LUNACY

cygnus' blog

『残波』(映画)

2016-08-22 20:38:45 | 映画
UPLINK

昨年、沖縄で公開され1ヶ月半にわたるロードショーを記録した映画で、やっと東京公開。

残波(岬)が悲劇の場所であることを、長らく忘れていました。記憶を思い出させられました。

いろんなことを伝えようと盛り込みすぎとか、役者さんのお芝居がちょっとこなれてないとかあるけれど、沖縄・琉球の人の意識の持ち様を描くには、どれも避けられなかったんだろうな、と。

個人的には、セリフがまだまだ標準語が多すぎるというか現地語・方言ではないのが残念でした。とくに、ラスト直前のリュウトの決意表明的なセリフは、現地の言葉の方がよかったんじゃないだろうか?


とにかく、沖縄・琉球について詳しい人ほど胸が詰まってきそうな映画なんじゃないだろうかと思いました。
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『カルテル・ランド』(“CARTEL LAND”)

2016-08-20 22:28:03 | 映画
マシュー・ハイネマン監督

メキシコとアメリカにまたがって暗躍する麻薬密売(をおもな生業とする)組織と、地域をその組織から守る自警団についてのストーリー。
ドキュメンタリーなのにドラマを観ているような展開(特に最後のほう)が印象的でした。

ユルい日本に暮らしていることを痛感する、ノーミソ刺激系の映画。
物事は、裏と表ではなく多面的で、しかも時々刻々と形を変えるもの。どの立場に立脚してどういう判断をしていこうとも、各人が置かれた状況・環境からは逃れられない。


こういう単純な話じゃないのだけれど、メキシコ人の友人が無事に暮らしていて、僕の前ボスが何度もアリゾナに出張していながら無事に帰ってきているのも奇跡に思えてきました。

映像技法的にもスクリーンで観たほうがいい映画じゃないかと。
名画座(下高井戸シネマ)で観られてよかった。
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『獣は月夜に夢を見る』

2016-08-15 21:14:04 | 映画
ユジク阿佐ヶ谷
デンマーク・フランス合作
ラース・フォン・トリアー監督作で美術アシスタントを担当したヨナス・アレクサンダー・アーンビーが監督
第67回カンヌ国際映画祭批評家週間正式出品

とにかく映像が美しい作品でした。
あんまりホラーって感じはしませんでした。

獣人間とか人狼と人間の確執や逆の愛って、ヨーロッパだとこうなるのか〜という印象。
日本だと、「おおかみこどもの雨と雪」(あるいは「バケモノの子」)のようになっちゃうんだろうなぁ、と。そして、僕はその日本的な方に馴染みがあるわけで。

あと、(実はパンフレットも買った&確かめようとしたのだけれど書いてなかったけれど)
途中、「ハムレット」のオフィーリアの引用があったよね。
「ハムレット」はデンマーク王子の物語だったし。
他にも古典の引用あったのかもしれない。教養がないオイラ、ツラい。。。。
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街かど経済あれこれ。2016夏。

2016-08-13 00:20:43 | 冴えない日記
六本木ヒルズが、ドラえもんだらけでだった(笑)。
自分は別な展覧会に行ったのだけれど、ジブリの展覧会は1時間待ちだった。
行くつもりの人は気をつけてv(^-')b

どの街に降りたっても、みんなポケGOに夢中(笑)。
六本木だけでなく、目黒川沿いとか、原宿全域とか。

あと、本日は、地下鉄であちこち移動したから24時間券使った方が安かった..._| ̄|○
乗り物オタクでも、失敗することはあるのさっ(笑)。

そして、本日最大の衝撃→クレジットカード支払時に液晶パネルにタッチペンでサイン!

しかし、ちょっとお買い物が過ぎたか...。反省。
店員サンと話が弾み過ぎるのが良くないのだ←言い訳w
でも、店員サン=現場から教えてもらえる業界話は面白いだけでなく、ためになる(社会とくに経済の動きがわかる)よね。

ライバル会社が落ち込んでしまっている話を聞いた。
つまり、同じ(ような)業態の会社で、同時期に発足した同士であっても、10年・15年経つと、じわじわ伸びている方と沈み込む方があったりするってことだよね。会社を経営するって大変なんだろうなぁ。。。。

そして、その一方で、オススメされた商品が質がいいのに、その割に安い気がした。
再びデフレモードになっているのかな?
でも、その店も人手不足も激しいみたい。
これ、あまりよくないパターンじゃないのか?


結論:経済のことはよくわからない(笑)。


蛇足。
結構、エッジの効いたデザインのブランドの旗艦店に初めて行ってみた。
店員くんに、初対面なのに「変わったタイプの服がお好きですよね?」と(いう意味の)言葉をかけられた。もう、死にたい(笑)。
もっと、落ち着いた路線のファッションをめざそう←たぶん無理w。
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市川崑「黒い十人の女」

2016-08-11 14:25:24 | 映画
横浜伊勢佐木町の名画座シネマリン

船越英二主演。この女たらし役の芝居(というかキャラクター)を見ながら、ウチの某若いもんを思い出してしまった(笑)。
昔の言葉でいうハンサムって容貌。ストレートに当てはまる。

フェミニズム&ジェンダーの立場からみると、当時の規範を今に知らせる一級品の資料。

女優さん達みな若い。
ついでに、クレイジーキャッツも出演(笑)。
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日伊国交樹立150周年特別展「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」

2016-08-07 23:47:34 | 美術展・博物館
国立新美術館

印象派全体が苦手で、ルノアールが苦手。そんな僕は、ルノアール展を無視して、コチラへ。

ヴェネツィアゆかりの画家の作品を45作品と絞った展示。
人が少なかったけれど、僕としては、結構、いい展覧会でした。

ティツィアーノ《受胎告知》(サン・サルバドル美術館)以外すべて(ほとんど?)が、アカデミア美術館から来たのかな?

もちろん目的は、ティツィアーノ《受胎告知》だったので、ガッツリ観てきたのですが。。。。スコープ忘れた(泣)。
これから行かれる方は、忘れちゃダメです。
大きい&高い所にあるので、離れたところから観ることになるのです。


あと、絵画技法史的に、僕が勘違いしていたこと。
油絵は1600年代になってからだと思っていたけれど、もう1500年代に始まっていたんですね(恥)。
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外山啓介ピアノ・リサイタル2016 〜ベートーヴェン&リスト〜

2016-08-07 23:06:35 | ピアノとクラシック
サントリーホール

祝・10周年!
よく考えたら、新人の時から10年連続でサントリー単独公演ってたいしたもんだよなぁ。。。
 ※裏を返せば、僕がオッカケして十ウン年経つということ(爆)。

本人の思い入れの強い(修論もだっけか?)リストをキモというかメインに据えたプログラム(なんだよね?)。
リストは、ベートーヴェンを激尊敬していたから、歴史の流れを追ったプログラム。
ついでに、ワーグナーも、べートーヴェンの交響曲を聴いて音楽家を志したわけで、ある意味、ベートーヴェンとその後を継いだ作曲家のプログラムともいえそう。ラストのバラード第2番を除けば、ちゃんと歴史順・年代順になってる。

◇◇◇

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第14番 cis-moll op.27-2 『月光』
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第17番 d-moll op.31-2 『テンペスト』

リスト 『愛の夢〜3つのノクターン〜』 S.541
 第1番 As-Dur「高貴な愛」, 第2番 E-Dur「私は死んだ」, 第3番 As-Dur「愛しうる限り愛せ」
リスト 『ラ・カンパネラ(パガニーニによる大練習曲第3番)』 gis-moll S.141-3
ワーグナー/リスト 『イゾルデの愛の死』 S.447
リスト バラード第2番 h-moll S.171

<アンコール>
ドビュッシー ロマンティックなワルツ L.71

◇◇◇

まず、ほんとどミスがなかったよね?(笑)
んで、無駄に叩かなくなって、優しい弾き方が<安定して>出来るようになってきたよね。
そして、ダンパーペダル踏み込みすぎ(&踏み込み時間長すぎ)ということもなくなってきた。
弾き終わりのまとめ方とかも落ち着いているし。
やはり、10年で確実に進歩しているよね。(上から目線で本当に申し訳ないけれど)

実は、『テンペスト』って第3楽章しか聴いたことなくって、初めて前の方を聴きました(汗)。
『ラ・カンパネラ』のジャンっと鳴らすところは、ちょっと昔の彼の演奏っぽくて、それはそれで佳かったんではないでしょうか。
プログラムにもあるけれど、リストのバラード第2番。「技巧的なところと抒情的な部分」って、なんか技巧的なところが(演奏以前の曲として)スゴいんだなぁと。耳が、そっちに気を取られてしまいました。


この10年を振り返って思うのは、マネージャーさんがいまの方に変わってから、落ち着いてきたなぁって印象。個人的に感じるだけだけれど。
いや、つまり、それ以前は、結構、本人が若いというのもあるだろうけれど、結構、メンタル荒れていたんじゃないだろうか(苦笑)。


最後にふたつ。

調律師ネタのコミック『ピアノのムシ』の既刊全巻を読み切ってから、この主人公的な視点で見始めてしまいそうです(笑)。

皇后陛下がいらっしゃることを期待するのは、いまの状況では、さすがに、無理でしょう。。。残念。
落ち着いてから、また是非お越しいただきたいものです。
Comments (3)
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びっけ「王国の子」第7巻

2016-08-07 22:51:29 | 本・コミック
おぉ、もう、7巻か。

以前のストーリー忘れてるw。

んで、ドラマが進んで、エリザとロバートの距離が縮まる、と。
確かに、古今東西の「影武者」って、頼む方も演じる方も、どんな気持ちなんだろう???というのは、考えるとキリが無い。面白くて深いと思う。
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「秘密 season 0」第4巻《可視光線》

2016-08-07 22:47:03 | 本・コミック
清水玲子先生の作品って、本当にストーリーが練られていますねぇ。
面白い。

《可視光線》って、比喩じゃなく、この物理的意味が、まんま今回のキーワード。

ってか、これ、映画化された『秘密』の外伝かと思ったけれど、もう4巻だし、ちゃんとしたパラレルものと思った方がいいな(笑)。


あ、『秘密 PERFECT PROFILE』という公式ガイドブックもちゃんと買っています(笑)。
あぁ〜そういえば、そんな事件(=ストーリー)合ったなぁ〜みたいな(笑)。
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『太陽のめざめ』(“La tête haute”)

2016-08-06 21:26:20 | 映画
カトリーヌ・ドヌーヴ主演
第68回カンヌ国際映画祭オープニング
工マニュエル・ベルコ監督


@シネスイッチ

新人のロッド・パラドをドヌーヴ姉さんとブノワ・マジメルが固めるキャスティング。
でも、ドヌーヴは主演というより、大事なトコロで登場する準主役だよな。

少年の更生とそれに関わる教育役(ブノワ・マジメル)と、ドヌーヴ演じる判事のドラマ。


ただ、作品としては、いくらカンヌとはいえちょっとなあという感じがする。。。。
ブッチャけ、カトリーヌ・ドヌーヴに興味がないとツラいかも(汗)。
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『ハーバードの人生が変わる東洋哲学 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義』

2016-08-06 01:22:13 | 本・コミック
“The Path”What Chinese Philosophers Can Teach Us About the Good Life
マイケル・ピュエット&クリスティン・グロス=ロー
熊谷淳子[訳]

日本語訳が大げさすぎ。それは、本文読んでも思った。

孔子、孟子、老子、荘子、荀子と、中国思想をひと通り網羅していて、エッセンスを拾い上げて、わかりやすく解説した書。
各項については、どこかしら物足りなさも残るので、やはり、入門用ということか。
辞書的に、振り返って使えそうなので、手元に置いておこうとは思ってる。
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「ラジエーションハウス」第1巻

2016-08-05 21:20:30 | 本・コミック
モリタイシ, 横幕智裕

日本ではなかなか陽のあたらない放射線科の医師&技師にスポットをあてたスト-リー。

面白かったし、いわゆる「ためになる知識」を得られる作品。

まぁ主人公のキャラ設定は現実にはあり得なさそうだけれど、それは気にしない方向で(笑)。
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『テラモリ』既刊4巻・iko

2016-08-01 23:44:53 | 本・コミック
「王様の仕○て屋」というコミックがありながら、コチラに先に手を出してしまった自分を恥じます(笑)。
でも、このマンガがすごい!第1位、に魅かれてというのはある。

えぇ〜っと、ファッション知識としては、もうすでに、かなり知っていることだった(笑)。まぁいいや。

コメディ。しかも、いつのまにかLOVE分を入れてきているし(笑)。
でも、組み合わせとして、副店長と高宮ってのがなぁ〜。なんか、カップリングが、個人の好みとしてイマイチ(苦笑)。『ちはや○る』よろしく、LOVEなしor控えめってのでもよかった気もするw。
逆に、BLでも。。。。マズいのか(笑)。

あと、イマドキの女子大生って、友達同士をさん付けで呼ぶのか?ちゃん付けじゃないのか?
それとも、そこまで仲良い友達じゃないという設定なのかもしらんが。。。


って、ここまでディスっておきながら、実質3回も読んでるw。やっぱり、好きなんだな、オレ(笑)。


しっかし、Q&Aにもあったけれど、西鉄の駅名多いねぇ(笑)。
「花」さんも、きっと花畑からだよね。
あ、4巻では、姪浜って市営地下鉄に浮気しているw。
でも、そのうち、小郡とか甘木とか二日市とか、女子の下の名前で紫とか出てきそうw。
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『いしぶみ』

2016-08-01 23:07:28 | 映画
ポレポレ東中野

是枝裕和監督。広島テレビ制作。
綾瀬はるかがナレーション。池上彰がインタビューアー。

旧制広島二中で、被爆したひとの記録の朗読。
綾瀬の朗読で、手記の部分と事情説明の部分の分け方がちょっと甘い感じもあるけれど。

「はだしのゲン」全巻読んでいて、乗り物オタクで広島の地理をある程度は知っているから、朗読やインタビューを聞きながら、その内容のリアリティが割り増しされた感じです。

8月は戦争を勉強する・振り返る月というイメージ。
僕は40代だから小学校の頃なんかは、戦争の記録・記憶がまだ残っているところも、わずかにあったわけで。
平成生まれ・21世紀生まれに、僕らが上の世代から受け取ったものをどう伝えていくかということを、考えなくてはならないのかもしれないですね。
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