BIKEBIND自転車日記ブログ2

BIKEBINDの自転車日記ブログの移転先。過去が消えるのも忍びないので…。

檸檬

2008-05-29 15:31:44 | 自転車
いったい何が起こったんでしょうねえ?

トレック傘下にあったレモンがグループを抜け出たそうです。

原因は良く分からないのですが、経営上の問題ではなく、ブランドオーナー(と言っていいのかな?)であり自転車界のイノベーターと呼ばれたグレッグ・レモンの行動に問題があったとの噂です。その為に訴訟問題にもなっているとも。

悪いバイクブランドでは無いと思います。

ただパンチ力に欠けるかなあ?

少なくとも過去三菱レーヨンと共同開発したV2ブーメランのような輝きは持っていませんね。

トレックが現在もっているブランドはいくつかありますが、クラインは過去の栄光が嘘のようになんでもないブランドになってしまいました。

活気があるなと思うのはゲーリーフィッシャーぐらいですか。

ボントレガーはフレームを作っていませんし(パーツブランドとしては一流ですが)。

案外トレックは自社以外のブランドを生かすのは上手くないのかもしれません。

フロントディレーラー

2008-05-25 00:04:51 | 自転車
今更ながら

7700デュラと7800デュラの違い。段数の違いや、重量、形状、性能。挙げれば切りがないほど全く異なった製品です。

そんな中でちょっと注目してみたいのがフロントディレーラーです。

スペック上でもキャパシティなど異なるのが分かりますが、じろじろと見てみましょう。

真っ先に目立つのはパラレル部分でしょう。ワイド化されており、捻れ剛性の向上に一役買っています。些細に見えるかもしれませんが、これは非常に大きいです。なぜならここのオーバーサイズ化に手を付けたのはシマノが最初だからです。

フロントもリヤもそうなのですが、ディレーラーはなぜか剛性が比較的軽んじられたパーツです。ユーレーやサンプレックスなど樹脂製でどうしようもない製品が軽いからという理由でずっと神格化されてきた経緯があります。

そこに剛性という概念を持ち込んだのはシマノです。テスト中の次世代モデル、7900も大胆なオーバーサイズ化が施されています。この部分は今後も進化していく部分なのでしょう。

改めて見てみます。

7800デュラは可動部分の軸が太く、薄く作られており、しかもかしめてあります。かしめの頭も7700より小さいです。本当に涙ぐましいほどの軽量化の努力です。対して7700はキャップボルトやEリングなどを用いて分解が可能なように出来ています。

羽を閉じるためのボルトも78の方がワッシャー一枚部品が多いです。さらにアジャストボルトも7700が本体にダイレクトにねじを立てているのに対して、7800は緩み留めの樹脂が埋め込まれています。

さらに面白いのはインナーリンクです。羽に力を伝える部分が、左から右に変わっているのです。羽自身の強度に頼った剛性の保ち方ではなく、よりセンターに近い所にすることでより一層の安定を目指したのでしょう。

開発者がそのコンポに何を求めるか? 何を注力するのか? それによってフロントディレーラー一つとっても全く異なる製品が出来上がるのですね。



コルナゴ

2008-05-18 01:13:33 | 自転車
ついに屈しましたか……。

プロロード界の雄コルナゴ。

様々な確信をロードバイク界にもたらして来ましたが、頑なに手を入れない領域がありました。それはヘッド周り。

C40に至ってはライバル達がオーバーサイズでインテグラル化まで果たしていたのに対して、ノーマルサイズのイタリアンを貫きました。

その後継機C50でやっとオーバーサイズでした。

しかしコルナゴの凄いところはスペック的には旧世代に属していても、性能的には全く劣ったところがなかったこと。それどころか、安定感あふれるハンドリングは独自のモノとしてアイデンティティにもなっていました。

他社がスーパーオーバーサイズかワンポイントファイブに下ワンをサイズアップするなかで、あせりにも似た感情があったのかもしれません。

ピナレロが開発したインテグラルを嫌っていたコルナゴ。なんだかんだと言ってもライバルメーカーが開発したモノをそのまま採用するのがいやだったのでしょう。それでも時流に勝てなかったのか? それとも生産を委託しているジャイアントの生産の都合には勝てなかったのか?

本音はきっと聞くことが出来ないでしょう。

CX-1はCLXの後継機です。しかしリヤ三角などにクリスタロなどの影響を見て取ることが出来ます。

でも最大の注目点は初めて採用したヘッド周り、インテグラルヘッドでしょう。

フロントフォークもかなり強靱に見えます。

スローピングトップチューブとともにヘッドも旧型を好む人がいます。しかしこのバイクによってロードバイクの性能はノスタルジーに束縛される事がないと証明されるのでしょう。

素材はハイモジュールとハイレジスタンスのハイブリッド。前三角はモノコックでリヤをあとで接続する最近多く用いられる形式です。

インテグラルヘッドはカップを埋め込む形式のコロンブスに近いようです。

トップをCX-1に差し替えておきました。ごらんになって下さい。