BIKEBIND自転車日記ブログ2

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新ボーラ、WTO登場!

2018-04-10 01:12:00 | ホイール
ボーラWTO

カンパニョーロから12速コンポの発表に合わせて新型ボーラが登場しました。最初ロゴを見たときはONEだかTWOだか分かりづらいと思いましたが、そのどちらでもありませんでした(笑)。

WTOはウインド・トンネル・オプティマイズドの略。風洞実験により生み出された、ハブもリムも今までとは異なるボーラのようです。

■ボーラWTO60■

フロント

リヤ
ダークラベルモデル


リヤ
グレーラベルモデル


フロントハブ USB仕様


リヤハブ USB仕様
●重量 F:670、R:880グラム(計1550グラム)

■ボーラWTO77■

フロント

フロントハブ カルトベアリング仕様
●重量 755グラム



断面形状




空力テスト結果
https://www.matosvelo.fr/index.php?post/2419/nouvelles-roues-bora-et-groupes-12-vitesses-pour-campagnolo
https://www.bikerumor.com/2018/04/09/campagnolo-wheels-go-full-aero-tubeless-in-wind-tunnel-optimized-bora-wto/


文字通りWTO60はリムハイトが60ミリ、WTO77が77ミリです。ボーラとしては初となる2WAY(チューブレス)対応です。カンパ初のフルカーボンチューブレスですね。そしてチューブラーはラインナップされないとのこと。なおWTO77はフロントのみで、リヤは用意されない模様。これは実験でチューブラーよりチューブレスのほうが転がり抵抗が少ないということが示されたが故の結論だとか。プロ供給モデルでさえもチューブラーモデルを用意しないということからもその自信がうかがえます。

リムは内幅19ミリで、近年のワイドリムの流れを汲んでいます。そのため推奨タイヤは25か28ミリとかなり太めとなっています。サイドはもちろんAC3のようなブレーキ処理が施されています。実はカンパはボーラにワンが登場するくらいから25ミリ幅を推奨してきました。このWTOはそれを完全に体現したモデルと言えるかも知れません。

ハブもあえてアルミなのでしょう。空力を考えた新形状です。斜めからの風でも乱気流を出さない設計になっています。このホイールは12速スーパーレコードと一緒に評価すべきなのかも知れませんね。あちらも特にクランク当たりが強く空力を意識していますし。

さらに、スポークもどうやら新型のようです。断面が四角いダイヤモンド状になっているのだとか。昨年ピラーが特許を取った形状らしいです。ピラー、凄く頑張っていますね。ひょっとすると今現在最も進んだスポークメーカーかもしれません。

時期的にもスペック的にも、色々な意味で割り切っていると言えるホイールです。ここまでくると、実物はとんでもなくスゴイ可能性がありますね。リムブレーキホイール、最強、最後の名品と……、なるかな?

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シュペンゲル復活!

2018-04-09 00:40:00 | ホイール
全国一千万のキャストホイールファンの皆さん! シュペンゲルが帰ってきましたよ!!!

しかも27.5インチホイール、チューブレス、ディスクブレーキ対応のオールマウンテン~エンデューロモデルとなって!








https://mtbs.cz/clanek/legendarni-loukote-spengle-se-vraci/kategorie/tech-news#.WsivhWXevn5
https://www.spengle.com/
https://www.pinkbike.com/news/spangles-one-piece-carbon-wheels-first-look.html





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●スペック
■ホイール径 27.5インチ
■素材 3層カーボンモノコック
■対応ハブ ブースト ノーマル、クイック、15ミリスルーアクスル
■ハブ シマノスプロケット対応、XDドライバーは後日対応、センターロック、6穴
■リム 24ミリ幅 フックレス構造 チューブレス対応
■重量 1750グラム


いやあ、久しぶりにシュペンゲルが帰ってきました。しかも最新スペックを纏って。20年ぶりといったところ? 復活を予想した人がいたでしょうか? いや、居なかったでしょう(笑)。どうやら売りに出されていたシュペンゲルをオリジナルのオーナーの息子・マーティン・コックスが買い戻したのだとか。

MTBのキャストホイールは本当に珍しいです。これはオフロードモデルにはテンション構造でないと壊れる危険性が高いということろが主な原因です。なのでバイクアヘッドくらいしか最近では見かけませんでした。どうも私はシュペンゲルがドイツのメーカーだと思い込んでいたのですが、本当はスイスのメーカーらしいです。なんてこった……。

衝撃による破損の恐れ、さらにスポークホイールに全く届かない重量の兼ね合い、リムブレーキによるカーボンリムサイドの摩耗などが技術により解決した今、満を持しての再登場になったのだとか。確かにカーボンがカーボンとしての能力を本当に発揮し始めたのはここ7、8年くらいという意見もありますから、悪くない判断かと。

キャストホイールの良さはなんといってもその構造がもたらすダイレクトな反応です。3バトンスポークには空力的優位な側面もありますが、MTBでは基本的に考えなくて良いでしょう。おそらくはアルミスポークホイールを上回る軽快な走りが楽しめるのではないでしょうか。

面白いメーカーが帰ってきました!

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ファストフォワードの組み立て風景を見てみよう

2016-10-27 22:43:00 | ホイール
なかなかピッチが上がりませんが……、ここは我慢の一手で(笑)。

ハンドビルド・イン・ホランドとリムサイドにでかでかと貼られているのがここの商品の特徴でもあります。ホランドと読むか、ホーランドと読むか、はたまたオランダと読むかは……、その人次第で良いみたいです(笑)。昔の記憶をほじくり返すと、そうだったなあと思い出しますねえ。



日本に入っているラインナップはえらく絞られていますが、本国では50くらいあります。でも基本的にはハブ違い、リム違い(チューブラー、クリンチャー)なので、最低限の用途は抑えています(在庫にないのは取り寄せ可能ですね)。ここは昔ながらの作りが代名詞ともなっています。この動画も、カーボンリムを使用していながらも昔からのホイール組みを思い出すような光景がよく見られます。

ワイドリムへの切り替えも進みつつあります。いつの間にやらMTBホイールも用意されています(笑)。デザインが統一されており、何年か経っても古びて見えないのが好みの天でもあります。


クレメンからディスク対応シクロクロスホイール登場

2016-10-07 23:31:00 | ホイール
クレメン・ウシュアイア

途中で一度消えましたが、ずっとタイヤメーカーとしてやってきたクレメンがホイールジャンルに参入です。たしか初めてです。






リム、チューブレス対応の表記が


フロントハブ


リヤハブ
http://velonews.competitor.com/2016/09/news/sneak-peak-clements-new-ushuaia-wheels_420833
http://roadbikeaction.com/uncategorized/clements-new-ushuaia-wheel-adds-width-and-value
http://www.bikerumor.com/2016/09/24/ib16-clement-intros-tough-affordable-tubeless-ready-alloy-gravel-wheels-tubeless-tires/

■スペック
●リム アルミ 内幅23ミリ、外幅26ミリ、高さ25ミリ フックレス
●ハブ フロント12×100ミリスルー、15×100ミリスルー、リヤ12×142ミリスルー フリーボディ、シマノタイプ&XDタイプ
●スポーク ステンレス?
●重量 1650グラム




プロライトのカーボンホイールの製作現場を見てみよう2016

2016-10-03 14:31:00 | ホイール
以前取り上げたもののロングバージョンです。早送りも少なめになっています。




カーボンリムは、ひたすら手作りです。型にペタペタ貼っていきます。改めて見ると、アルミリムがほとんど機械的流れ作業で出来るのと比べ、値段が数倍から数十倍高いのも納得できます。

バルーンは入れるタイミングが各社違うようで、イーストンなんか半円を別に作って入れます。今は亡きメーカーですが、MDプリプレグを丸く切り出して合わせていくなんて手法もありました。このプロライトはプリプレグを貼っている途中で仕込んでいます。

完成形が同じように見えても、違う物ですねえ。だからカーボンは怖いです(笑)。