BIKEBIND自転車日記ブログ2

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プレスフィット工具を3Dプリンターで作ってみた

2018-04-02 23:55:00 | 3Dプリンター
頑張りますなあ(笑)。









いやあ、これも情熱です。スゴイモノです。

ここまでしなくてもと思ってもしまいます。買っても良いんじゃないかと(笑)。

でも考えたんです。メーカーがデーターをショップなどに無料で公開して、いつでも作れるようにしておけば結構有意義ではないかと。都心から離れたところや流通網があまり発達していない土地などではプリントアウトしている方が早く安く出来そうです。さらにデータだけアップし続けておけば、10年くらい経ったとしてもすぐに入手可能です。

もちろん、高精度が必要な部分や金属の強度、嵌合部には無理でしょうけど、それなりの部分にはかなり有用ではないでしょうか? それなりと言っても、BB部に可能なのですから、ヘッド圧入にも可能でしょうし、ひいてはかなり広い範囲をカバーできるかと。

3Dプリンターの面白い活用方法もあるモノです。


レイノルズ、3Dプリンターラグ2018版

2018-03-31 22:30:00 | 3Dプリンター
大手チューブメーカーとしてはレイノルズが一番熱心に3Dプリンター製品に取り組んでいるように見えます。

これはRenishaw PLCとインディペンデントと共同で開発したラグのようです。









https://www.bikerumor.com/2018/03/28/bfs2018-reynolds-3d-printed-stainless-steel-vs-titanium-dropouts/
http://www.reynoldstechnology.biz/reynolds-3d-print-bike-frame/

以前見かけたものはミランダという所との共同開発でした。で、久々にミランダのサイトを見に行ったら……、まだ昔と同じように完成してませんでした。結局、つぶれたんですかね? 今のご時世でウェブサイトを軽んじるメーカーがあるとは思えませんし。そして新たに手を組んだのはレニショーPLCという所です。(http://www.renishaw.com/en/renishaw-enhancing-efficiency-in-manufacturing-and-healthcare--1030)航空産業、車、重工業、測定、精密機器など幅広く手がけている会社ですね。金属系の3Dプリンターはお金が掛かるので、大手と組むのは有効でしょう。

色からするとチタンのような気もしますが、これはステンレスのようです。ステンレスの方が薄く高精度に作ることが出来るのだとか(個人的にはチタンも頑張って欲しいです!)。

このデザインは『パラメトリックモデリング』を使用しているため、BSC、プレスフィット30、T47などのBB規格のみならす、ダウンチューブ、シートチューブ、シートステーの角度も簡単にカスタマイズ出来るのだとか。

ビルダーにとってはラグレスで作るならともかく、ラグ付きのロー付けの場合はオリジナルのラグ製作はなかなか手間が掛かるモノでした。この手法なら、オリジナルチューブのオーダーくらいに敷居が下がるかもしれません。


レイノルズ×ミラダプロ、1000グラムの3Dプリントチタンバイク!

2016-05-10 23:25:00 | 3Dプリンター
いささかデザインが過ぎる気もしますが(苦笑)。

それでもスゴイですね。




















http://www.reynoldstechnology.biz/
https://www.facebook.com/MiradaPro/

レイノルズは基本的にはチューブ屋なので、おそらくはこのミラダプロというところが各部のラグデザインを請け負った、もしくは3Dプリンターで製作したということなのでしょう。ミラダプロはF1のパーツも手がけているようですが、ホームページもカミングスーンなので新しめな会社なのかもしれません。

このフレーム、一見したときは、ちょっとBMCに似て居るなあと思いました(笑)。しかし拡大写真を見てみると……、まあ別物です。どちらかというと、ツタのような感じがします。ヘッドチューブやBBのメッシュ形状もなかなかユニークです。……空力的には良くないんでしょうけど、そんなことを言うのは野暮ですな(笑)! でも雨が進入しても錆びませんよ、なんせチタンですから!

先日取り上げたバスティオンは、メインチューブにカーボンを使用しても1200グラム近辺らしいのです。そこから考えると、このフレームはかなり軽く出来ています。チタンは弱点として加工が悪いという面を持っています。しかしこのフレームのように複雑な部分を3Dプリンターに頼ることが出来たら、その弱点を克服できるかもしれません。


3Dプリンター製ラグを用いたカーボンバイク、バスティオン

2016-05-09 23:21:00 | 3Dプリンター
3Dプリンター製のラグが複雑な形状を受け持つことによって、カーボンパイプがほぼストレート形状で製作できています。

これからはトーチを持たないビルダーも、普通に存在するようになるのかもしれません。
































http://cyclingtips.com/2016/03/nahbs-2016-3d-printing-hits-its-stride/
http://bastion-cycles.com/

バスティオンはオーストラリア・メルボルンに拠点を構えているようです。

チタンは6/4グレードを使用。内部には格子状のリブが設けられて居るそうです。基本的に鍛造のほうが3Dプリントよりも剛性、強度に優れるでしょうけど、こういう決定的構造の違いはそれすらも過去の物にしそうです。

チューブはフィラメントワインディングで製作しているようです。繊維が切断されてしまう形式とは異なったメリットのある手法です。釜でも焼きやすいですし、安定した性能が見込めます。

共同創業者ベン・シュルツは、フルカーボンよりも快適な性能を手に入れたと語って居るようです。もちろん作り方次第なんでしょうけど、面白いですね。昔、ビチューがラグモデルの利点として接着部分で振動を殺してくれると謳っていましたが、それと同じなのかもしれません。

もちろんデメリットもあります。ジオメトリーの自由の代償として、重量が嵩むこと。だいたい1100グラムくらいになりそうだとか。もっとも作り手はそれをデメリットには感じていないようで、500とか600グラムとかの軽いばいくが欲しいのならよそにいっとくれとすがすがしい回答をしています(笑)。

今は7500ドル(フレームセット)からとかなり高級品ですが、数奇者のバイクとしては悪くないかと。

3Dプリンターには、カーボン出力タイプも出て来ました。こちらを使っても面白いかも知れません。