さあ、オフィシャルです!
RXF34
STX22エア
http://www.ohlins.com/products/mountainbike/
RFX34は基本的にスペシャライズド29erバイク、スタンプジャンパーとキャンバーの専用設計です。もちろん高機能でしょうけど、他社のユーザーはもうちょっと待った方が無難でしょう。
これが出てくれてほっとしました。フロントフォークはある意味試金石だったと私は考えています。これでオーリンズは自転車界に当分居てくれることでしょう(笑)! コイル式のリヤショックは既存のモーターサイクル用から流用すればなんとかなります。もちろんダンパーなどは専用の物が必要でしょうけど、まるまる作るよりは遙かに安く済むでしょう。フロントフォークはそうもいきません。もちろん今の自転車フロントサスのほとんどの部品はアジア製です。ですがそこに自社のネームを刻むのは会社の価値が問われます。オーリンズほどの会社なら、その意味は分かっているでしょう。処女作はDH用の倒立フォークだと予想していましたけど、外れました(笑)。
ツインチューブダンパーはコンプレッションとリバウンドをサーキット内で完全に分離しており、各々で調整することが出来ます。まあ今のMTBははある程度使い方が決まっているため、極振りのセッティングは必要ないですけど。難点は少々重くついてしますことでしょうか。一時は片脚が完全にダミーの自社フォークを作っていたこともあるスペシャがこういうフォークを採用するというのは、不思議な感じがします(笑)。
さらに面白そうなのが3室のエアスプリングです。どんな感じなんでしょう? セッティングも簡単だといいですね。
シールは多分SKFだと思います。……明記していませんが(笑)。リヤショックに採用しているので、こっちをしないわけがないかと。ひょっとしたら、契約の問題とかかもしれません。でも今年からロックショックスもエンデューロからSKFに移っていくようですから……。真実は(笑)?
リヤショックのSTX22エアもRFX34と同じくスペシャ専用です。エアスプリングはオーリンズには余りノウハウの蓄積はなかったでしょうけど、そこはまさに自転車専門メーカーであるスペシャと組んだ価値があったのでしょう。
自転車のサスペンションは特殊というか、例外というか、ショック大手があまり参入してきません。ショーワやKYB、ビルシュタイン、WPが撤退するサスペンション業界なんてモーターサイクルやクルマ信じられない出来事でしょう(一部プロトは自転車用に製作しているが)。フォックスとマルゾッキは例外中の例外と言えるでしょう。オーリンズが長く自転車用ショックを作ってくれることを祈っています。