LUNACY

cygnus' blog

『ソフィア・コッポラの椿姫』

2018-12-30 19:27:36 | 映画
シネマジャック&ベティ

やっと観られた。名画座万歳!

昔、東欧の巡回公演を上野の東京文化会館で観たとき、アフルレートがヒドくてつらかったのよ。
今回は、公演記録映画だけれど、さすがにそんなことなくて、満足でつ。
もちろん、生の舞台で観られるほうが良いに決まっているのだけれど。

ヴィオレッタやアフルレートだけでなく、オッサン達がまたとても上手い!

大道具も衣装も絢爛豪華でさすがでした。
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萩原慎一郎『歌集 滑走路』

2018-12-30 10:59:08 | 本・コミック
ブームになった理由を知っているから、読み始める、本の扉を開くまでが辛かったのです。

しかし、そこにあった歌は、等身大の若者の姿でした。

朝日新聞の佐佐木幸綱先生と同じような文言のコメントになってしまったけれど。

口語ということもあるのだろうけれど、韻律がやはり僕には新鮮でした。

今年は、東京堂書店でも短歌推しコーナー作っていたし、曾祖母も短歌を詠んでいたし、高校2年の現代文の先生は宮柊二先生のお弟子さんだったし、僕も短歌をやってみようかという気にならないでもない感じ。
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吉田秋生『カリフォルニア物語』文庫版・全4巻

2018-12-28 19:55:37 | 本・コミック
中学の頃、周囲の感度高い同級生女子が吉田秋生を読んでいたのが気になっていて(というか頭の片隅に残っていて)、オッサンになってから読んでハマっているというみっともなさすぎる記録。第何弾だ?(笑)

これ、吉田秋生の若い頃の作品だけれど、編集の能力もあるのだろうけれど、その物語構想力に感服いたしまする。早熟な才能。

確かに吉田秋生のアタマの中に作られたものであっても、あの頃のニューヨークって、あんな感じだったんだろうなぁって、思ってしまう。リアルじゃなくても空気に説得力ある。"BANANA FISH"もあわせて思う。
ほか、羅川真里茂「ニューヨーク・ニューヨーク」も、そういう印象を持つかな。あ、これもゲイが出てくる作品だね。
吉田秋生が、いまの、つまり、2010年代(or 2020年になる頃)のニューヨークを描いたらどうなるんだろうか?

わかぎえふが第4巻で解説しているけれど、吉田秋生の描く少年像は少コミにはなかったかもだけれど、等身大というのはまたちょっと違うよ~とは思うんだ(かつての少年として(ちなみに74年生))。

ともあれ、吉田秋生による記憶に残る若者群像劇でしたわ。
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「ひだまりが聴こえる-リミット- (2)」文乃ゆき

2018-12-28 19:44:17 | 本・コミック
まず、前巻の感じから本巻で完結かな?とか思っていたら、To be continued...だとは。けっこうウレシい。

タイトルの《リミット》ってのは、その人そのひとの、かつ、その時そのときの、相手を
理解しうる限界という意味なのかな?って思ってる。
もちろん、そのほかの意味も重ねていそうだし、それで歓迎。

バリアフリーって言葉が世間に溢れているけれど、その「バリア」と「フリー」とは何か?を問うストーリー。
頭のバリアフリーと心のバリアフリーの違いの問いもあるかな。

また、デフサッカー(デフフットサル)を通して、デフスポーツの理解を広めることにも貢献しているよね。



個人的には、太一の誰に対しても壁のない性格に憧れる航平の気持ちは共感するものがあるなぁ。
ちょっと、ラブストーリー的には、まどろっこしさを感じないでもないけれど。
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「バリスタ」全10巻

2018-12-24 14:01:35 | 本・コミック
むろなが供未×[原案]花形怜

最近、自分の中で、珈琲が再ブームになっていて、全巻セット買い。
先週読み始めて、昨日、5巻〜10巻までイッキ読み。
蒼井と聞くと翔太と反応するくらいに、アニソンな脳になっていたようで、香樹だって!と言い聞かせながら(笑)。

面白く、知識の補強になりました。
ただ、この手の味覚系漫画は、仕方ないのかも知れないけれど、どうも「美味しんぼ」的なキャラ構成・エピソード構成になってしまうんだよなぁ。

キャラクターのバランスはまずまずかなと思う。
ただ、恋愛カップリグの成立のさせ方がちょっと不自然かな。

ラストの大団円のとき、麻美がいないけれど、これ、登場させ忘れたのかな?ちょっとマズいっしょ(苦笑)

「ランウェイで笑って」も作者は何着デザインしたんだ?状態だけれど、本作は、何カップ創作したんだ?状態で尊敬。

途中、カクテルの紹介が結構長くて、これじゃカクテルコミックだとか思ってしまったけれど、まぁ、それはご愛敬か。。

絵柄的に、とく9巻10巻では、香樹の顔の眼の位置が上に上がって(鼻が上下に長くなって)いないか?まぁ気のせいか。
とりあえず、あどけなさの残る顔つきが、大人びた一人前の顔つきになる変化を、始めと終わりで感じました。

前田が描き切れていない気がするので、外伝なんかでサルベージ希望だな〜。

大日本コーヒーは、おそらく上島UCCを想定しているのだろうと思われるけれど、実は、僕自身、東京本社ショールームで行われる一般人セミナーに参加しています(笑)。うん、見覚えがある光景w。
そのセミナーについては、このblogでも書いたはずw。

あれこれと、ケチ付けちゃったけれど(汗)、僕には好感度高いコミックです!
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「ランウェイで笑って」第8巻 (2018.12.19加筆)

2018-12-18 23:13:08 | 本・コミック
猪ノ谷言葉

表紙は今巻の3人が揃い踏みですね。

それにしても、ファッションショーの動きや空気を、ちゃんと(少年)コミックに落とし込んでいるの、やはり凄いな。
今巻は、かなり、興奮しながら読んだよ。

よくこのコミックの感想で、前巻まで、逆境って言葉を使ってきたけれど、今巻は心と千雪のほうがその印象をもってしまうかな。

次巻の遠が楽しみだわ。

それにしても、次巻の遠のショーまでの間に、どれだけの数の服を作者はデザインしたんだろう?没になったのも含めたら、とてつもない数になっていると思う。
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『宵闇真珠』(「白色女孩」"The White Girl")

2018-12-16 19:34:23 | 映画
イメージフォーラム

クリストファー・ドイルが共同監督(だから見逃せない)
オダギリジョーが出演

好きな路線の作品。映像美にうたれます。
もう光の使い方とかアングルにツボです。
回転する望遠鏡のプロジェクションは、カメラマンのドイルのモードを感じました。。

香港の記録映画にもなっているかな?

少年&少女の子役も佳い味出してますね。


帰り際、若い男子が、「わかんねえ~」って、ボヤいてだけれど、キミは、この手の映画に何を期待しているのか?と。
アート系映画ほど難解ではないし、解らないことに対する耐性なさすぎやろ、と。
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灰原薬『応天の門』第10巻

2018-12-15 15:58:33 | 本・コミック
ひたすら歴史の勉強になるわ。
特に、アジア圏との交易がどういうふうになっていたか。

原画展かぁ。いけなさそうだ。この作品の絵柄、好きです。

巻末の太宰府のお祭りのレポートもありがたい。見てみたいものだ。

日本三大天神では、大阪天満宮にまだ行っていないんだよなぁ。
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吉田秋生『海街diary 9 行ってくる』

2018-12-15 15:50:10 | 本・コミック
おぉ遂に完結ですか。12年もやってたんだ。。。。僕も歳を取るはずだ(汗)。

鎌倉も一度行ったきりだ。
いま、観光客でごった返しすぎで歩けたもんじゃないらしいけれど、ゆっくり、この作品(ほか吉田秋生の一部作品)をかみしめながら歩いてみたいもんだ。

かなり等身大の(度合いの強い)中学生群像劇。
吉田秋生の他の作品のような、派手なバトルも、サイコな駆け引きもないけれど、楽しめました。

ラストの番外編も、すずの顔が帽子で隠れて描かれないけれど、弟の和槻だけでなく、その後のすずについても暗示していて、ちゃんと繋がってましたね。
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『マグメル深海水族館』第2巻and第3巻

2018-12-15 15:42:27 | 本・コミック
椙下聖海

深海生物の魅力いっぱい。もちろん、水族館の職業紹介の要素もあるのだろうけれど。

次第に若者群像劇的になってきているなぁ。悪い意味でなく。
これに、もうちょっと恋愛分出てきたら、もうアオハルなストーリーになりそう(笑)。

それにしても、水族館なんて何年も行っていないなぁ。。。

主人公のチョコンとハネっている髪型が実は気になっているw。
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早良朋『へんなものみっけ』(3)

2018-12-15 15:38:29 | 本・コミック
へんなもの=実は博物館に勤める面々かも知れない、などと思いつつ第3巻も読み終わり。

とにかく絵柄が科学におけるフィールドワークでのスケッチっぽく見えてしまうんだよなぁ。

というか、新しい軸が出てきたな。研究ではなく事務で南極観測隊。。。。思いもしなかったわ。
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牧野あおい「さよならミニスカート」第1巻

2018-12-09 20:21:20 | 本・コミック
新宿駅の地下道(メトロ丸ノ内線の上)で、壁一面広告が気になって、購入。

予備知識なしで読み始めて、衝撃というか、何というか。発売されたてなのでネタバレは避けますが、
オビにあるように「このまんがに無関心な女子はいても無関係な女子はいない」という作品。
物語の構造もキャラクター設定も考えられていて、凄いドキドキというか緊張感が抜けない作品でした。
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『教誨師』大杉漣

2018-12-09 19:44:59 | 映画
UPLINK
大杉漣の主役&遺作

どちらかといえば、噛めばかむほど系というか、じっくり考える系の作品。
死刑をはじめとする日本の司法の問題(=社会の問題)も、いくつも織り込みながら、生と死についてわれわれへの問いかけを続ける作品。

主人公の牧師の心の状態にあわせながら、カメラが固定なのが手持ちになったり考えられていたのではないかなと。
あと、本作で初めて知った、高宮役の玉置玲央。ちょっと気になるな。
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「終わりのむこうへ:廃墟の美術史」

2018-12-09 16:56:02 | 美術展・博物館

渋谷区立松濤美術館

結構、ツボにハマる展覧会でした。緻密な描写の作品の多いこと!
廃墟というテーマの普遍性を勉強した感じ。
チケット代金以上の価値があったかと。

想定以上の客の入りだったのだけれど、メモを取っている人が多く、驚きまきた。
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映画版「銃」

2018-12-01 23:14:12 | 映画
中村文則原作小説。奥山和由プロデュース。武正晴監督。吉本興業配給。

テアトル新宿

銃を手にしてしまった人間の狂気×若い男子の抱える悶々としたマグマのような何か。

村上虹郎は、ハマり役だった感じ。モノローグがもっと上手いとよかったんだけれど。
さすがモデル経験が生きているのか、着こなし難しそうな衣装を難なくモノにして演技しているわ。
 # フツーの大学生はあんな服持ってないし、フツーは服に着られてしまうやろw。

リリー・フランキーとの対決というか、対話勝負というか、化かし合いというか。
あそこが見どころかな。

ただ、この作品について気になったのがふたつ。
ひとつは、女性の描き方。男目線すぎるかな。その意味、この映画は、男性と女性で意見が分かれるかも。
もうひとつは、煙草吸うシーンが多すぎる(笑)。陳腐化しちゃって、吸うべきタイミングでの印象が薄れている気がする。
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