クルマメーカーは色々な道を模索していますね。世界経済の牽引役だった時代はあと数十年で終わりを告げようとしています。もっと早いですか?
太陽発電、風力発電や家庭用蓄電池などを利用したスマートグリットなどもその一環なのでしょう。
今までも多くのメーカーが自転車に参入しては失敗していきました。今ちゃんとしているのは……、フェラーリくらいですか。それもコルナゴに丸投げですからね。
ポルシェ、BMW、アウディ、GM、ランボルギーニ、ホンダ、スバルなどなど。ああ、プジョーとルノーはそこそこ成功しました。というかプジョーはクルマより先に自転車でしたから。今のは単なるライセンス商品ですが。ルノーはその昔、ジャイアントに技術協力していましたし。BMWもテレレバー式のMTBを作っていたんですよ? ポルシェだってオリジナルでした。
……割に合わないのでしょうなあ。
そしてトヨタも社内起業で小径車があったりしましたが、どこへいったやら……?
http://www.bikeradar.com/news/article/peugeot-unveil-sr1-concept-bike-25414
プジョー コンセプトバイク
http://www.bikeradar.com/news/article/bmw-to-sell-m-series-bicycle-25481
BMW バイク
今回のメインは
↓
http://www.bikeradar.com/news/article/lexus-show-off-high-tech-concept-bike-25927
で、今回はレクサスブランドで挑んできました。
レクサス
電動バイク
結構前に書いた気がしたんですよ。そしたら2008年の年末でした。基本的にそのままですが、シフト関係がシマノDi2デュラエースになっていますね。
そこそこ完成しているみたいです。
でもですね、
クルマメーカーが致命的に理解していない
のが
サイズ
なんです。
ホンダもダメでしたね。DHバイクを作っても、ステムだけで対応しようとしていました。それではお話にならないのです。自転車は機械では無いのです。手足の延長といった方がいいでしょう。ある科学者が言っていました。
「サイボーグ(サイバネティックオーガニズム)とは、器具を使いつつも意識を配らずに動かすことが出来る。それはさながら人が自転車に乗っているように」
と。
このレクサスはそれを何処まで理解しているのでしょうか?
まず、サイズありき。性能はその次なんです。性能はもちろん期待していいでしょうから。25センチの靴を22センチの人が履こうとしても履けない。無理矢理に履いても動けない。28センチの人なら? 入るけど運動には向かない。通常歩行ででも引っかかって転倒の危険性がある。
そういうものなんです、自転車って。
一人でもきっちり自転車の本質を分かっている人間が絡めば、大化けすると思うのですが……。
むしろ私にやらせてほしいですなあ(笑)。
追記
前に電動アシストと回生システムかな? という予想について書いたので、ちょっと今回の解説が雑でしたね。
このバイクはクランク回転を助ける
『電動アシスト』
とモーターで変速する
『電動変速』の
二重の意味での電動
となっているようです。
アシスト機能は
前後のハブに内蔵されたモーターで行われ、
二駆駆動! のようなのです。……マジですか? これが真実ならすごいですね。自転車の2WD化は様々な手法で試されてきました。その中でもユニバーサルジョイント、チェーンドライブが多かったですか。このホイールインモーターが現実なら画期的な二輪駆動技術です。
そして電動変速。これはDi2を使っていますがあくまで利用しているだけで、中身をごっそりと作り替えているとのこと。リヤハブは2011年登場の11速ではなく、2008年に作られたときに既にあったアルフィーネ8速のシステムを流用し、Di2シフターで動かしているようなのです。
確かにシフターそのものはスイッチにしか過ぎず、変速に使用するCPUやモーターなどは、トヨタの技術者なら幾らでも変更できるはずです。これは基本的に自転車業界の人間には無理ですね。自転車屋では現行の電動アシストバイクですらもメーカーに送り返すことが多いですから。
コンセプトバイクとはいえ、胸が高鳴る作りです。どこまで本当なのでしょうか?
楽しみですねえ。
前後ハブに 240Wモーター内蔵
25.9Vリチウムイオン電池
ベルトドライブ
17キログラム