LUNACY

cygnus' blog

『リップヴァンウィンクルの花嫁』

2016-02-28 15:59:43 | 本・コミック
映画監督・岩井俊二さんの小説。来月(2016年3月)に映画版が公開。
昨日、日帰り北海道旅行しながら、一気に読み切り。
ネタバレになるから、あまり書かないでおくけれど、安室というキャラがポイントかなぁ。ヤツの言葉がどこまで虚構でどこからがリアルなのか。解釈の多様性が愉しみを生んでいるのかな、と。
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「ダンス★ダンス★ダンスール」

2016-02-23 23:35:38 | 新体操・ダンス・バレエ
本・コミックのカテゴリーじゃなくて、このカテゴリーでいいのか?この日記(笑)
村上春樹の小説じゃありません(笑)←それは「ダンス・ダンス・ダンス」w

10日ほど前に第1巻が発売になった、ジョージ朝倉という方によるコミック。

バレエ男子ネタです。

バレエのネタのコミックって、『昴』といいどうしてこう熱いキャラクターの主人公&ストーリーかねぇ(苦笑)。

ただ、これ、社交ダンスがネタの「ボールルームへようこそ」とカブるというか、似ているなぁと思う。
ヒロインのために頑張っちゃう男子とか、超イケメンのダンサー登場とか。

あと、ジェンダーとかいじめ(?)とかそういう問題意識もストーリーに組み込まれていると受け取りました。
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蜃気楼の舟

2016-02-21 23:17:24 | 映画
UPLINK

村上淳主演の''playback"みたいな感じのする映画でした。
あるいは、昔の青山真治監督の作品みたいという方が適切かな?

スッキリしなくて、もやっとした感じが残りますが、それこそが受け取るべきコト(制作者が表現したかったこと)なのかな、と。
また、リアルと幻の間を往き来するような感じの繰り返しですが、映像は美しいと思いました。
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東京二期会『イル・トロヴァトーレ』アンドレア・バッティストーニ指揮×東京都交響楽団

2016-02-21 19:48:39 | 舞台[その他]
於:東京文化会館

この劇場は、超久しぶり。改装してからは初めてらな。

バッティストーニ好きで釣られて超久しぶりのオペラ観劇
バッティストーニで、さらにヴェルディというのは、本年が日伊友好150年ってこともあるのかな?

早めに会場に行ってプログラム買って、ストーリー叩き込み。
オペラの場合、何故か映画と違って、字幕があると(視線がいくと)、歌と音楽と芝居に集中できない。

通し役の皆さん素晴らしく見えるわけで。(専門家・批評家じゃないから)
個人的には、アズチェーナのアルトさんが一番聴きいった感じ。
ただ、5階席のせいもあるのだろうけれど、欲を言えば、歌もオケももっと迫力があった方が、僕のお好み。

曲もそれこそ調性が受け入れやすかった感じ。良いか悪いかではわからないけれど、好きな路線のが多かったです。

舞台演出が、余計なものを削ぎ落とした感じでマル。
衣装の臙脂色と濃紺の対比にも潔さがあるというか。
背景の照明による円形とそのシルエット(の床の円形)を効果的に使っているのだけれど、これはモーリス・ベジャール演出『ボレロ』にかなり似ているなと。

ジプシーの子役のあの男のコは誰?(笑)
プログラムにクレジットされてなくない?
それともテノール?ソプラノ?扱い?

それから、プログラムの解説がよいですね。
三澤洋史さん解説によると、ジュゼッペ・ヴェルディもリヒャルト・ワーグナーも同じ1813年生まれとな。全然知らなかった(笑)。
そして、このふたりの関係性とそれぞれの音楽の特徴について詳しく論じてあって、ありがたい。
あと、島田精一さん解説によると、イタリアにおけるオペラ業界の(とくに経済的)近況が書かれてあって、う~むという感じ。
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豊島公会堂

2016-02-21 18:37:39 | 街・散歩・小旅行
今月末で閉鎖(されて解体され再開発)とのことなので、夜景だけれど、撮っておきました。
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ボッティチェリ展

2016-02-20 00:21:00 | 美術展・博物館
東京都美術館 (上野)

ルネッサンス期の巨匠のひとり。フィレンツェをベースに活躍したボッティチェリ。

時代&社会背景(つまりメディチ家)との重ね合わせ、そして、師匠フィリップ・リッポとその子フィリッピーノ・リッピとの関係性を意識した、軸足しっかりしたテーマ設定の展覧会でした。

突き抜けてコレが傑作というか、強烈に印象に残ったものはないのだけれど、平均レベルは高かった印象。←ウエメセで申し訳ないですm(__)m。

塩野七生の著作群や、最近だと、惣領冬実『チェーザレ』を読んでいるせいで、もう、メディチ家の人々の肖像やらにツボるツボるw。
ジョヴァンニが出てきて、あぁ~後の教皇レオーネX世だわぁ~とかマニアックなレベルまで(笑)。

いやぁ、しっかし、キリスト教絵画が多かったですね~。
聖母子と洗礼者ヨハネとかいくつあった・出てきたかな?

それこそ「ヴィーナスの誕生」に代表されるように、ルネッサンスって、キリスト教の呪縛から離れた人間性の美を讃える文藝復興の動きだと思っていたから、師匠リッピはともかく、ボッティチェリとその工房でこんなに、キリスト教絵画が描かれていたとは知りませんでした。
んで、このリッピと息子とボッティチェリ、誰もが多作という印象。工房というシステムはあったのだろうけれど。

あと、順路最後のパネルを読んで、サヴォナローラに傾倒していた可能性に触れられいて、ちょっとショック。
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外山啓介ピアノ・リサイタル(14th February 2016)

2016-02-17 23:27:50 | ピアノとクラシック
HAKUJUホール

毎年恒例のHAKUJUのリサイタル。2016年も行って参りました。
本年は、珍しく?ぬるい天気の日(by理容室のアシスタントくん)でしたね。

プログラムは次の通り

スカルラッティ:ピアノ・ソナタ ヘ短調 K.466
ハイドン:アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110

ショパン:プレリュード第17番 変イ長調 op.27-17
ショパン:ノクターン第10番 変イ長調 op.32-2
ショパン:マズルカ第49番 ヘ短調 op.68-4
シューマン:謝肉祭 op.9

<アンコール>ショパン:ワルツ第9番「告別」 変イ長調 op.69-1


行きの電車で、フライヤーに書かれているこの並びを見て、このセットリストのポリシーっつうかプリンシプル、フィロソフィーって何だ?と思ってしまい(笑)、また、f-mollとAs-Durばっかりだな....と独りごちていました。
そうしたら、プログラム裏面の本人解説に、「テーマは<調性>です」とな(爆)。
 # というか、良いところに気がついたと誰か褒めてくれw。
しかし、プログラム読むまで、この両者が平行調の関係だと気づかなかったぞ。。。。
 # というか、フツーの人は、平行調と言われてわかるのか?(笑) いや、実はこのハイブロー(*)ぶりがツボだったw
プログラム本人解説と終了時トーク内容をあわせると、ベートーヴェンのソナタがまずやりたいこととしてあって、そしてから、合わせる曲を選んだとのこと。

んで、もうひとつ。この演奏曲順って、歴史順になっている?よね?
少なくとも、バロック>古典>ロマン派の順ではある。プログラムに言及なし。
とりあえず、歴史の流れも感じてねということか...。いや、ハイブローだわw。

元帝国ホテル料理長の故村上氏が、テレビに出るようになってから、(一般人に伝えるために)論理や数量で説明する手法を身につけたように、外山くんも洗足で教えるようになってから、そういう路線になったのか。それとも、もともと、理屈っぽかったのか(笑)。

前置き長すぎる↑w。

まず、全般として、ほとんど速弾きがなかった。落ち着いていたな、と。
んで、打鍵ミスがほとんどなかった?というか、気づかなかったというか気にならなかったというか。そういうのはよかった。ホッ。

各曲それぞれについて簡単にコメント。

本人もトークでしゃべっていた気がするけれど、スカルラッティ。最初の導入の曲としてはちょっと暗かったかも...。
んで、ハイドン先生。いかにも古典派というか、定型ってこういうものという形式を伝えられた気分。
でも、曲としてあんまり面白くなかったかなぁ。
んで、師匠の後に弟子のベートーヴェン。この演奏の曲の並びにも意味があるのかな?
外山くんも、気合い入れいていたのだろうし、そつなく弾きこなした感じ。
ただ、もうちょっと強弱のバリエーションがあっても良かったかなぁ。
そして、贅沢言うと、第3楽章が歌ってない感じ。ちゃんとadagioでゆっくりなんだけれど、その分、もっと叙情というかが欲しかったかな、と。逆に、FUGAという形式を忘れないように気にしすぎたかな。
 # というか、一度、ドイツとイタリアの歌曲を歌ってもらって、聴いてみたいわw。レッスンでやっているはずだろうしw。

そして、後半。
ショパンの3曲。実はこの3曲が、僕として、聴いている側としては、一番<調性>を意識できた気がする(汗)。
ラストはシューマンの謝肉祭。
ちゃんと、盛り上げて鎮めて、つまり、緩急がついていて、なんか、聴いていて愉しかったよw。
んで、やっぱり(他の曲も含めて全般的に)和音は上手くかき鳴らしている感じ。そして、両手で上下に展開するところで、(たぶん本人は無意識なのだろうけれど)グワッと勢いがつくというか引き込む感じがあるよね。というか、そこが僕の萌えツボなのか?←早く気づけよw

まぁ、なにはともあれ、昨年でオッカケはじめて10年以上経ったということに気がついて、絶叫してるw。
早かった気もするし、そんなもんかという気もする(苦笑)。

あ、どうでもいいけれど、髪が少し伸びてましたね(笑)。最近、短髪路線だったから、視線がそこにも行ったw。


*: 英国BBCなどがよくやる情報提供の仕方の一つ。
わかる人にしかわからなくても(場合によってはエリートのみにしか伝わらなくても)、社会にとって真っ当に価値ある情報を、大衆化させずに流すこと。複雑なことや難解なことは、時として、一般人にすぐにわかるように簡単には説明できないという共通認識が社会にないと、大変。
最近の例だと、重力波初観測のニュースが世界の大手紙の一面を飾ったことなど。
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桜小路かのこ「青楼オペラ」

2016-02-13 18:04:21 | 本・コミック
既刊2巻イッキ読み

江戸時代の風俗について勉強になるね~。
そもそも青楼って言葉の意味すら知らなくて調べて、へぇ~っみたいなw。

杉浦日向子さんの作品群なんかが正統派なのかもだけれど、こういう少コミのエンタメでみるお江戸もいいもんですね。そりゃ虚構や脚色の度合いは高いかもだけれど。
3月下旬に第3巻発売みたいで楽しみ。
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国立科学博物館「渋川春海と江戸時代の天文学者たち」

2016-02-12 00:01:53 | 美術展・博物館
※常設展の中の企画展示です。

行ってきました。
やっぱり、宇宙科学や地球科学に関わることしてきた人間としては、ハズセなかったっす。

映画でみた冲方丁『天地明察』まんまって感じでした。当たり前かw。
また、無料パンフレットがしっかりしていてありがたい。

しかし、今回は急いでいたから、企画展だけ観る感じになったけれど、まだちゃんとリニューアルした後の科博をじっくり観覧していないんだよな(汗)。
あと、リニューアルしたのに&せっかく外国人観光客がこれほど訪れているのに、展示解説が日本語のみってどうなんだろ?
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市川崑監督『日本橋』

2016-02-07 21:26:59 | 映画
泉鏡花原作の戯曲の映画化
あと、増村保造が助監督やっていたんですね。

淡島千景に山本富士子に若尾文子の女子3人組とヒーロー役・品川隆二のスター4枚看板による映画。
日本橋の芸者さんのお話です。って、釈迦に説法か(笑)。

大学教授と芸者というと、同志社大学の某先生と祇園の舞妓さんのエピソードを思い出すなぁ。
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フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展

2016-02-06 19:02:17 | 美術展・博物館
森アートギャラリー

17世紀オランダ絵画にスコープした展覧会。
フェルメールとレンブラントが一作ずつ。ほか推定レンブラントがひとつかな?

ベタだけれど、フェルメールの光の使い方(反射と透過と陰翳)を堪能してきました。

レンブラントのもあわせてだけれど、繊細な描写をじっくり観たい人は、単眼鏡・双眼鏡とか持って行ったほうがいいかも。
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「サウルの息子」

2016-02-04 23:02:28 | 映画
2015第68回カンヌ国際映画祭グランプリ(審査員特別賞相当)

ハンガリー

ナチスのユダヤ人虐殺の絶滅収容所でのドラマ。
V.E.フランクル『夜と霧』で描かれているように収容所での雑用を収容されたユダヤ人がやっていて、ガス室で殺された息子の亡骸を見つけるところから話がはじまります。なんとかして、ユダヤ教として正統に葬いたいと奔走するストーリー。

手持ちカメラと暗い映像が効果的。
重苦しいですが、遠くない過去にこういうことがあったのは、紛れもない歴史なんですよね。

そして、看守?たちが、「働け!(Arbeite!)」を連発する声がガンガン背景で流れるのだけれど、なんか、日本の社会と労働者のアナロジーに相当するように見えてしまった。
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