BIKEBIND自転車日記ブログ2

BIKEBINDの自転車日記ブログの移転先。過去が消えるのも忍びないので…。

今年もありがとうございました。

2012-12-31 20:24:00 | 自転車
今年も終わりですね。

私は体調が崩れるわ、パソコンが不調だわ辛いことが多い年でした(涙)。海外ではこぞって最注目プロダクトに選ばれているスラム・XX1が日本に入ってくるのがすっごく遅れたのも悲しかったです。

その一方、シマノ・9000デュラエースの登場は予想を越える出来だったのが印象に残っています。まだ見慣れるには時間が掛かるでしょうけど。特にクランクは印象もさることながら、従来からの定番撮影位置、クランク側の横位置、その場合右アームをシートチューブの延長にすることが多かったのですが、ひょっとするとチェーンステーの延長にしたほうが見栄えが良いかもしれませんね。

来年はもうちょっと改善したい……(私の諸々です)。


皆さんはどのような年でしたか? 来年は皆そろっていい年になるといいですね。

それでは良いお年を。


bikebind

ザ・ピラーズ・オブ・フレンチ・サイクリング by ペロトン

2012-12-31 12:56:00 | 自転車
えー、タイムは同じような風景というか……、同じ動画ですね。というかこれが大元なんでしょう。しかしハッチンがあるので見てみるが吉です。

その後はルックの工場、さらにマヴィックの工場です。私は動画は初見です。




むー、これは素晴らしい。出ている会社はかなりな大御所なのですが、昔からの自転車業界気質が残っているのか、こういった工程はなかなか見せてくれません。もちろん自社の技術の機密を保ちたいという気持ちはよくわかりますが、ユーザーへのアピールという点ではこの時代、もうちょっと製作現場のアピールをしてもいいかと。

その点、唯一異彩を放っているのがハッチンです。……はっきり言って何も公開していません(笑)。チューブレスとチューブラータイヤ(フュージョン3とプロツアーかな?)を持って話しているだけ。さすがはトタルグループ、ディフェンスが硬い。

でも性能は同国のライバルであるミシュランに肉薄していると言って良い向上っぷりですから、文句は付けられませんか(苦笑)。やはり現代の高級ロードタイヤはチューブレスとチューブラータイヤであり、ミシュランはチューブラーは辛うじてありますがプロツアーには及ばず、チューブレスはなし(しかもマヴィックはタイヤを自社開発にしてしまった)というのはかなり厳しいかと。逆にハッチンはその二分野が大得意ですから、今の状況では無類の強さと言ってもいいかもしれません。特にチューブレスは世界中のメーカーが生産委託しており、出回っているロードチューブレスのほとんどが同社製なのですから、その強さは推して知るべし。

ミシュランはここまでのロードホイールの進化(チューブレス化、カーボン化、ワイド化も?)についていけなかったんでしょうねえ……。チューブラーは24Cですから、ギリギリ? プロシリーズの高性能でありながらシリーズを重ねるごとに低下していく耐久性も問題なのでしょう。MTBでは29erに完全に乗り遅れました。その代わり27.5インチには積極的のようですが……。どうなることやら?

フランスの自転車界を語る上では絶対に欠かせない存在であるはずのミシュランですが、『ザ・ピラーズ・オブ・フレンチ・サイクリング』と銘打ったこのムービーに選ばれていません。ミシュランは特別秘密主義なので、取材を拒絶した可能性もありますけど。ちょっと行く末が気になります。

でも、本人がいないところでこんな話題に出来るというのも、巨人ミシュラン故でしょうか(苦笑)?



イーストンのカーボンホイールの製作現場を見てみよう(特にリム)

2012-12-31 12:22:00 | 自転車
いつものごとくイーストンの動画です(笑)。イーストンは頻繁にアップしてくれるのでとても好きな会社です。写真でしか伝わらないこともありますが、動画というモノの伝達力というのはやはり秀でたモノがあります。

今回も後半は音でスポークテンションを判断するというおなじみの風景が出て来ますが、注目は前半です。カーボンリムの製作工程をほぼすべて見ることが出来ます。












UDのプリプレグを切り出して、半月上の樹脂チューブにプリプレグを貼り付けて、それらを合わせて円上に、そこにエアバッグを仕込み、表面用のプリプレグを全体に貼り、ジグに合わせて寸法を確かめ、釜で空気圧を掛けながら焼き、スポークホールをドリリングして開けて、表面を磨き、ステッカーを貼って完成といった感じです。

プリプレグを貼っていくところなんかは「え? そんな感じでいいの?」とも思ってしまいます(笑)。もちろん指定されたレイアップスケジュールに沿っているのでしょうけど、結構ザクザクと貼っていきます。

バッグを内部に入れる工程なんかは、千枚通しでチマチマといった感じです。手作業感満載ですね(笑)。以前見学させてもらったF1やボーイング787の羽根を製作しているカーボン工場も、規模に違いはあれこんな感じでした。こういった工程に人手が掛かるのでカーボンはまだまだ高価なんでしょう。

ボントレガーのディープリムなんかは、6だか8だかのセクションに分かれているのが露骨に分かるようになっています。もちろん内部でちゃんと一体化していますけど、そこは考え方の違い、製法の違いなのかと。

いや良い物を見させてもらいました。



タイムの工場の様子を見てみよう

2012-12-30 17:07:00 | 自転車
こうやって改めて見ると……、結構使い古した設備ですね(笑)。それでも最新性能のバイクを生み出すというのは機械に使われているのではなく、使いこなしているからなんでしょう。データの蓄積も半端ではないでしょうしね。



んで、こっちがフランスのニュースでタイムを扱ったときの様子です。






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ついでにZXRSとVRSフルーディティも載っけときます。

そういえば、タイムはRXRSの時もそうでしたが、ZXRSになってもケーブルは完全内蔵ではありません。エアロロードの先駆者で2013でも屈指のモデルとしてあげられるであろうZXRSでもそうなんですね。シフトは電動が高級ロードの必須装備の一つとなったので、コンパチでなんとかなるようになっていますけど……。

これはタイムがケーブルの実際の空気抵抗と、ワイヤの引きの軽さやメンテナンス性を比べて選択した結果なのでしょう。流行や見た目の美しさでは内蔵が正しいでしょうが、メカとして見るとやはり外装の方が断然良いと思います。リヤブレーキのシートステー設置もメンテナンス性を犠牲にしてでの選択なので、どちらが良いとは言えません。

タイムの良さというのは、例えばカルフィーのようなカリカリな性能とか、スペシャ・ターマックSLシリーズのような剛性重視のようなものではないと、私は思っています。バランスの追求。乗り手へのインフォメーションの伝え方の追求なのではないかと。

ライバルが猛追撃している最新カーボンバイクにおいて、そういうバイク作りの本質からぶれないからこそ、タイムは一目も二目も置かれる存在であり続けて居るのではないでしょうか。



カーク・パシェンティのディスクブレーキ台座用治具

2012-12-30 15:54:00 | 自転車
一瞬、リヤのディスクブレーキガードかと思ったんですが、よく見るとエンドの内側に位置しています。そう、これはビルダー用のディスクブレーキ台座用治具なんですね。二カ所の固定ボルトとエンド部を利用したやり方はなかなか賢いかと。利用してガードも簡単に出来そうですね。

これを作っているのはカーク・パシェンティ。最近、MTB畑ではよく見る名前です。


http://www.peterverdone.com/wiki/index.php?title=Disc_Brake_Retrofits

どんな御仁かと思ったら……、




こんな人でした。結構若いですね。



パシェンティは29er関連商品を多く揃えていて、リムやタイヤなどニッチでありながら、既存の規格からはみ出しているがゆえになかなか作れない(請けてもらいにくい)ところを上手く狙っています。
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http://twentynineinches.com/2011/10/13/pacenti-announces-tl28-29er-tubeless-rim/
↑この29er用リムもチューブレス対応で、結構貴重です。

で、最近は27.5インチ(650B)にも熱心で、これまたリムとタイヤをリリースするようです。27.5インチリムは単品では選択肢が少なく、さらにチューブレスというのもあまり聞きません。ビッグホイールは軽くするためチューブレスレディタイプが主流ですが、リムがちゃんと対応していることはビードのはずれなどの憂いの点からも重要かと。

このパシェンティという人物は新しいカセットボディの開発や……、


http://www.bikerumor.com/2011/07/11/kirk-pacenti-offers-open-source-freehub-design-suggests-industry-moves-forward/

ラグなんかも作っています。


http://www.bikelugs.com/store/index.php?strWebAction=item_detail&intItemID=21

面白い人物のようですね。

最近は超軽量ブレーキで有名なeeブレーキのクランクのパテントを借り受け、クランク製作にも乗り出すようです。一所に捕らわれない自由な発想が良いですねえ。