LUNACY

cygnus' blog

水村美苗『母の遺産 新聞小説』

2013-02-28 12:33:53 | 本・コミック
「ママ、いつになったら死んでくれるの?」
という科白の衝撃が話題を呼んだこの自伝的小説。読売新聞連載ののち、大佛次郎賞を受賞、各メディアで書評が載った作品。500頁超える長編。
結構なスピードで読み終えてしまいました。

実の娘による母親の介護の鬱屈と苦悩が、前半。50代の女性として離婚に到るまでの情景が後半。
最初の衝撃的なフレーズは、前半の佳境での言葉(にすぎない)。

この歳になると、かなりリアルな感覚で読んでしまいますね(汗)。男子であっても。逆にいうと、若い頃に読んでも文脈や感情にリアリティが持てなかったかもです。
後半は、逡巡モード強い感じだし、ミステリアスなエピソードを盛り込もうとして、ちょっと頑張り過ぎに感じる人もいるかも。薫&武(たける)の2人は、やはり小説だからこその存在な気がします(必ずしも悪い意味でなく)。

あと、Gメールのサービス内容がわからないと、登場人物の振る舞いの中身や意味が通じないってのは、時代だなぁって思いました。
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たばこと塩の博物館

2013-02-24 22:50:39 | 美術展・博物館
渋谷にあります。区役所・公会堂への道の途中。

企画展「さくらいろいろ」。
こんなに浮世絵のコレクションあるとは知らなかったです。
飛鳥山って、もう享保の時代に桜の名所だったとか。吉原は夜桜の名所だったとか。
他にも、歌舞伎役者を描いた絵にもさんざん桜が使われていると。
お勉強になりました。
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『ファースト・ポジション』

2013-02-24 18:23:31 | 映画
HTC渋谷
やっと観られました。
実力社会のバレエダンサーの卵たちのドキュメンタリー。

実は親のあり方について考えてしまったのはナイショw。
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『快楽上等!3.11以降を生きる』上野千鶴子×湯山玲子

2013-02-20 23:27:38 | 本・コミック
メチャンコ面白かった。何度もウナッタっす。
僕自身、自分が生きづらさをかんじるのは「自由」を強く求めるときなのではないか?と思い始めました。

自分のジェンダー・セクシュアリティに疑問を持ったり、他者や環境からの強制に違和感を感じたとき。
年長世代のオヤジという人種についてムカツキを覚えたり、思考回路・メンタリティを理解した方がいいと思ったとき。
そんなときに、フェミニズムは役に立ちます(僕の経験からは)。
若い男子も毛嫌いせずに(=オヤジどものフェミへの偏見にだまされずに)カジってみることをオススメ☆
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「約束 名張ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」(ユーロスペース)

2013-02-17 22:39:53 | 映画
冤罪事件の可能性濃厚なこの事件。
死刑囚になってしまった奥西勝さんの人生を映画化した(一部、資料映像そのまま引用)映画。
東海テレビって、ときどきこういう骨太な作品を作るから侮れない。
仲代達矢に樹木希林の2大ベテランの演技が光ります。
僕は、この事件は冤罪だと思うけれど、仮にそうじゃなかったとしても、こんなデタラメ調書や証拠が司法において有効となる法治国家はイヤです。
というか、このニッポンがまさにそうだってことで驚愕するわけですが....。
ラストの方、布川事件での冤罪晴らした方々が出てきてらっしゃいましたね。
もはや怒りを通り越して笑ってしまうのが、裁判官の人事システム。無罪判決出したり再審決定くだすと、左遷やリストラが待っているなんて、バカすぎる。
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「みんな「おひとりさま」」上野千鶴子

2013-02-17 22:32:57 | 本・コミック
今までの、インタビュー記事、雑誌・専門誌記事、それから対談を収録した近刊。
面白かった。
一番、興味をそそられたというか印象に残ったのは、収録されている3つの対談。
北原みのりさん、大川玲子さん、北田暁大さん(コレは師弟対談ですね)。
やっぱり、個人的に、ジェンダー関連でトラウマ抱えている団塊ジュニアだから、上野さんの挙げる話題に食いついてしまうんだよなぁ。
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金子國義展 遊戯の果てに

2013-02-17 22:29:01 | 美術展・博物館
@Bunkamuraギャラリー
L'Arc~en~Cielのhydeじゃないけれど、このお方の絵大好きです。
見逃すわけにはいかないっす(笑)。美少年美青年モノも多いし☆
「最後の晩餐」のパロディーも制作なさっていたんですね~。
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森美術館「会田誠展」

2013-02-17 22:27:34 | 美術展・博物館
行ってきましたた。
以前の上野での展覧会とのカブりはそんなになかったような。
前も思ったけれど、そもそもの素描の力がスゴいんだよね。
ユーモアとパロディーとアイロニーが溢れているので、それが受け入れられない人にはツラいかも(笑)。
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「オウム事件17年目の告白」上祐史浩[著] 有田芳生[検証]

2013-02-11 22:51:04 | 本・コミック
あの事件を知らない世代もドンドン社会に出てきていますが。
あの事件を知っている人は、いろいろと思い出すことあるのではないでしょうか?
丹念に、自身とオウムとその関わりの過去を追っています。ちょっと網羅的でもあるけれど。
本文が、ちょっと他人事モードに感じられることもあるけれど、上祐氏は、感情を入れずに抑制的に書こうとしたのかな?
オウムの後継団体(上祐氏派は追放)の現在を知って驚愕しました。
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中島卓偉「ストリングスタクイ」 LIVE PLUS+ extra

2013-02-11 22:22:02 | 音楽
調布市文化会館たづくり くすのきホール

ストリングスのカルテットと、ボーカルまたはボーカル+アコースティックギターまたはボーカル+エレキギター、っていう試み。

TAKUI(中島卓偉)って、ファンのつもりはないのにCDがシングルアルバムあわせて十何枚もあって(NUCLEAR SONIC PUNKの初回プレスまである(笑))、なんでか気になるアーティストだったんだよね。それで、公演情報が入って、かつ、自分の都合も良くってと、ライブ行ってきました。というか、初タクイじゃん、オレ(笑)。

セットリストは、公式サイトとかに出だろうから割愛。

楽しんできました~。
TAKUIの何に惹きつけられるのか、まだわからない感じだけれど、それでいいんだよな。きっと(笑)。論理じゃない(笑)。

アンコールは、想像通り、"Calling You"。コレがないと、やっぱり、終われなかったよね(笑)。
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靖国神社へ

2013-02-11 21:47:33 | 街・散歩・小旅行
お参りしてきました。

建国記念の日と言うこともスッカラカンに忘れて(笑)。←帰りの電車で気づいた(笑)。
右翼団体さんの街宣車が何台も止ってました。
また、お参りするときに、右翼団体さんが団体でお参りしているもんだから、かなり待たされた(笑)。
しかし、右翼団体さんの若者達も、たるみ気味というか何というか。
リーダーの「回れ、右!」の号令かかってもチンタラしていてワロタw。将軍様の国の軍隊やマスゲームの方が遙かにシャキッとして見応えあると思う(笑)。

また、お参りするときも、参拝客みんな、2拍手+ペコリでテキトー(笑)。
2礼2拍手1礼の所作を知らないのかな?(笑)

そんななか、背の曲がったおばあさんが一人。しっかりとしたオーラ放ってる。
旦那様か、お父様か、ご兄弟が先の大戦で亡くなられたのかな?
まだ、終わってない戦争がそこにあるという感じを受けました。

そのあと、遊就館へ。
靖国の歴史というか由緒を丹念に追う展示。日本の近代史の復習になりました。
主に近代以降の国のために亡くなられた殉職者を祀っているところである、と(第二次世界大戦のみでない)。
英霊の何千柱?何万柱?もの若者の遺影が一面に並べられているのは、やはり、何とも表現しにくい感覚になりました。
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『マリンブルーの風に抱かれて』矢沢あい

2013-02-10 02:03:40 | 本・コミック
文庫版でイッキに読了。

鎌倉近辺と思われる場所でサーフィンするティーンエイジャーを描いていて、吉田秋生先生の作品と(中でも『ラヴァーズ・キス』)と勘違いしそうですね(笑)。
世の中がバブル期に向かっていく時代の感覚も、今となっては懐かしく。エピソードのスケールが大きいです(笑)。
しかも、ヤンキーテイストかなり入ってますね~(笑)。これは、後の作品にも言えますが。
しかし、矢沢先生の作品としては、かなり、ストレートな少女コミックのような気がする。初期作品だからというべきなのか、りぼん掲載だからというべきなのか。
『天使なんかじゃない』『ご近所物語』『Paradise Kiss』『NANA』という路線とはちょっと違う感じ。
ちなみに、『下弦の月』は映画でしか観てない。逆に、NANAとパラキスは映画観てない(笑)。

とりあえず、僕の妄想(や時としてトーク内容までw)がやたらと話がでかくなるのは、こういう少コミ読んでて、かつ、バブル期を経験しているからなんだなと思った(笑)。
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「駆ける少年」

2013-02-09 22:06:36 | 映画
シネマジャック&ベティ。
ちょっと昔のイラン映画。

みなしごの生き様を通した人間讃歌。
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KEITA×109 MEN'S

2013-02-08 08:41:27 | 街・散歩・小旅行
意外と溶け込んでるなw。
年齢考えたら、ココのパネルにおさまることができるなんて、橘慶太たいしたもんだよ(笑)。
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「梅しゃん-(マイナス)6 ~いじめで奪われた6年間~」

2013-02-07 23:47:28 | 本・コミック
先日、離婚で話題になった梅しゃんこと梅田直樹の小学校2年から中学2年までの自伝。
いや、離婚後の彼のコメントに対して、女々しいだの何だの書かれていて、彼にはこういうトラウマがあるんだよと弁護のために、この日記。

いじめられた人とのコミニュケーションをもったことがある人は分かると思うけれど、いじめられた人は、本当にその後までイロイロと大変で、とにかく人間不信が強いんだよね。人を信用したいのにできないのが、コミニュケーション作法からガンガン伝わってくる。とりあえず、彼にもそういう側面があることをわかってあげましょう。
彼には「(自分がヤラれるから)「黙認するのも加害者と一緒だ」とはあまり言いたくない」(pp.136)という優しさがあるわけで。

また、体罰同様にいじめというのが、極めて近接的な関係のなかで行われるということ、加害者は親や教師にバレないようにするし被害者も親や教師にバレないようにするこということがよくわかる。
コレが小学校じゃなく中学高校の6年間だったら、彼の受けたいじめは、もっと凄絶ないじめだったかもしれないと思う。

んで、巻末に相当なページを割いているのが、読者投稿の経験談、そして、チャラそうに見えるギャル・ギャル男のモデルたちのいじめられた経験談。
世間では、どっちかというといじめてる側に判断されそうだけれど、全然、そうではないってこと。

立ち読みでもブック○フでもいいから、興味あったら読んでみてくださいな。
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