LUNACY

cygnus' blog

三原ミツカズ『毒姫』文庫版全3巻

2016-06-30 01:20:41 | 本・コミック
引き込まれるように読みました。
『死化粧師』も全巻読んでいるけれど、僕は『毒姫』の方が好きです。
いや、どちらも、深いし、人を愛することがテーマなんだけれど。

ゴシック・ファンタジーロマンとの謳い文句、そのままに。
絵柄も好き、ストーリーも考えられているなぁ—「伏線の回収」という言葉がインタビューに出てくるくらいだもんね。
 ....んで、当然、あれ?とかなって、読み返しの流し読みをするハメになるっていう(苦笑)。
通し役のどのキャラも、それぞれに魅力的でした。カッコいいし可愛いし。綺麗なビジュアルのキャラしかいないけれど、そうじゃなくなったら、三原ミツカズ先生の世界観壊れちゃうと思うし。

個人的には、グッと精神的に大きくなったというか立ち上がったカイトが、城の攻防戦の段階になっても「ハルちゃん」「マオちゃん」と「ちゃん」付けで呼んでいるのがツボったかな。


ただ、ネタバレインタビューは、2巻の巻末じゃなくて、3巻の巻末にしようよw。
3巻読んでいるときに読みたくなって仕方なかったw。


しかし、この作品、宝塚歌劇団が目をつけたらネタにしそうだなぁ(笑)。しかも、ラストを生きオチにして(苦笑)。
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東京国立博物館で展覧会ハシゴ

2016-06-26 22:48:01 | 美術展・博物館
「古代ギリシャ 時空を超えた旅」(平成館・特別展)
編年体の展示。順路後半の方が面白い展示多かった感じ。
たくさん展示品があって、どれがキモというかキメなのかは、ちょっとわかりにくかったかな。
ラストの部屋の、アフロディーテのモザイクは、さすがに大きくて印象に残りましたが。

「日韓国交正常化50周年記念 ほほえみの御仏ー二つの半跏思惟像ー」(本館特別5室・特別展)
韓国の国宝78号・韓国国立中央博物館所蔵の半跏思惟像と、
奈良の中宮寺門跡の半跏思惟像(もちろんこちらも国宝)が対になって較べてみられるようになっています。
韓国のは、銅像なんですね。ちょっとスクエアな感じがしますが、冠のあたりに凝っていて興味深いですね。
というか、文化圏が近いんだなぁと、改めて思いました。


ただ、この両方とも、ちょっと観覧料が高いかなぁ。
ボッタクリとはいわないけれど、なんか割り増しで取られている感。

ついでに、元を取るワケじゃないけれど(汗)、無料で観られる
特別公開「新発見!天正遣欧少年使節 伊東マンショの肖像」(本館7室)も観てきました。
まず、天正遣欧使節って、本当に長丁場の旅だったんだなぁと。
そして、目玉のマンショの肖像画だけでなく、長崎奉行所に保存されてあったキリスト教絵画の作品もスゴいなぁと、感銘。
シドッチが携行してきた「聖母像(親指のマリア)」も美しくて思わず見とれてしまいました。
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「ジェンダー・マリアージュ」(“The Case Against 8”)

2016-06-19 21:28:20 | 映画
2013年米国

それにしても、何故この邦題に?(謎)

カリフォルニア州で、同性婚が提案8号によってできなくなってしまったことに対抗する運動(違憲立法の裁判)と、最高裁まで争って同性婚合法を勝ち取るまでのドキュメンタリー。
何故か結構泣いてしまいました。

驚いたのが、原告側弁護人(=同性婚支援)のリーダー格が、バリバリの共和党派でならしてきた人だったということ。

それから、ドメスティック・パートナー制度では、ストレートの人々との婚姻との差異が残って、二級市民の定義になってしまうということは、知らなかった。
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世界遺産 ポンペイの壁画展

2016-06-12 18:58:25 | 美術展・博物館
森アーツセンターギャラリー

修復されたとはいえ、古代の壁画があんなにも色鮮やかだとは知りませんでした。
キリスト教が入ってくる前までの表現の豊かさの味わいはよいですね。
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「阿・吽」(4) おかざき真理

2016-06-12 00:23:41 | 本・コミック
微妙なエロスも含めて、やっぱり、大人のコミックっぽい。

遂に最澄と空海がすれ違いましたね。
仏教というか、経典の、あるいは空海や最澄の主張の世界観を表現するのって大変そう。。。
このコミックではともかく、僕としては、「阿頼耶識」とか、本来はそう簡単にわかる概念でもない気がしている。(というか僕自身ちゃんと理解している自信が無い)

「和尚」のよみの「かしょう」と「わじょう」。読みながら気になっていたのだけれど、巻末の解説ありがたし。
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“FAKE”

2016-06-06 19:30:07 | 映画
森達也監督の新作

佐村河内守氏を取材したドキュメンタリー。

まだ公開されて3日目なので、話題の「最後の12分」についてコメントは控えます。

すでにいろんな人が解説・コメントしているから、何を書いても重複して野暮になってしまうなぁ...(汗)。
それでも書くと、

奥さんが主役とまでは言わないけれど、夫婦の仲・絆を感じる映画(評価は別にして)。
フライヤーに「好きな人と観に来てほしい これは、ふたりの物語」とある意味がこれかな、と。

フ〇テレビの連中を周囲の観客と一緒に笑ってしまった。あれはおかしかった。
プログラムを買って読んで初めて知ったのだけれど、そうか、今どきのテレビのディレクターは森達也さんを知らないということでもあるのか。

それにしても、森達也さんは、職業柄身につけたものかもしれないけれど、やはり、質問・発問のプロだな~と、つくづく感じました。

それから、佐村河内氏で気になるのが、左手薬指小指の包帯?テーピング。どうしたんだろうか?
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『ガルム・ウォーズ』(“GARM WARS: The Last Druid”, 日本語吹き替え版)

2016-06-06 10:49:54 | 映画
押井守監督の自身原作によるSFサーガ。
日本版にはプロデュースにはジブリの鈴木敏夫も参加。

ちょっとストーリーが僕には難解で、再び観るか原作を読むかとかしないと、消化しきれない(というか消化ということがそもそも有り得ないのかも)。

聖書の引用・パロディがあるし、他に僕が気づけなかった寓話のメタファーもありそう。教養がないことは辛い。

ストーリー以外では、森の映像が美しく、音楽も印象に残りました。
あと、ロボットが巨神兵みたいにみえた(笑)。
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『ディストラクション・ベイビーズ』

2016-06-06 00:46:31 | 映画
真利子哲也監督

松山が舞台の青春群像劇(ということになるのかな?)

若い頃のもやもやとした暴力的な衝動というものを自覚することは僕はほとんどなく、ロクに喧嘩もしたことなかったから、やはり、リアリティを持ってシンクロナイズすることは不可能なストーリー。仕方ない。

で、この物語だと、ショウタ(村上虹郎)が一番自分のリアルに近いキャラ。
というわけで(そのせいで?)、結構、村上虹郎に萌えたw。あの独特の声の掠れ具合は母親ゆずりかな。
いや、暴れること(しかもカメラの前)の大変を考えたら柳楽優弥も菅田将暉も小松菜奈も、各通し役の皆さんは、頑張っていたんじゃないかとは思います。

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