LUNACY

cygnus' blog

映画版「天と地と」

2021-11-25 19:20:02 | 映画
海音寺潮五郎原作
角川春樹製作&監督
テアトル新宿の角川映画祭(2021)にて。

やっと観られました。
確かに空前のスペクタクルものだなと思いましたわ。もしかしたら、本当にこれだけのスペクタクル作品は日本映画では絶後(になる)かもしれないね。いやぁ、バブル期はこれだけのものを作る経済的&社会的&文化的余裕があったんだな、と。
よくもこれだけ馬を乗りこなす人を揃えて、馬を手懐けたもんだと。
バブル期というのもあるけれど、やはり、角川春樹の振り切れたキャラクター抜きでこの製作はなかったかもしれない。

ストーリーは書くまでもないかもしれないですが、上杉謙信を軸に武田信玄との争い。川中島の合戦。

そして、川中島の合戦というものは、それだけでも兵法的に面白いので、ストーリーを愉しめるのは当たり前だなと思ってしまった。


小室哲哉の音楽も想像していたより抑制的だったな。しかも、あの歌声はサントラ盤のみで、本編では聞かされないのね(笑)。



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「モーリタニアン 黒塗りの記録」"The Mauritanian"

2021-11-18 23:16:40 | 映画
世界的に悪名を轟かせたグアンタナモ収容所の拷問の物語。
9.11の容疑者が司法的に正しく扱われなかった物語。
いまの日本でも、黒塗りの文書公開が行われているし、ひとごとではない。
ロードショーになってから間もないのに、もう閉幕って興行的には冴えなかったかもしれないけれども、観る残す価値のある作品。

ジョディ・フォスターは、理知的なカッコいい女性を演じさせたら右に出るものいないかもね。

あと、スチュアート中佐って、敬虔なキリスト教徒の役だったけれども、プロテスタントじゃなくてカトリックかな? 教会にルルドあって、イグナチオの引用もあったし。
スラヒのイスラム教信仰のことも併せて、神や宗教もこの作品の問いなのかもしれない。


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「MINAMATAーミナマター」

2021-11-07 12:21:36 | 映画
シネクイント

ジョニー・デップ主演

確かに脚色の部分はあろうけれども、史実を基にした映画として許容範囲じゃないかな。

水俣病の話で、どうしても、重くなってしまうのは仕方ないかと。

エンディングスクロールで、環境問題って、まだまだ現在進行形なのだと、ガツンとやられた感じ。
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「DUNE/砂の惑星」

2021-11-03 17:13:47 | 映画
ティモシー・シャラメの、ティモシー・シャラメによる、ティモシー・シャラメのための映画って感じ。
本人もいつも主役で大変だろう。
ストーリーのキャラ設定上もハマり役のほうなのでは。

宮崎駿の映画を思い出すことも多かった。コレそれっぽいって。

宗教的な概念も多く感じました。
特にキリスト教的な構図というか、キリスト、マリア、ピエタに見えるみたいな。

あと、劇中の通貨単位ソラリスというのは、タルコフスキー作品へのオマージュだよね。

追記。
なんか中途半端な終わり方だな~と思ったら、本作は原作の前半部分のストーリーで、続編が作られているのね。

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