LUNACY

cygnus' blog

「ガガーリン 世界を変えた108分」

2014-12-31 23:53:08 | 映画
イマドキの若い人は、ガガーリンと言っても通じないのかもしれません。

生誕80周年記念の制作なそうで。

1961年の出来事ってことは、50年以上前なんですね。
米ソの冷戦構造の中の、宇宙開発競争で、人工衛星打ち上げと、有人宇宙飛行については、ソビエト連邦の方が一歩先んじて記録を残したわけです。
ボクが生まれたのが1974年。アポロの時代。1984年小学校4年生のときにスペースシャトル打ち上げ。
科学技術に興味を持っている子どもとして、小学校高学年の頃にはガガーリンの名前は知っていましたが、まだまだ日本の社会にも大きな衝撃を与えた余波が残っていた時代なのかもしれません。

空軍のなかで精鋭として選ばれた仲間たちとの関係、家族との関係、など、成功の軌跡を追うだけでなく周縁部にも目を向けた物語になっていました。
当時は、宇宙飛行はまだまだ未知な部分が多くて、手探りで賭けのような部分が大きかったんですね。不安は相当大きかったことが伝わってきました。
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「メビウス」キム・ギドク

2014-12-30 21:40:20 | 映画
横浜シネマジャック&ベティ

キム・ギドク(金基徳)監督の新作です

相変わらずの強烈さというかパンチ力ある映画でした。

日頃から、僕は、リアルでも虚構でも、暴力というものに触れていないから、その免疫が無さ過ぎるわけです。でも、ほんとうの世界は荒々しいというか猛々しいものなのだろうな、と。

全編にわたって、台詞のない映画なのですが、勝手に描写を心の中で補完している僕がいて不思議な感覚に陥りました。

メビウスというタイトルに、なるほどと思わせられる物語と登場人物設定でした。

ネタバレになってしまうのですが、阿部定事件をさらに拗らせた上で、さらに因果はめぐるというような物語です。


罪の意識の償い方を考えさせられる物語でした。思いかえせば、この監督の作品はそういう作品が多いですね。

物語のインパクトもあるのでしょうが、若い男の子の俳優さん(ソ・ヨンジュ)の印象が脳裏から離れません(苦笑)。
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『伊賀越道中双六』

2014-12-23 17:16:12 | 歌舞伎・古典芸能
国立劇場
全五幕六場

歌舞伎どころか観劇自体が、7 ~ 8年ぶり。久しぶりに劇場という空間に足を運びました。

悲劇ものであり、かつ、仇討ちものです。
知らずに行ったのですが、岡崎の幕は、44年ぶりの上演だとか。んで、沼津の幕は無し。本筋に近い物語に。
複雑なところあったので、筋書きを買って読まなかったら理解しきれないままだったかも。

武士の世の中は、義父の仇討ちの意志の堅さの表明のために自分の家族を犠牲するって、すさまじいですね。

播磨屋の吉右衛門と音羽屋の菊之助が、ストーリー上で義理の兄弟なんですが、実の岳父と娘婿なわけで、ストーリー上の立場通りに見えなくなっちゃって困りました(笑)。
あと、萬屋の隼人、通し役で名前クレジットされているけれど、実際には一瞬しか出てこないのね(笑)。
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若林顕 ピアノで聴く『第九』

2014-12-22 07:20:47 | ピアノとクラシック
第一生命ホール

若林さんを聴くのは初めて。
一応、リストのプログラム。

リスト
・コンソレーション第3番 Des-Dur S172/R12
・愛の夢 S541/R211 第3番 As-Dur
・ハンガリー狂詩曲 第2番 cis-moll S244/R106

ベートーヴェン/リスト編曲
交響曲第9番 d-moll 「合唱付き」 op.125 (ピアノ独奏版)

(アンコール)
J.S.バッハ/ジロティ編曲
プレリュード

前半は、他の人の演奏でも聴いたことありましたが、やっぱり、エリザベートコンクール第2位(ってのが一番栄えあるこのお方の成績だよね?)は、伊達じゃないな、と。

そして、後半のメインプログラム。初めて聴く逸品。
まず、省略されることなく編曲されているようで、演奏スタミナに脱帽(笑)。
オーケストラが圧縮されているから、濃密ですね。というか、あのスケールをピアノで再現してしまうってのがスゴイですね。
昔の小泉首相じゃないけれど、感動した!って感じでした。

それから、ベートーヴェンの弟子にツェルニーがいて、その弟子がリストという関係も、初めて知りました(汗)。


それにしても、若林さん、太っちゃったなぁ....(ボソっw。
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猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦』

2014-12-22 00:31:09 | 本・コミック
猪瀬直樹さんは好きじゃないんだけれど、この本は丹念に読み込むべき本だと思いました。

官僚と軍(一部民間)のエリート30代を集めて、その名も総力戦研究所として、1941年に戦況シミュレーションをさせた。
出た結論は、アメリカと戦争しても必ず負ける。
なのに、日本は戦争へと走って行ってしまった。その経緯を追った著作です。
決められないという組織体質というか、空気による支配について、考えさせられる本。

また、戦後、東條英機ひとりを悪者としてスケープゴートとして日本人が自省から逃げていないかという問いでもあり、東條の思考を追うことにより、評価のうちの不当な部分のところについての名誉回復を試みている本でもあります。
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小野塚カホリ『燃ゆる頬』 (原作 堀辰雄)

2014-12-20 14:40:41 | 本・コミック
ハイ。これもBLです(笑)。

まぁ、少年×寄宿舎ネタということで、萩尾望都「トーマの心臓」とか竹宮惠子「風と木の詩」の路線的に口コミや店での宣伝展開されているみたいだけれど、個人的にそれは分からなくもないけれど、ちょっと違うかもな、と。
原作も書店でパラ見してみたけれど、小野塚先生の絵だけで雄弁に潤色しているだけでなく、ストーリーもちょっと脚色しているのかな?

往年の、私小説が多い(しかも文語が多い)日本の近代小説って、どうも、結核や脊椎カリエス病んでサナトリウムや温泉で云々っての感じで話進んで、軟弱な自我の承認欲求をこじらせたようなのが多くて、そんなに僕は好きではないのです。
でも、それは、実際に、僕が体の弱かった(というか今なおヒヨワ)な僕がストーリー中のキャラにシンクロナイズしてしまうことへの同族嫌悪の裏返しでもあるわけです。

また、僕自身、
中学の頃、図書室で先輩に抱きつかれて乳首つまみ攻撃されたり(←でも何か抵抗するどころか、じゃれ合うことがきてうれしかったりw)、
上京してから、男の人にナンパされて芸能系かファッション系のスカウトかと思ったら、ウリセンのボーイのだったり、
そして、今なお、ときどきセクシュアリティが自分でもワケわかんなくなって不安定だったり。
否応なく、そんなことを思い出させる一冊でした。
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『アオハライド』(12)

2014-12-20 14:36:43 | 本・コミック
咲坂伊緒

ちょっと、この巻の後半、展開のテンポ速すぎだろ~!(爆)
冬馬の振り方あっさりすぎ(笑)というか、オレ、女子だったら吉岡双葉のように振る舞えない~><。
ってか、しかも、洸が事故に遭うとか、ドラマも盛りすぎ~(笑)。
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イーヴォ・ポゴレリッチ (ピアノ)

2014-12-20 14:03:43 | ピアノとクラシック
12/14 サントリーホール

あの、ポゴレリチ様でございます(笑)。やっと、生演奏を聴くことができました。
ショパコンで、アルゲリッチ姐さんが、「あの子は天才よっ!」って言って、審査結果に不服で、多の審査員群に後ろ足で砂をかけて出てきたっていう逸話を作り出した俊英。
CD持っているんだけれど、とにかく独特のリズム感や音圧(よく言えば個性、悪く言えばアクw)のある演奏をするお方。

ここ15年ばかし、公私ともどもいろいろあったようで、演奏・技法が変わりまくりらしい。その変遷が追えていないのが悔しい。

大曲4曲。
リスト:巡礼の年第2年「イタリア」から―ダンテを読んで(ソナタ風幻想曲)
シューマン:幻想曲 C-Dur op.17
ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章 ロシアの踊り、ペトルーシュカの部屋、謝肉祭の日
ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 op.35

さすが、1年半前から準備していただけあって、濃密な演奏でした。

蛇足ですが、挨拶とか神経質な振る舞いだし、本番中も譜めくり男子に文句付けるし、こら、つきあうほうは大変だわと思いました(笑)。
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Japan Times "Ishikawa aims to become first openly gay member of Lower House"

2014-12-13 20:14:51 | 冴えない日記
http://www.japantimes.co.jp/news/2014/12/12/national/politics-diplomacy/ishikawa-aims-become-first-openly-gay-member-lower-house/
by MAMI MARUKO

ボランティア翻訳・素人なので誤訳ご容赦ください。
※自分で気が付いた明らかな誤訳は逐次修正しております(2014.12/21追記)。

========

ゲイであることを公表している政治家、石川大我氏は来る日曜の衆議院議員選挙に勝利して議席を得たら、政治を変えて日本の社会の多様性の受け入れの手助けをしたいと言っている。

40歳の石川氏は、社会民主党比例代表東京ブロック単独第1位名簿掲載であり、これは、社民党への票がすべて彼に注がれることを意味する。

彼は、同性婚の法制化や、性的少数派、女性、および障碍者の人権擁護のために活動したいと言っている。

「今の社会は、だんだんと『強い日本』を標榜する方へ傾いていて、強い立場の人ははより有利な立場へ、弱い立場の人はより過酷な状況に置かれるようになっていきそうだ」と彼は言う。

「僕は、日本の社会がもっと多様な生き方を認め、誰もがありのままで生きられる社会になってほしいと思う。世の中には自分とは違ういろんな価値観の人が生きている、つまり、お互い自分とは違う考え方の人の声でも政治に反映させられるべきだと信じている」とも。

石川氏は前豊島区議会議員である。インターネット選挙が先年解禁され、彼は大いに助かったという。
彼は、いろんなマイノリティ、とりわけ、LGBTの人々の声を集めた。

「どのマイノリティであってもーたとえどんなに弱くてもー他の仲間とソーシャルメディアで連帯すれば、それはより大きな力となる」と彼は言った。

インターネットの発達は彼自身に、大きな変革をもたらした。というのも、2000年に初めて彼は自分以外のゲイとつながることができたからだ。

26歳の時、彼は道を拓いた。それまで、自分のセクシュアリティを口にすることはタブーだとする社会対して閉じこもって、孤独を感じていたのだ。

「日本人にも3-5パーセントの同性愛者がいると言われている。しかしながら、ほとんどの人はカムアウトしたり、ありのままでいたいと言えず、あるいは、まわりにゲイ・レズビアンがいると言えない。それは、差別と偏見がいまだに存在するからだ。」と。

この状況下では、「僕は、ゲイの政治家として、僕が声を上げることと社会に対して僕がいることを見せることが重要なんだ。」

彼は、必ずしも同性愛者であることを公表している最初の国会議員になるなのではない。レズビアンの尾辻かな子氏が、参議院に前議員の辞職に伴う議席を引き継いだからだ。

石川氏は、レインボープライド愛媛が行った10政党に対する調査結果に触れた。そこでは、自由民主党が、セクシュアリティに伴う人権擁護の必要はないと回答していたのだ。

他の5政党は、積極的に考える必要があると回答した。他の政党は回答していない。

「自民党にはがっかりした。」と彼は言う。2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定で、より多様性に対し前に進む必要があるこの時期に、日本が世界の中で”isolation(孤立)”していきそうだと警告する。

「若い自民党のメンバーの中に、本当に真剣にマイノリティの人権問題に取り組んで議論してくれいている人たちがいることは知っている。でも、結果を見る限り、自民党は守旧派思考のままだ。これは変えなければならない。」

石川氏は明治学院大学を卒業後、ゲイの生き方をサポートするNPO法人の代表を務めた。その後、福島みずほ前社民党党首の秘書を務め、2011年豊島区議員となり現在に至っている。

また、彼は、社民党党首選では、吉田忠智氏と戦った。
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びっけ『王国の子』第5巻

2014-12-06 18:31:42 | 本・コミック
ストーリー思い出すのがちょっと大変でしたが、やはり、面白い。
王国の内部&対外の権力争いに影武者同士の化かし合いがからんで、ストーリーだけでなくキャラクター関係も複雑だけれど、これはよい。
実際、英国王家の史実からの脚色の程度は不勉強でわからんけれどね。
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小野塚カホリ『美剣士』

2014-12-06 15:17:15 | 本・コミック
単行本。団鬼六「鬼ゆり峠」を、ある程度SMテイスト残したままで、BLに脱構築したものだそうで。
完全に小野塚ワールドになってましたね。好きだわぁ(笑)。
画力すごい。美大かどっかそれなりの教育受けているヒトじゃないだろうか?
小野塚さんはレディースものもBLものも描かれるんだけれど、どれにせよキャラに自分を投影するというか、あの世界の住人になりたいと思わせるものがありやす。

なお、同じく団鬼六の原作の「美少年」コミック版(こちらは既読)と合本&文庫化されて「少年縄化粧」ってまとめられてますね。
んで、この「少年縄化粧」のあとがきの絵。グループ。誰なんだろう?まだ分からずじまい。悔しい。
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「艶漢」尚月地

2014-12-06 15:14:44 | 本・コミック
第7巻・第8巻イッキ読み

とにかく、各キャラの輪郭線が細かい、背景画はもっと細かい。
手抜きしない姿勢にいつも脱帽。
ちょっと、今回はコメディタッチが多かったかな?
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