LUNACY

cygnus' blog

「たかが世界の終わり」

2023-09-17 23:49:56 | 映画
演出:内田健司。
テアトル新宿の藤原季節特集上映。観に行けた〜(今日がこの作品の上映最終回でそれに間に合ってホッとしている)。急遽、上映後に出演者舞台挨拶あり。
藤原季節は気になる俳優さんで、他の映画出演作品も観ているんだけれど、舞台演劇出演作を観る(と言って良いのか?(ダメかもしれんが...))は初めて。

えぇと、作品として整理しておくと、まず、フランスのジャン=リュック・ラガルスの戯曲"Juste la fin du monde"(英題"It's Only the End of World")があって、邦題「まさに世界の終わり」として翻訳されていた、と。
そこに、グザヴィエ・ドランが映画化して、その邦題が『たかが世界の終わり』となって、そのタイトルの方で広まったと(僕は認識)。
広まった理由は、言うまでもなく、カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。そして、それのみならず、グザヴィエ・ドラン人気。
そして、新型コロナ禍の期間に、演劇として撮影されて配信されたのが、今回、内田健司演出のこの演劇版の作品。
んで、配信を観れていなかったし、今回のテアトル新宿での上映チャンスは逃したくなかったというワケ。

長い前置きだw。

僕自身、このドランの映画を観ていたから、今回も、ストーリーを追い切れたと思う。
原作翻訳を読んでいないけれど、おそらく、そのままなのかな?と思ってる。
家族のしっくりいかなさを描いていて、糾弾しあうのが観ていて時として苦しくなるけれど、
でも、どの家族にもそういう部分あるよね、みたいな感じ。

俳優さんたち、よく長い台詞を覚えるねぇ(すごい)。
そして、さらに、カメラが舞台を(俯瞰で)映しているんじゃなくて、舞台の中に入っているのが、
普通の演劇やオペラの中継・録画とまったく違う点だね。
しかも、この作品、カメラもワンカットで撮りきっているよね。
さらにいうと、カメラも手持ちのところでアングル揺れていて、その効果を出そうとしているのかな?

ラスト。ドランの映画とちょっと違うね。ドランの映画の方が脚色なのかな。
いや、単に、映画では、ルイが人差し指を口に当てて、そーっと家を去って行くシーンが強烈に頭に残っているだけ(苦笑)。

まぁともあれ、この作品に藤原季節というキャスティングはハマっていたと思う。
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