BIKEBIND自転車日記ブログ2

BIKEBINDの自転車日記ブログの移転先。過去が消えるのも忍びないので…。

FRM・エンデューロ用軽量ステム

2013-10-31 12:05:00 | 自転車
なにやらFRMが元気です。ミゲール・マルティネスへの供給もそうなのですが、最近かなり積極的に新製品をリリースしています。個人的にFRMはロードの方が得意だと思っていたのですが、ひょっとするとMTBのほうが得意だったのでしょうか? それともシフトしたとか、人が変わったとか?

いずれにしてもなかなか面白いです。




http://light-bikes.ro/2013/10/noua-pipa-frm-enduro-ti/

■スペック
●素材 アルミCNC
●サイズ 30㎜
●重量 145グラム
●制限体重 90キロ

海外ではMTBの勢いは止まらないようですので、こういうものも出てくるのでしょう。

とはいえ、エンデューロ用で体重制限があるとは……(苦笑)。気持はわかりますし、理屈も通っています。しかしハードユース系のMTBで制限があるというのは、ちょっとドキドキしてしまいます(笑)。まあ、大丈夫でしょうけどね。

スタックハイトも低く、それでいながら下側をちゃんと本体で受け止める構造は王道的ですね。チタンボルトでも十分ハンドルを支えてくれるでしょう。良くできていると思います。


チューンもスーパーファット!

2013-10-31 11:29:00 | 自転車
チューン・
ファットキング&ファットノグ


最近の軽量系というかキワモノ系というか、そこら辺で1、2を争うチューン(笑)。とても面白い製品を作っていることも間違いないのですが、それ以上にフットワークの軽さを感じます。必要とされる時にちゃんと用意している。機を逸してしまった製品は何の意味もないですから。


http://light-bikes.ro/2013/10/tune-fat-king-si-fat-kong/


で、スーパーファット用のディスクブレーキハブです。フロントが130グラムで、リヤが240グラムだとか。この前のボレアリスのカーボンリムなんかを組み合わせたら、信じられないくらい軽くなってしまいそうですね(笑)。その一方でチューンのハブはベアリングがデリケートなので、注意も必要そうです。

まあこういうとんがった物は何かしら引き替えになるのが当たり前です。そこらへんはちゃんと見極めたいですね。


東レの新素材。アルミダイカスト並のカーボン樹脂

2013-10-31 03:23:00 | マイナー系素材
はー、樹脂の世界の進歩はスゴイですね。

以下引用
 東レは29日、アルミダイカストと同等の引っ張り強度を持たせた炭素繊維強化ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂の開発に成功したと発表した。引っ張り強度で300メガパスカルを持たせた。アルミダイカストに比べ45%軽く、PPSの持つ耐熱性や難燃性、耐薬品性などを備えた。射出成形が可能で成形品のデザイン性向上が期待できる。3年以内を目標に量産化技術の確立を目指す。
 同社はこれまで、射出成形可能な炭素繊維強化熱可塑性樹脂「トレカペレット」を開発し、自動車や家電、レジャー用途などの部品として採用されてきた。ただ軽量や高強度などに優れているものの、引っ張り強度が小さい課題があり、広く金属代替材としての使用には制約があったという。
 今回、ナノ構造制御で成形品中で長繊維炭素繊維を均一に分散させ、炭素繊維とPPS樹脂の界面接着性を高めることでこれを解決した。高い強度や軽量性などをアピールし、普及を図る。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820131030cbbj.html
引用終わり


炭素繊維強化ポリフェニレンサルファイド樹脂、略してPPS樹脂。正確には炭素繊維強化PPS樹脂ですね。

PPS樹脂は融点が高く、難燃性を備え、事故消化性を持っているエンジニアリングプラスチックです。これを樹脂部としてカーボン繊維を加えることで金属の代替えとなる強度、剛性まで持ってきたようです。PPS樹脂自体は熱可塑樹脂なので、射出成形などが可能なことから今後かなり普及するかもしれませんね。自転車用としては鍛造部品に比べてちょっと強度が足りないかもしれませんが、使い方次第で現在のアルミ部品をかなり置換できるかと思われます。

今まではPPS樹脂の補強はグラスファイバーが主であったようです。そこに今回カーボンを使用したようです。単純に見ればただ置き換えただけのような気もしますが、そこは長年製品化できなかった理由があるようでして。どうもカーボン繊維が均一に分散できなかったようです。今回はそこをナノ構造制御によってコントロールが出来たとか。

現在の東レのラインナップとしてもトリレナというものがあります。これの補強にはグラスファイバーや無機フィラー、エラストマが使用されています。カーボン繊維はグレードによって性能に大きな差がありますが、射出成形が可能なほどの柔軟性を持つことからそこまで高弾性のものではないでしょう。でもアルミダイキャスト並の強度なら、実用面では十分でしょう。

また一つカーボンの世界が広がりそうです。
http://www.toray.jp/plastics/products/torelina/
http://response.jp/article/2013/10/30/209625.html


モドロ・スペシャルTTバイク

2013-10-30 21:07:00 | 自転車
モドロ・クロノテック

うわあ、懐かしいですなあ! 私は写真で数度見ただけですけど、今見てもなんと野心的なデザインなんでしょう!!



http://bikemag.hu/magazin/hirek/modolo-kronos-aero-fekszett-1981-bol-s-korukat-messze-megelozo-talalmanyok-az-olasz-gyartotol


モドロと言えば何が思い浮かぶでしょう? 私はアナトミックハンドルですね。ブレーキという人も多いかと。最近はめっきり力強さが感じられないですけど(苦笑)。

このエアロバイク、クロノテックはクロノスというコンポジットブレーキセットのある意味発展形といって良いでしょう。今では禁じられてしまった前後異径ホイールを装備したファニーバイクが基にあって、前後ディスクホイール、フレームのアンダー部を大胆にカバーしたモノコックフレーム、力一杯前傾姿勢が取れるブルホーンバー、前輪に匹敵するほどのビッグチェーンリングを備えたクランクセット、エアロのためのカバーが付いたペダルなど……。本当に様々なアイディアを盛り込んでいます。自転車が自由だった時代の作品ですね。30年前のバイクですが、まったく古くささを感じさせません。

近年のロードバイクもUCI規制を無視しはじめたモデルが出始めていますし、このようなバイク達も再び市民権を得る時代が来つつあるような気もします。もちろんこのクロノテックなどは普段使いなどは無理ですけど(苦笑)。

こういうのは理屈云々ではなく、面白いですよね。


イノテック・105塗布済みチェーン

2013-10-29 23:36:00 | 自転車
クリーンな状態が長続きすると評判のイノテック・105オイル。そのオイルが最初から塗布されているチェーンが発売されました。

11速、10速モデル。それぞれコーティングが異なるようです。



乾式皮膜処理チェーン11Sグレー
5985円


乾式皮膜処理チェーン10Sゴールド
4200円


乾式皮膜処理チェーン10Sシルバー
3570円

http://www.trisports.jp/?q=catalog/term/383

11速モデルはテフロンコーティング、10速ゴールドは窒化チタン、10速シルバーはニッケルコートっぽいですね。

この製品が面白いと思わせてくれるのは、チェーンに新たな付加価値を与えたことでしょう。今までもコーティングを施したモデルは数多く存在しました。しかし最初から高機能オイルが塗布されているというものはありませんでした。今の、例えばシマノチェーンなどについている粘度の高いオイルは基本的に防錆を目的としています。本当にチェーンの性能を引き出したいなら、完全脱脂した後、チェーンオイルを差すのが正しい方法です。他社もそんなに違いはありません。しかし面倒くさいのも事実。

それを完全に解消してくれるのがこのイノテックのチェーンです。105オイルは基本的につぎ足していくだけなので、ランニングパフォーマンスも高いと言って良いでしょう。もちろん他の部分(チェーンリングやカセットスプロケット)はクリーニングしなければなりませんけど。

一手間省けて高性能を得られる、なかなか秀逸なチェーンではないでしょうか。