LUNACY

cygnus' blog

「リング・ワンダリング」"Ring Wandering"

2022-02-26 20:26:16 | 映画
金子雅和監督
イメージフォーラム

現在と、過去の街や人の記憶と、主人公が作成するマンガのエピソード(劇中劇的)を行ったり来たり(「迷い込み、巡り会う」by副題)するストーリー。
とにかく、美しい映像のシーンが多いです。とくに、広角でのアングルで。
リアルには科学的にあり得なくても、あり得て欲しいというか、リアリティを感じたいというか、少なくとも街や人の記憶を自分の中に取り込みたい、そういう感性は持っていたいと思いました。
公開スケジュールは、ストーリー中に出てくる東京大空襲(下町)を意識した日程かな?
ネタバレなので書かないでおきますが、最後にオチもありましたね。

こういう映画、最近、あまり観なくなっていた。作られなくなっているのかな?
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「ジギー・スターダスト」"Ziggy Stardust and the Spiders from Mars"

2022-02-11 22:00:52 | 映画
アルテリオ

昨年公開された「スターダスト」ではなく、1973年ロンドンでのハマースミス・オデオンでのライヴ収録。
2002年デジタルレストア版。

デヴィッド・ボウイについては、CDは1枚か2枚持っていたと思うけれども、改めてグラムロックについてお勉強のため。
鮮やかな山本寛斎デザインの衣装を(まさに纏うという感じで)着こなしてステージパフォーマンスを見せてくれてます。
歌詞が意外とPG12的で、現代ニッポンだったら大変なことになりそうな言葉が並んでいたのね。
とりあえず、歌や音楽だけでなく、コンセプト、世界観を魅せるということに腐心しているのは、やはりわかりました。


家族連れで観に来ていたファミリーの子供たちが、この映画にどういう感想をもって、今後にどういう影響をうけるか知りたい。


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Hakuju サロン・コンサート vol.11 近藤嘉宏&外山啓介 初共演の2人が魅せる 甘美な調べ

2022-02-09 22:09:03 | ピアノとクラシック
2022-2/8(Tue), HAKUJUホール

★セットリスト(ホームページ記載と順番が違っていました)
ドビュッシー(デュティユ編):ベルガマスク組曲 より 第3曲 “月の光” (1st 外山/2nd 近藤)
リスト:バラード 第2番 ロ短調 S.171/R.16 (外山)
ラヴェル:水の戯れ (近藤)
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 op.60 (近藤)
ラフマニノフ:組曲 第2番 ハ長調 op.17より 第4曲 タランテラ (1st 外山/2nd 近藤)
ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 op.98 ※作曲者自身の編曲による2台ピアノ版 (1st 近藤/2nd 外山)
<アンコール> ブラームス:ハンガリー舞曲 第1番 ト短調 WoO.1-1 (連弾)

NHKの収録があって(後日テレビとラジオで放送されるらしい)、ごっついカメラが客席に3台、ステージ上にアップ用カメラが2台。ほか、集音マイクも別途。モノモノしい。
MCが、前半最初、後半最初、シメと3回もあったけれど、放映時のことも意識していたと思われ。

近藤さんも外山くんも、フツウのスーツで驚く。正装じゃない。

とくに前半は、色彩的とか水の様子の描写とかを意識的に創作された曲で編まれたプログラム。←MCより。
それで、言の通りまさに、そんな感じを受ける演奏でした。
コンサートタイトルに甘美とあるけれど、それに、流麗をちょちょんと加えるような。
ドビュッシーの「月の光」も、そうか、水面に映った月の光かもなとも思えるような感じでした。
ただ、ラフマニノフは、悪い意味でなく、やはり、ちょっと異色というか東欧的なものを感じました。

初共演とのことでした。
ただ、MCで、(あえてココでこうしましょうということを事前に打ち合わせ(まく)ることなく合わせのときから)自然とお互いにシンクロナイズさせられたということでしたが、ほぼほぼ達成されていたような。これは、お二人の性格のなせる技なのでしょう。

それにしても、HAKUJUホールは、どうしても、演奏聴いているときに耳鳴りがしてしまう。なぜだ??

それから、客。近藤さんは初めて参戦したのだけれど、たぶん、近藤さんのファンでも外山くんのファンでもない人が結構多かったような気がしました(推測)。
後援のピティナ関係者がごそっといたのじゃないかな?と。
ほか、クラシックリサイタルに慣れていない?マナー悪めの客にやれやれって感じ。
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『夜空に星のあるように』

2022-02-07 22:52:40 | 映画
UPLINK吉祥寺
ケン・ローチ監督。長編デビュー作。1967年。

これも、監督が一貫してこだわっている英国の労働者階級を描いていると考えるべきなのだろう。
1960年代ということもあるのだろうけれど、長い手紙をやりとりするのが、普通であったんだろうなぁ。
そして、盗みなど(一応軽犯罪ではあるけれど)を働く人も、日常的に溢れていたのだろうか。
パートナーがフツーに悪びれていないのが、ちょっと現代日本では考えられない気もする。

そして、恋愛とセックスがまた人びとの生活に根深く結びついていたんだなぁとも。

ロケ地(街、建物)も、もちろん汚い部分も描かれているのだけれど、(文脈上に意味のある)情緒や風情があるなと。
労働者のアパート(←日本でいう)は、どこかしら香港・台湾的にも見えたり。
海岸(べりとその街)なんかは、エイダン・チェンバーズの小説に出てきたところみたいだったり。

ほか、手法として、手持ちカメラとかインタビュー(ドキュメンタリー的)とかも駆使していて、実験的な部分もあったのかな?
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1990年代が歴史になりつつあるんだな....。

2022-02-06 17:18:42 | 冴えない日記
個人的には、自分の10代なかば~20代なかばの頃で、
いろいろ思い入れがあるというか、ヒトコトで言い表せないモヤり方をする時代なのだけれども...。

ひとつは、旧・国立近代美術館フィルムセンター(現・国立映画アーカイブ)での企画。

「1990年代日本映画――躍動する個の時代」
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/japanese1990s202201/
懐かしくもあり、どこかしら、20-30年経っても社会が進歩していないような感覚にとらわれそうな気もしている。


もうひとつ、紹介。コミック。
渋谷直角「世界の夜は僕のもの」
https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594089542

これまた、懐かしいと思わせる部分も多々あるし、一方で、自分が辿り着けなかった時代(の(サブ)カルチャー)記号の羅列に苦しくなる。
後者に、厳然たる都会と地方のギャップや、アタマ悪いのに進学校へ行ってさらに理系に進んだがゆえの余裕のない生活により自分が犠牲にしたものを思い知らされるんですわ。
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