LUNACY

cygnus' blog

『午後8時の訪問者』”La fille inconnue” ダルデンヌ兄弟

2017-05-20 23:43:38 | 映画
第69回カンヌ・コンペティション部門正式出品&第41回トロント正式出品

ダルデンヌ兄弟の作品なら、やはり見逃すわけにはいかないわけで。
何本も観たせいか、今作も「っぽい」と感じてしまいました。
作品からの静かな訴えがしっかりとある感じ。

医師の生き様と、そこに投げかけられる倫理と社会問題(移民問題と虐待と貧困)。
また、しかも、その女医さんだって、人間。医者の不養生よろしく喫煙者。

手持ちカメラの揺れが、撮られているキャラの気持ち・精神面の揺れとシンクロしている感じでした。
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響きの森クラシック・シリーズ Vol.60 [指揮:アンドレア・バッティストーニ×ピアノ:外山啓介]

2017-05-20 23:17:54 | ピアノとクラシック
東京フィル

文京シビックホール 大ホール

本編はオール・チャイコフスキープログラム

チャイコフスキー/イタリア奇想曲
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番
《外山啓介アンコール》
ドビュッシー/ロマンティックなワルツ

チャイコフスキー/交響曲第5番
《アンコール》
ドヴォルザーク/スラブ舞曲第8番

バッティストーニくんと外山啓介くんと両方に興味があるのは、このブログのこのカテゴリの記事の通り(笑)。
だからまぁ、それなりには期待していました。

イタリア奇想曲って、バッティストーニがイタリア人だから、なるほどの選曲。
バッティストーニとしては、いつも通りだった感じ。
ほか、チャイコの5番も、アンコールも、やっぱり、リズムの人だなぁと思うのでありました。
チャイコのロシア的なのが、リズムで面白い料理になっている感じ。
ただ、チャイコの5番では、金管さんの音が、割れているわけではないのだけれど、もっと柔らかいのが僕好み。
また、もっと、木管楽器や、弦楽のビオラやチェロが鳴っていた方がよかったなぁ〜。
席の位置の問題かしら?

それから、外山くん。
ちょっと今日は、冴えなかったかなぁ〜というのが、正直な印象。
いや、僕は、12年?13年?のファンだからいいけれど、そうじゃない人はどうだったんだろう?
打鍵ミスが多かった感じだし、しかも、ダンパーペダル踏み込むから、アチャーみたいな(汗)。
第一楽章の主題提示部から、ちょっと不安定で、おじさんはハラハラしたのでした。
中盤もノッペリした感じが少々あって、うぐっ。
オケにかき消されて鳴ってない?みたいなところもアリ。
ただ、昔と違って、叩くことはなく細やかに弾くようになったのはいいね(←って最近いつも書いているかw)。
それと、リタルダントのかけ方・巻き方は、上手くなったなぁって思いました。

というわけで、ちょっと調子が悪かったのかな?というのが、まとめでありやす。
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小沢かな『ブルーサーマル』第4巻

2017-05-20 23:02:38 | 本・コミック
やっと読んだ。

オビにキヨシ!(←埼玉県知事)登場w。

しっかし、登場人物増やして人間関係も複雑にして、コリャ、かなりの長編になるなぁ(苦笑)。
あ、僕は、ほかの飛びモノと間違えたりしてないからな!(笑)

表紙を外して本体をチェック。以前と同じかな?
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半藤一利『昭和史 1926>>1945』

2017-05-20 22:54:57 | 本・コミック
文藝春秋の編集長まで勤められた、戦中派(と言っていいのかな?少なくともあの時代を生き抜いた)の文化人、15年戦争における著作も多く、ひとつ下の加藤陽子先生との対談もある、半藤一利さんの著作。
授業形式を口述筆記採録。
出口治明さんがプッシュしてらっしゃったので、それならば読まねば、と。

いやぁ、大作です。
昭和天皇の記録と、永井荷風の記録を元にしていることが多かったです。
時代の空気の描写が、リアルに伝わってきました。
本当に、昭和天皇の人生は15年戦争に翻弄されたというか、まさに軛だったのだろうなぁと。
2.26事件の裏話とかも、興味深かったです。
陸軍、海軍、ともに何を考えていたのかを、ここまでちゃんと詳しく勉強したことはなかったです。
また、半藤さんの知識量も半端ないけれども、まさに、昭和は激動ということでもあったのでしょう。
それにしても、あの15年戦争は、教訓が多いですね。


戦後編を読み始めました。
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「とめられなかった戦争」加藤陽子

2017-05-20 22:45:15 | 本・コミック
加藤陽子先生の新刊。文春文庫。
オビに「なぜ戦争は一年早くやめられなかったのか?」
テレビ放映の文字おこし。

サイパン陥落後、なぜすぐにやめられなかったのか?(1944)
から遡って、
開戦を、なぜやめられなかったのか?(1941)
そして、
日中戦争をなぜやめられなかったのか?(1937)
最後に
満州事変後、なぜ暴走を止められなかったのか(とくに熱河侵攻)(1933)

と、追いかけていく試み。
よくこれだけコンパクトにまとめられたなぁ、と。

加藤先生の一連の著作は、非常に勉強になります。
今作は、そのおさらいという感じでした。

一番衝撃だったのは、「日中戦争」の呼称は後からで、戦線布告をしていないため(アメリカからの支援取り付けのため)、当時の法規上「戦争」ではない扱いになっていたということ。
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