LUNACY

cygnus' blog

三宅乱丈『イムリ』(20)

2016-11-28 22:46:24 | 本・コミック
なんか、じわじわ盛り上がってきた感じ。

何故かこのコミックは素直に主人公デュルクを応援したくなってしまうんだよな。


それにしても、20巻ということは、(1年に2冊刊行ペースなので)もうこのストーリー開始から10年経ったということか。。。。すごいな。
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『この世界の片隅に』

2016-11-26 21:27:14 | 映画

片渕須直監督
テアトル70周年企画

こうの史代原作

ほぼ原作通りの素直なストーリーで、佳い映画だったと思います。
何より、この映画の感動って、すず役CVの、のん(もと能年玲奈)の声の演技によるところが大きいんじゃないかな?

原作を読んでいたのだけれど、僕の感じるストーリーのクロックが、映画版は速い。よく言えば、テンポよく人を引き込んでいる感じなのだけれど、2時間エンタメとして成立させるためかな。

エンディングスクロールとその後のカットに注目と前評判で聞いていたけれど、なるほどd(^_^o)

晴美さんが亡くなるシーンの前後は、現在、戦乱状況にあるシリアを思い出しました。

尺の都合だろうけれど、遊郭の女性リンとの交流や、彼女まつわるエピソードがかなり割愛されたのは残念だったかな。

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『悲情城市』(“A City of Sadness”) 候孝賢(ホウ・シャオシェン)

2016-11-23 23:48:11 | 映画
1989年台湾
第46回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)

以前から気になっていた侯孝賢監督の長編大作。やっと、名画座で観られました。

1945年の日本の敗戦による台湾解放から、大陸から国民党が渡ってきて支配していくまで、とくに1947年の二・二八事件の前後の台湾の動乱(というか弾圧)の様子を描いた作品。舞台は九份。

ちょっと登場人物多くて人間関係混乱しかけましたが、エピソードが立て続けに流れてくるドラマでした。
基本的には、やはり、近代に戦争さえなければ、登場人物の大家族も地域も平和に平穏に生活が営まれたはずだよなぁと思ってみてました。

あと、事前知識ほとんどなしで観たので、中盤まで林文清役がトニー・レオン(梁朝偉)だと気がつかなかったっす。

蛇足だけれど、名画座で四半世紀(ちょい)前のフィルム上映だったので、音声も映像もいい感じにノイズがのっていてツボでした☆
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『お江戸のキャンディー』下北沢トリウッド

2016-11-20 23:42:01 | 映画

監督・広田レオナ

栗原類クンのtwitterをフォローしているゆゑに拾い上げてしまったw、この上映情報。
フライヤーのデザインが気になって、観に行ってきました。

もちろん、男子の観客は(おそらく)僕ひとり(だったと思う)(笑)。
そんなの、中学時代の吹奏楽部で慣れているから、気にしない気にしない(笑)。

チャイコフスキーの「白鳥の湖」を元に、ボーイズラブ時代劇エンタメにアレンジした作品。
時代劇で「お江戸」ってなっているけれど、要するに、吉原ですねw。お歯黒どぶならぬお歯黒川。
内藤みか『男おいらん』が近いか。吉原が舞台というだけなら、桜小路かのこ『青楼オペラ』もあるか。

とにかく、ボーイズラブというより、単館系アート映画に近い。
美意識に一本筋が通っている感じが好感。背景の自然とか、舞台とか衣装とかスゴい。めっさキレイな映像の連続。
アフタートークで、鈴木清順の名前が出てきたけれど、なるほど、と。
ってか、ロケ地どこなんだろ?

全体を通して、音楽がちょっとシャカシャカ電子的なのが、少々ツラいけれど、それでも、♪キャンディーボーイって、結構、耳に残るよね(笑)。

実際、『白鳥の湖』は、バレエで4-5回見ているせいで、どのキャラがどのキャラになってどう展開していくのか、予想しながら見ていました。
逆に、バレエで観ていたせいなのかもしれないけれど、せっかくなのだから、台詞(の声)無しでやってよかったのではないかな?とも思ってみたり。
それから、バレエだと計4幕で相当長くて大規模なのに、よくこれだけコンパクトにまとめたな〜とも。

んで、オデット&オディールから「お伝(おでん)」なのはすぐわかったけれど、ジークフリートの「フリ」から取って「フリ松」っていうのは、わかるのに少し時間かかった(苦笑)。←「ジーク」からモジると無意識に思っていたという意味。

それから、病気の名前としてクルージングと出てきたけれど、(一般に)映画の中で名詞・代名詞としてクルージングって出てくると、どうしても、薬師丸ひろ子主演『セーラー服と機関銃』を思い出してしまう(苦笑)。



それにしても、BLというジャンルが人口に膾炙したというのは大きいだろうけれど。
1995年公開の、ゲイの恋心を描いた青春映画・橋口亮輔監督『渚のシンドバッド』ですら、キスシーンは水におぼれた(かもしれない)相手にドキドキしながらぎこちなく人工呼吸する流れだったのに、今作では、男同士がフツーにキスしていて、いやぁ、時代は進んだなぁと思ったのでした。

とりま、『ー2』が、まもなく公開らしく、楽しみ。
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「ピアノのムシ」第9巻・荒川三喜夫

2016-11-20 23:33:00 | 本・コミック
第9巻。

今巻は、蛭田一色という感じでしたね。
キャラが、美味しんぼの山岡(蛭田)・栗田(星野)・海原(番場)・谷村(巽)みたいになっているわ(笑)。
でも、面白い〜。

そして、音の表現をコミックで表すって相当大変だと思うんだけれど、このコミックもよく頑張ってらっしゃると尊敬いたしまする。
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「けんえん」(3) 風越洞×市村仁

2016-11-16 22:51:07 | 本・コミック
以前書き忘れていたけれど、けんえん、ってのは犬猿ってことなんだろうな。キャラから考えても。

それにしても、気弱な?ヘタレな?主人公に、どうしても、自分を重ねてしまう。ちょっと不思議。

あ、これも、カバー外すと、キャラの絵があって、カバーの絵と話が繋がってるw。
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『彷徨える河』

2016-11-15 23:34:28 | 映画
シーロ・ゲーラ監督・脚本のコロンビア映画

第88回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
第68回カンヌ国際映画祭監督週間アートシネマアワード受賞
第45回ロッテルダム国際映画祭観客賞受賞
第37回サンダンス映画祭アルフレッド・P・スローン長編映画賞受賞

20世紀初頭と中盤に2人の実在した白人探検家の手記に触発されて作られた作品。

アマゾン川の奧に住む、先住民族の生き残り・シャーマンのカラマカテと、彼を水先案内人として頼る欧米人のやりとりで進むストーリー。
当然、アマゾンなので雄大な自然も描かれる、カヌーで進む河のロードムーヴィー。

文明批判の要素もあるけれど、ただ、とにかくそういう陳腐な言葉で語りたくない作品。
ストーリー中で、時間も行ったり来たりし、時間の感覚への問いもあるのかもしれません。
何より、野生の蛇や虎といったものの生き様の挿入がまたいいのです。
そして、この作品は、モノクロで正解なんだと思うのです。カラーにしたら、映画からのメッセージが台無しの気がします。

あと、フランシスコ・コッポラの「地獄の黙示録」と、雰囲気が似ているかも。

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「速水御舟の全貌―日本画破壊と創造―」

2016-11-15 23:14:31 | 美術展・博物館
山種美術館
休日だったせいもあるのだろうけれど、たくさんの人出でちょっと驚きました。
日本画愛好家って結構いるんですねぇ。あ、某番組のせいかな?

さて。
キモの、炎と蛾の絵はソコまで萌えなかったのですが、それ以外で、結構ツボりました。
屏風絵《名樹散椿》とか。《白芙蓉》が、一番好きになりました。
《牡丹花(墨牡丹)》は、以前も見ていたのですが、やはりいいですね。

あと、実験的な作品(と言っていいのかな?)も多くて、そういう人だったのかというのも勉強になりました。
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灰原薬「応天の門」(6)

2016-11-12 23:05:50 | 本・コミック
この歴史コミック面白くて好きだ。

長谷雄というアホなwキャラの使い方がうまいですね。

それから、道真の幼少期のエピソードも入っていて、長いスト-リーのアクセントになっていますね。
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「テラモリ」(5)

2016-11-12 18:11:38 | 本・コミック
2016年に読んだコミックが、遂に100冊w。廃人かwww

このテーラーを舞台というかスーツがネタの作品も第5巻ですか。

いきなり本巻の最終話でラブ分急上昇(笑)。
しかも、ラストシーンにビビった(笑)。あらまって感じ。
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『この世界の片隅に』(全3巻) こうの史代

2016-11-06 22:48:30 | 本・コミック
来週公開の映画の原作。

呉と広島を舞台に戦時中の人々の日常を描いた作品。
主人公の不器用さがいいですね。

ネタバレになるから書きませんけれど、あとがきにある作者さんの目的は伝わってきました。
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『淵に立つ』

2016-11-03 22:32:58 | 映画
第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞

深田晃司監督

浅野忠信が物語のキーになる役を演じていて、後半の出番は僅かなのに、ストーリー上の存在感ありましたね。

台詞にしろ、演出にしろ、芸の細かい描写が多かったように感じました。
脚本や構成が丁寧といえばいいかもしれませんね。

感情レベルではなく行為レベルで、復讐を遂げるエナジーの供給源はどのように手当てされるのか、同じく断念の場合はどうなのか、という問いだと受け取りました。

それから、浅野忠信がキーだったせいか?ちょっとだけ青山真治監督の映画を観ている感覚を呼び起こされた感じもありました。
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