LUNACY

cygnus' blog

東京バレエ団「ザ・カブキ」

2024-10-17 21:46:45 | 冴えない日記
2024年10月12日。東京文化会館大ホール。
由良之助は柄本弾くん。演出は言うまでもなく、モーリス・ベジャール。音楽は黛敏郎。

長々と書いてる時間ないのでコンパクトにまとめると、
・(「ボレロ」もそうだったけれど) ベジャールの美意識って凄い。凄すぎる。日本の文化への理解力も恐ろしい。
・「仮名手本忠臣蔵」について、たぶん、僕が勘違いしている箇所、勉強不足がある。再履修だな!オレw
・(研修生を入れても)団のプロパーの男性ダンサーで四十七士(=47人)+通し役ダンサー数人を揃えられるバレエ団って、東京バレエ団以外にあるのかな?
・上野水香さんも見逃さなかったよ。ただ、この作品は、やはり、男性の社会のストーリーで男性メインのステージになってしまっている印象。仕方ないところもあるかと。
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牧野あおい「さよならミニスカート」第5巻

2024-10-17 21:37:38 | 本・コミック

てっきり休刊でフェイドアウトしたものと思っていたのだけれど、新刊が5年ぶりに発売されてビックリ。

第5巻の読み始め、ストーリーを思い出すのが大変でした。しかも、この第5巻でストーリーを片付けるのではなく、まだ話が続くのですね。

帯に「いつか全ての女子がこのまんがと無関係になりますように」というのは、その通り。また、この休刊の5年間、世界で、日本で、ジェンダーやルッキズムの問題が幾度も顕在化した状況なわけで、そういう意味でも、この出版はタイムリーだったよね。

ちょっと強烈というかそこまでのことが起きるかな?という感じをうけるところもあるけれど、実際のいまのハイティーンのリアルなのかもしれないし、メッセージ性を考えたらこれでいいのだろうと思う。

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デヴィッド・リンチ『マルホランド・ドライブ』4Kレストア版

2024-09-29 23:21:12 | 映画
第54回(2001年)カンヌ国際映画祭監督賞
 
1週間限定公開
ヒューマントラストシネマ渋谷
 
公開当時に観られなかった作品。
当時、レズビアン映画という評判が強過ぎたかもしれない。
少しホラーっぽいミステリー映画というあたりか。
 
入場前にフライヤーカード配られて裏面に監督からの読み解きのための10のヒントが提示されていたけれども、やはり?わからなかったり、フォローできなかったりしたのがある。集中して観ていたつもりだけれど。
どこがどう繋がるのかわかりきらなかったというか。
これは、僕としては、再履修すべき映画になったかな。
 
あと、音楽映画でもあるし、演劇映画でもあるし、ロードムービー的な所もあるし、多くの要素の詰まった映画だと思いました。
 
それから、全体を通して、美術とか衣装とか、そっちの方面でも美しさを感じました。
 
 
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外山啓介ピアノ・リサイタル「プレリュード」 (2024.9.1.sun)

2024-09-01 17:30:11 | ピアノとクラシック
於:サントリーホール
ドビュッシー:『前奏曲集』より 
       亜麻色の髪の乙女 L.117-8
       ヒースの茂る荒地 L.123-5
ラフマニノフ:前奏曲「鐘」嬰ハ長調 op.3-2
ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死 S.447
ショパン:3つのマズルカ op.59
ショパン:舟歌 op.60
ショパン:24の前奏曲 op.28(全曲)
 ※ 第15番変ニ長調が「雨だれ」として有名
<アンコール>
J. S. バッハ:『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』よりプレリュード ハ長調 BWV.846
ドビュッシー:月の光 L.75-3

ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」、ワーグナー=リスト編「イゾルデの愛の死」、ショパン「舟歌」といったあたりは、さすがに弾き慣れた感じがあったと思う。安心して聴いていられた感じというか、こちらも次はこう来るなってのがわかる感じになっているというか。僕は、外山くんの演奏する「イゾルデの愛の死」は好きだな。
ラフマニノフ「鐘」。昔、ソ連・ロシアや東欧の映画で教会、つまり、東方正教会の鐘の音が、西欧の映画で聞くものと違うなぁって思ったんだけれど、その感覚を思い出しました。
マズルカは、プログラムの解説にあるとおり、<生き生きとしながらも悲しみも滲ませる>を表現しようと頑張っていたのかな。
24の前奏曲。24曲カウントしようかと当初思ったけれど、途中でわからなくなった(笑)。24の長調&短調を網羅していて、平行調で並べていっているという、構成の面白さがあるんですよね。
演奏は、最後の方、やっぱり大変そうだったかな?

アンコール。
バッハのプレリュード第1番は、グノーが歌を乗せて声楽曲に落とし込んで「アヴェ・マリア」として有名ですね。繊細で綺麗な演奏でした。

幕間はさんで後半になったら、お色直しして登場なすったのは、ちょっとビックリ。
まぁ照明が熱い?暑い?だろうしねぇ。
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"Chime"

2024-08-14 19:15:55 | 映画
黒沢清監督
横浜シネマリン

ちょっぴりホラー&ちょっぴりミステリーという感じの作品。
塚本晋也監督の作品にも近い雰囲気のがありそうな感じかも。

渡辺いっけい、ちょっと貫禄ついたかもね。
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東京二期会オペラ『蝶々夫人』

2024-07-21 18:06:00 | ピアノとクラシック

東京文化会館

演出:宮本亞門
指揮:ダン・エッティンガー
衣装:髙田賢三

二期会も「蝶々夫人」も初めて。
悲劇に涙のストーリー。

あの世で結ばれるという救いの暗喩は、宮本亞門の演出だよね?
あと、ピンカートンが子どもに伝えるという仕組み(第2幕以降で若者なるキャストが出ずっぱり)も。

現在も含めて、これまでの日米関係を考えると、けっこう複雑な気持ちになる舞台とキャラクター設定ですよね。

オーケストラの音楽。奏でているというより歌っている感じがマル。
あと、プログラムを読んで、あっそうかとなったのだけれど、悲劇ということもあるのかマイナーコードの曲が多いんだね。

髙田賢三の衣装も美しく、さすがというほかないですね。

それから、これ、主人公以外でも、スズキとかシャープレスとか、子どもとか、お芝居が要求される役柄が多いかもね。
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「関心領域」"The Zone of Interest"

2024-07-15 20:31:58 | 映画
恵比寿ガーデンシネマ

話題にもなっていたし、気になっていたので観てきた。

壁を隔てた向こう側で起きていることは、映像として描写はないわけで、そこは完全に観客の想像力次第という点で恐ろしい映画。歴史に詳しい教養のある人ほど、深い闇を感じるはず。
背景の音が、本当に不気味。

いや、ちょっと難解なところもあったし、ラストの方のカットで僕も解釈に迷うところもある。だけれど、上映終了後の若い子の「全然わからなかった」発言に絶句。
ホロコーストについての知識が少しでもあれば、何となくでもフォローできる部分あるやろ。日本人ヤバいな。

原作とはだいぶ違うみたいなので、帰りがけに原作も買っておいた。

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「東京ランドマーク」

2024-07-14 21:17:45 | 映画
横浜シネマジャック&ベティ

藤原季節の初主演映画が陽の目を見た(2018)とのことで観に行ってきました。

タイトルの意味を、まだあれこれ考え中。
北海道も舞台となるのは、藤原季節の出身地ということもあるのかな?
手持ちカメラの箇所もけっこうありましたね。
テーマとしては、家族とは?という要素が多めだったかな。

トークショーはちょっとグダグダ気味(苦笑)。制作集団の自己紹介&全国キャラバンします・したいです&ミニシアターをよろしくが、メインで作品についてはあまり触れられていなかったかも。
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『全国高校生花いけバトル 関東大会 2024』

2024-06-16 20:57:23 | 冴えない日記
於:サンシャインシティ噴水広場
https://hs.hanaikebattle.com/2024/04/26/kantou2024/
開場から予選、決勝トーナメント(準決勝&決勝)、表彰式とブッ通しで6時間、観客席(といっても椅子なし=立ち見)で観覧してました。あ、観客による投票もあったから、少しだけジャッジにも参加したことになるのかな。

とにかく、全バトラーが、5分間で凄まじい量の作業と判断下しをしていて、脱帽。高校生エナジーに称賛を送りたい。
全バトラーにインタビューというのも、時間がかかるけれど、陽のあたらない人が出ないという配慮はこれでよいのではないかと思う。また、入場においても全チームに軽いパフォーマンスさせて紹介するのも同じく。たしか、新体操の開会式が同じような方式だったよね。

予選であっても(とくに)後半は、ジャッジとして甲乙付けがたい作品も多かったです。
とにかく、花器がとても小さく見えるくらいのダイナミックな作品が多くてビックリ。
特に、男子。昨年の予選トップの正則学園高校"TWINS"なんかね。僕が、高校生の頃、もちろん華道部ではなかったけれど、あんな大胆な思い切ったことできなかった。
あと、男子ネタで、大成高校「つぶあんとこしあん」(男女混成チーム)の彼。アディダスの靴のツッコミも受けたけれど、ステージを走りまくるひたむきさに◎

ちょっと気になっているのが、指導者について。指導者の能力(と予算によって)、部活としてのトレーニングの質に各学校間の格差が生まれないかい?
高校スポーツ強豪校からの類推でそんなことを思ってしまった。
さらに、指導者がらみでひとつ。
決勝の勝ちは、今回のルールでは、間違いなく、文句なく、都立小石川「めがね」だったと思う。作品は、圧巻の一言。
ただね、対戦相手の昌平高校「ライラック」と並べてみたときに、あれ?と思ってしまって。
これ、生け花の流派が違うんじゃね?と。池○と、小○流(や草○流)の違いがあるんじゃね?と。教わった師匠の流派の差が出たのかもしれないなと。
すなわち、もしかしたら、テニスでも野球でも軟式と硬式を分けるのに、それを一緒にバトルさせてんじゃね?と思ったのね。
そこは、モヤる点として残ったかな。

あと、中間講評で華道家の先生が指摘されていて、あっそうかと思ったのだけれど、今日、大会に使われている花材。
良い意味で贅沢というかゴージャスだよね。確かに、関東大会は恵まれているんだろうなぁ、と。
地方大会や、各学校での練習時間に、こんなに色とりどりでかつ十分な量の花材の準備って不可能だよな....。


最後に、何はともあれ、ウクライナやガザなどの紛争地域では、華道どころじゃないわな....。平和って大事。そんなことも思いました。
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夏目イサク「花恋つらね」第10巻

2024-06-08 19:12:16 | 本・コミック
これにて完結、と。 足かけ9年って、確かにそんだけ経ったんだね。
読み終わってからも、第9巻と第10巻を何度も(飛ばし読みだけれど)読み返しています。

何かすごくエエ話感があるんだよね。 僕が歌舞伎を観た回数はそんなにないので、かなり歌舞伎作品の勉強になりました。

このコミックは、BがLっちゃうお話だけれど、時代がこれだけオープンになってきたんだし、現実問題として、歌舞伎役者同士の恋愛もあろうし―たぶんそういうことはきっと大昔からあったんだろうし、宗家の跡継ぎを実子じゃなければとウルサく言い始めたのは明治期以降なんじゃないかと僕は勝手に思ってる―、また、この先、新進の作品を歌舞伎演目に取り込む場合もいろいろな恋愛の形が入ってくることは不可避だろうと思うんだ。
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