BIKEBIND自転車日記ブログ2

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フォックス、新エアショック開発中……

2015-02-22 06:56:00 | サスペンション
フォックスの社員のバイクに取り付けられていたプロトタイプリヤショックです。

リザーバータンクこそ備えて居ない物の、エアスリーブカンが今までにない形状をしています。




左が新型、右が現行のフロート
http://www.pinkbike.com/news/sneak-peek-fox-prototype-air-shock.html

これは明らかにケーンクリーク・ダブルバレルエアインラインの対抗馬でしょう。ダブルバレルエアシリーズは高額にも関わらず、各社のバイクに採用が続いています。もちろん性能を買われての事でしょう。インラインはいきなりリコールが掛かってしまいましたが、それでも注目作には変わりありません。

現行型との比較を見てみましょう。

エアスリーブカンが非常に大径化しているのがわかります。インナーチューブと比較すると一目瞭然です。1.5倍くらいになっているかもしれません。しかもカン部の中間はスリムになり、エンド部になって再び太くなっています。カン部の大径化はエアボリュームを多く取ることによりスプリングの動きを寄りリニアにすることが目的でしょう。そしてエンド部はダンパーの一部を担っています。おそらくここに新型の減衰機構の一部を詰め込んでいるのでしょう。

フロートXがエンデューロ用である以上、その手前のトレイル~オールマウンテン系をターゲットしにていると考えられます。

DH用の新型ユニットもほぼ開発が終わったようですし、2016年のフォックスはエアスプリングモデルが熱いようです!


2015 機械式カンパニョーロのセッティング方法を見てみよう

2015-02-21 23:44:00 | ロードバイク
一部の人にはすっかりお馴染みのカンパニョーロ・オフィシャルセッティング動画です。丁寧に教えてくれます。といってもこれだけで完全にセッティング出来るわけでなく、今までの積み重ねが要求されるのはいつものことです。

2015年にドライブトレインを刷新したスーパーレコード、レコード、コーラスは今までとちょいちょいセッティング方法が異なります。現物に合わせないといけませんが何はともあれメーカー推奨から始めるのが吉でしょう。6や7速の時代と違ってクリアランスがシビアになっているため、突飛な我流の調整は通じないのが最新バイクですから。



この音楽を聴くと講習会の雰囲気を思い出す人も多いはず(笑)。意外とこの英語のタイプの動画の再生回数は少ないですね。

フロントディレーラー、リヤディレーラーともに新しいところが増えているので注意が必要です。フロントはつっかえ用のボルト、リヤはシマノで言うBテンションボルトの追加。ここをどのようにセッティングするのかが今回のキモかと。

今までの延長線上にあることは間違いないですが、その年々によって解釈変更もあるので思い込みこそがもっとも怖いとも言えます。

ベストな性能を引き出してあげたいですね。


FMB、シリカ採用のグリーンコンパウンドモデルを開発中

2015-02-19 03:11:00 | シクロクロス
FMBといえば高級シクロクロスタイヤではデュガストと双璧を成すメーカーです。業界でも数少ない、セタカーカスのチューブラータイヤは上級ライダーの心をとらえて放しません。

良くも悪くも古典的な作りが信条とも言えるFMBタイヤなのですが、ここでかなり大胆にモデルチェンジをするようです。


http://www.cxmagazine.com/fmb-tires-cyclocross-tubulars-green-silica-slalom

しかしグリーンのタイヤとは……。フレームとの組み合わせに悩まされそうです(苦笑)。

ただチューブラータイヤは一部のメーカーを除いて、あまりハイテクノロジーコンパウンドに熱心ではありませんでした。もっともすでに自転車タイヤに採用されて20年ほど経たんとするシリカがハイテクノロジーと言って良いのかは疑問でもありますが(笑)。

とはいえ、FMBのタイヤが性能アップすることは間違いなさそうです。採用するシリカはカーボンよりも強度が高く、エネルギーロスを抑えてくれるようです。グリップやしなやかさがどうなるかちょっと心配ですが、製品化までにはクリアしてくれることでしょう。

タイヤはバイクでもっとも重要なパーツと言っても良いでしょう。FMBの意欲に期待しましょう。


トムソンファクトリーツアーの様子を見てみよう

2015-02-18 22:17:00 | 自転車
これはスゴイです。

今まで見ることの出来なかったトムソンの加工工程をかなり見ることが出来ます。

セットバックタイプは切削加工後にベンダーで曲げています! これにはかなり驚きました。いや、一般的なベンドチューブでは当たり前なんですが、トムソンのあの強いチューブでしかも曲がり痕がまったくなくできているなんて……。

見てみないと分からないですねー。




他にも見学は続きます。

近頃のメーカーは自社工場製で始まっても、ある程度売り上げが伸びると外部に委託することが多いです。それ自体は特に悪いことではありませんが、たまに目に見えて品質が落ちてしまいます。そういうのはうれしくも楽しくもないですよね。

トムソンはカーボンなどのものを除いて基本的に自社で製作しています。特にトムソンの名を世に知らしめたシートポストとステムはサクサク削っています。

シートポストはパイプで材料を仕入れて居るみたいですが、内部の楕円からヤグラの頭まで自前で加工しています。

いつか見学に行ってみたいものですねえ(笑)。


アームストロングに1000万ドルの支払い命令

2015-02-18 10:21:00 | ニュース
まあ、妥当な判決だと思います。

以下引用
 米国の元自転車ロードレース選手ランス・アームストロング氏が、禁止薬物使用問題に関連した保険会社の係争で、同氏が虚偽の宣誓証言をしたとして、保険会社に1000万ドル(約11億8000万円)を支払うよう命じた仲裁裁定が下された。

  保険会社は、スポンサーの報奨金を保障するSCAプロモーションズ。同社が仲裁裁定の確認を求めて、16日にテキサス州の裁判所に訴えたことから、裁定の内容が明らかになった。SCAは、裁判所がアームストロング氏と同氏のチームのオーナーに対し1000万ドルの支払い命令を出すことを期待している。

 これに対し、アームストロング氏の弁護士は同日、係争は何年も前に完全に決着していると反論するとともに、同氏は法的根拠がないのもかかわらず自主的に1000万ドルを支払うと申し出ていると主張した。

 アームストロング氏とSCAとの係争は、同氏が2004年のツール・ド・フランスで勝利した直後にさかのぼる。同氏のチームのオーナーはSCAの保険に加入していたが、SCAはアームストロング氏が薬物を使用したのではないかとの疑惑から、優勝に対するボーナス500万ドルの支払いを拒否。このため同氏は、支払いを求めてSCAを提訴し、同氏は06年1月の仲裁審理で、薬物は使用していいないと宣誓証言した。

 SCAは敗訴を恐れて、最終的に750万ドルの和解金を支払って最終決着させた。しかし12年になって、アームストロング氏の薬物使用が認定され、ツール・ド・フランス優勝を含めすべての称号を剥奪され、翌年に同氏も薬物使用を公式に認めた。

 そこでSCAは、それまでのボーナス支払金の全額1200万ドル超の返還を求めて、同氏を詐欺で訴えた。同氏はすでに決着した問題として支払いを拒否し、仲裁審理に持ち込まれた。その結果2月4日に出された裁定で、「ごまかしにはそれ相当の制裁が必要だ」として1000万ドルの支払いが命じられた。

http://jp.wsj.com/articles/SB11442920196806124664104580466711903110960
引用終わり

これから同様のことが次々と起こるのでしょう。とりあえず反論するのがアメリカ人ですし、少しでも減額するためにも対抗措置はとられていくでしょう。

一応彼の全盛期の収入からすると……、どうでしょう、払えるんでしょうか? 相当額、というか自転車選手史上、最高額を稼いでいたでしょうから(広告契約も含む)、やれないことはない? でも相当ごたごたがありましたからあまり手持ちもないでしょうし……。

ここまでの金額を払えない払いたくないというのはわかりますが、こうなるのが分かって居るでしょうに何で認めたんですかね? せめて潔くと思ってしまうのは私が日本人だからでしょうか?

むーん……。