インテンスのエンデューロに対する回答は29erのようです。
インテンス・
カーバイン29er
同社が初めて放ったカーボンフルサス・カーバインを進歩させたモデルがこれです。トラベルは5あるいは5.5インチ、26インチモデルが4.75~5.25インチなので、ほぼ同レベルのトラベルを持っていると言って良いでしょう。しかし! 26インチモデルと29erモデルとではトラベルの意味が大きく変わってきます。このモデルはより下り指向のバイクと言って良いでしょう!
http://www.triridemtb.com/intense-carbine-29/
http://intensecycles.com/carbine-29/
https://www.facebook.com/intensecycles
インテンスのカーボン化が止まりません。カーバインではすでに4種類、スパイダーでも1種、ハードエディで1種ということになり、しめて6つものカーボンモデルが揃っていることになります。まさに怒濤の勢いと言って良いでしょう。時代の流れに逆らえずしょうがなく……、なんて気もしていたのですが、いやあ、ジェフはカーボンに積極的です!
フロントフォークには160ミリ近辺のものを推奨というのですから、29erホイールと相まって破格の走破性を持っていることでしょう。
とは言っても、このモデルの特徴はなんでしょうか? 近い系譜のバイクと比較してみましょう。
■カーバイン29er
●適合フォーク 160ミリトラベル
●ヘッドアングル 67度
●トップチューブ長 23.5インチ
●シートチューブ長 18インチ
●リヤセンター 17.75インチ
●トラベル 5 or 5.5インチ
●重量 5.8LBS
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■カーバイン(26インチモデル)
●適合フォーク 150 or 120ミリトラベル
●ヘッドアングル 68度(150ミリ)
●トップチューブ長 23インチ
●シートチューブ長 17.5インチ
●リヤセンター 17.5インチ
●トラベル 4.75 or 5.25インチ
●重量 ?LBS
■カーバイン 27.5
●適合フォーク 150ミリトラベル
●ヘッドアングル 67度
●トップチューブ長 23インチ
●シートチューブ長 17.5インチ
●リヤセンター 17インチ
●トラベル 5.5~6インチ
●重量 ?LBS
■スパイダー29erカーボン
●適合フォーク 120ミリトラベル
●ヘッドアングル 68.5度
●トップチューブ長 23.5インチ
●シートチューブ長 18インチ
●リヤセンター 17.5インチ
●トラベル 4.5~5インチ
●重量 5.5LBS
すべてミディアムサイズで比較。
ワンポイントファイブテーパーコラムや142×12スルーアクスルなどはだいたい共通しているので、比べるには最適ですね。意外と重量が抜けていたりしますが(苦笑)。でも5ポンド台後半に収まっているでしょう。
改めて比較すると、カーバイン系はホイール径が異なっても非常に似ています。フロントフォークは150ミリ近辺を推奨していますし、リヤトラベルも5インチあたりで被っています。どれもエンデューロやハードめなトレイルライドに適していそうです。
逆にスパイダーとは対照的な性格付けをしているようです。言うまでもありませんが、スパイダーはXC用です。フロントフォークは短めですし、リヤセンター、ヘッドアングルなどは軽快な走りに適するようになっています。逆にカーバイン29erは安定志向です。当たり前と言えば当たり前なんですが、こんな所にも敢えてカーバイン29erを出す意味が伺えます。フォークのトラベルやオフセット量でちょいちょい数字が異なってしまうので、理想の走りを実現するには注意が必要です。
リヤショックが標準ではフォックス・フロートがついていますが、動画のようにケーンクリーク・ダブルバレルエアや、フォックスでもフロートXなどの高負荷対応タイプの方がこのバイクの持ち味をより生かせそうな気がします。29erホイールは走破性や倒しやすさ(コントロールしやすさではない)もありますが、反面、重量やジャイロ効果なども併せ持ちます。ここら辺は好みになってきますから、27.5や26は無くなることはないでしょうし存在価値も薄れていません。
カーバイン29erはハンドル位置が非常に高いです。シートと同じライン上にあります。一昔前のDHバイクのようです。エンデューロのようなシチュエーションではアップライトスタイルが良いでしょうし問題はなさそうですが、平地や上りになると前傾姿勢が取れないとバイクコントロールが厳しくなります。もちろんこれはそういうハンドル位置を求める状況に対して生まれたので、使い方によっては最高に楽しいバイクになりそうです。
しかし最近のインテンスはまた格好良くなりましたね! ちょっと前に出て来たブルー×オレンジのグラフィックも良かったですが、このブラック×オレンジは……、現時点で2014モデルナンバーワンです(私の中で)!
カーボンモデルをリリースしたとき、インテンスの魅力が褪せやしないかと心配しましたが、それは全くの杞憂で終わったようです(笑)。