色々評価はあると思いますが、トップクラスの選手であることは間違いありません。
フロイド・ランディス
ツール・ド・フランスでイエロージャージを着ながら、ドーピングで失った男。彼のバイクです。
人は何かを失うことは往々にしてありますが、これほど大きなものを失った人間も珍しいでしょう。
見た目はいかにもアメリカ人と言った人間です。しかしとても繊細な人らしいです。出自がアーミッシュという古風な(ではなく意識的に拒絶しているのですが)集団から出てきたこともその一因でしょう。
彼は股関節を人工股関節に置き換えています。これは日本でも障害者と認定されるほど重度な病気となります。
無実を訴えた彼は結局戦い続けたまま2年の出場停止期間を終えました。
もう既にいい年の彼が何処までやれるか? 誰も分かりません。ASOが彼のツール参戦に肯定的なハズもありません。ドーピングで捕まり、謹慎期間が明けて出てきた選手もそんなにいい成績を残していません。
それでも再スタートを切りました。
スーパーランディスの奇跡の走りに魅せられた人間としては、彼の行く末が気になって仕方がないです。
ちなみに、なんてことはない彼のバイクですがおそらく股関節対策でつけたスピードプレイのペダルが印象的です。今自転車選手の足回りのトラブルを軽減する手段として、自費で購入するプロチームがいるほど注目されているペダルです。
使用感を聞いてみたいですね(笑)。