(笑)。
空知が今のところ汚れ役多いキャラだな(苦笑)。

ところで、M沼と書いたところで、滑空場バレバレだと思うんだが。。。(苦笑)。
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「一生続けられない仕事」(既刊3巻) 山田ユギ

2016-04-06 23:31:35 | 本・コミック
これもなぜか(苦笑)BLモノですが、弁護士モノということで、読んでみました。

BLとも結びつけなくてはならないこともあってたいへんでしょうし、
各エピソードを<ありがちな話>にするため、取材もちゃんとして頑張った感は伝わってきました。
ちょっとのめり込めるキャラがいなかったのが、僕的には楽しみきれなかったのかも。

。。。。って、コレで完結かと思ったら、まだ、続くんだ。おぉ~。
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カラヴァッジョ展

2016-04-06 00:12:09 | 美術展・博物館
国立西洋美術館
日伊国交樹立150周年記念

カラヴァッジョの作品は11作品来てます。
んで、カラヴァッジョをリスペクトしていた人の作品や、カラヴァッジョから影響を受けた作品を集めた展覧会。
《法悦のマグダラのマリア》が世界初公開。

思ったよりはすいていて、どの作品もじっくり観られてうれしかった。

個人的には、作品論的または美術史的な評価は相対的に低いのかもだけれど、「洗礼者聖ヨハネ」の絵(いくつかあるけれど、本展覧会で展示されているもの)が気に入りました。
んで、何故か、超有名なナルキッソスの絵のマグネットをお土産に買って帰ってしまった(笑)。

それから、観ていながら、僕の中のカラヴァッジョ像や各作品背景のストーリーや印象など「カラヴァッジョのスピリッツ」は、デレク・ジャーマンの映画に植え付けられたところがものすごく大きいんだろうな、と思いだしました。
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「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」

2016-04-06 00:08:02 | 美術展・博物館
東京国立博物館。
黒田記念館が改修?で休館中なので、それを利用して、黒田清輝のコレクションを一堂に公開した企画展。

とりあえず、留学時から、必死に西洋の絵画の手法を勉強して日本に伝えた、頑張ったということは伝わってきました。
いろんな手法の絵画があって、明治の人は時代の空気もあったのだろうけれど、本当にスゴかったんだろうなぁと思いました。
それなりに長生きということもあるのだろうけれど、多作の人でもあったのかな?

東京駅の焼失した壁画が観てみたかったですね。
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“To-y” 30th Anniversary Edition (4)

2016-04-05 23:55:00 | 本・コミック
上條淳士センセの傑作30周年記念。
第3巻の記録アップ忘れていた(汗)。

とにかく、バブル期ってこうだったなぁ~、こういう熱に包まれていたなぁっていう感覚を蘇らせられてしまうんだよなぁ。
平成生まれのコたちには、こういう屈折というかエネルギーの発散作法が伝わらないかもしれないけれど。

あと、上條センセとしては定番というかフツーというか、それも魅力なのだけれど、台詞ないコマが多いのもやっぱりツボ。
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「恋愛をしてもセックスをしても、すべて虚しい少年のためのポルノグラフィティ」小野塚カホリ

2016-04-03 13:33:12 | 本・コミック
これも、小野塚先生のBLモノです。新刊。初出は、新作と過去の両方の作品が掲載。

結構、行間(というか台詞の間や裏)を読む必要のある感じ。観念的な感じも少しあったかな。
でも、そういうの嫌いじゃないよ(悪い意味で取らないでってこと)。

あと、すべての作品が、高校生モノやら、中学生登場モノというわけで、学園モノではなくても、青春の酸っぱさもちょっとあるのが、微妙にこっちを突っついてくる感じ(苦笑)。
「黄金の薔薇」のほうのキャラの初瀬とは、ちょっと実体験と被るところあったり(汗)。
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小野塚カホリ『ラグランスリーブ』

2016-04-03 02:36:20 | 本・コミック
小野塚さんの作品(集)でこれは、未読でした。これは、BLのほう。

オムニバス形式。ただし、最初の2作品はキャラに繋がりあり。
しかも、それが、法曹ネタで結構おもしろかった。
ほか、高校生ネタ、ウリ専ネタ、ゲイカップルの日常ネタ。
結構、バラエティに富んでいて、あっという間に読み切ってしまった。
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吉村旋"Classi9"(既刊2巻)

2016-04-03 02:17:27 | 本・コミック
旋はつむじと読むそうで。初めて読む作家さん。

クラシック音楽というかクラシック作曲家がネタのコメディです。

滝廉太郎が男装女子という設定で、ドイツ留学して、そこには(時代考証無視してw)、超有名の作曲家達が学生として集っていて、学生同士の交流をするというお話。
バロックも古典派もロマン派もへったくれもない状態が許せない人は読んではダメw。

なんか、買った直後に、ネガティブな直感が働いて、しょーもないもん・つまらんもん買ってしまったかなぁと思ったけれど、それはなくてホッとしたっす。というか、このコメディ結構楽しいw。

ワーグナーがベートーヴェンをリスペクトしていたのは、初めて知った。うん、ちゃんと勉強してしまった。

その他、ある程度、実際に伝えられている各人の性格、影響を受けた・与えた関係、師弟関係なんかは、なぞっている・考慮しているみたいだね。
その意味で、この先のストーリーで、ベートーヴェンの「ハイドン先生、あなたにはもうお世話になりません」的なところとか、リストがベートーヴェンに憧れて、交響曲をどんどんピアノ曲へ編曲してしまうところとか、扱うのか(扱うならどう描くのか)楽しみ。

あと、第10話。なんか、日本の学園ドラマになってる。しかも、なんかうるっと来てしまった自分(汗)。
ただ、その第10話。各学生wのパート担当のバランス(ストリングス低音ふたり?)が悪い気が....(汗)。

とりあえず、まとめるとw、第2巻表紙のベートーヴェン好きです。というか、病んでいるようなキャラ設定のベートーヴェン好きです(笑)。

最期に。本のカバーを外して、本体表紙のコメディを読むのも忘れてはイケないよねw。
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