RIP9のように29erにこだわった面白いバイクを作り続けているナイナー。どうやらDHモデルも企んでいるようです(ニヤリ)。
しかし! この1年で世の流れが完全に変わりつつあります。どうなることやら?
http://www.vitalmtb.com/photos/features/INTERBIKE-Part-4-Another-27-New-Products-for-2014,6413/INTERBIKE-Part-4-Another-27-New-Products-for-2014,64451/bturman,109
29erの提唱者がトレックの表舞台からかなり影が薄くなった今でも、黎明期からビッグホイールの特性に魅入られたクリス・スガイによるナイナーはこだわり続けます。
しかしトレイルバイク~DHバイクが、ほぼ27.5に定まりつつあります。DHフォークの雄達(フォックス、ロックショックス、マルゾッキ)は29er対応は今まで見送っていましたし、この状況だと26、27.5で行くでしょう。2013年を語るときはこれからの主流は29erだという空気が漂っていましたが、2014年は全く違う様相を呈しています。みんなびっくりでしょう。私もびっくりです(笑)。
こんな状況で29erDHバイクを作ってくるナイナーは、チャレンジャーですねえ!
現状ではマニトウとホワイトブラザーズが29er用フロントショックの定番ですが、これもボトルネックになっているとも言えます。リヤショックは設計でどうにでもなりますしね。個性というか性能を満たしきっているとは言えないでしょう。ですがこの記事を見るとフォックス・40の29erモデルをカスタムで作らせている可能性があります。そうなると……、ちょっと話は変わってきます。あとは良いDHタイヤがあればこの風向きを変えることが出来るかも知れません。
リヤサスはお得意のCVA。良くあるダブルコンパクトタイプなのですが、ロワーリンクがBB下部をまわってくるという特徴があります。仮想主軸は結構前の方にあります。出来るだけ弧を描かない、素直な特性を目指しているんでしょう。新DHバイクもおおよそこの特性を継ぐと思われます。やはりナイナーの主役は29erホイールでしょうから。
フレーム素材はこの記事には書かれていませんが、アルミではないかと。ナイナーはどうやら新しいアルミ加工技術を導入したようです。ナイナーのフレームは結構曲線を多用しているモデルが多いです。さらに断面も凝っています。これを実現するのはアルミでもすっかりお馴染みとなったハイドロフォーミングです。しかし新技術は液圧でパイプを型に押しつけるのではありません。『super-heated air 』という超高温に熱した空気を使用することで自在に形状を変化させているのです。わお! これを『エアフォーミング』と呼ぶとか呼ばないとか。そのまんまですが(笑)。成形に3~5分ほど掛かるそうです。これはハイドロフォーミングに対して弱いところです、しかしパイプの肉厚の均一性、精度は遙かに上だとか。さらにチューブ自体も強くすることが出来、結果として25%の軽量化につながるとか。これは面白い! 後でもっと掘り下げて調べて見ます。
http://www.vitalmtb.com/product/guide/Bikes,3/Niner/RIP-9,12496
という感じで色々と面白そうなナイナー。己の道を突き進むというのもまた漢らしいです!