私という輩はまったくまあ、どうしようも無いヤツですな(苦笑)。
色々と書きかけていたんですが、システムクラッシュ失ってしまいました涙。でも! ちょっとだけ救い出すことが出来ました。うわーい!!
ボルト&ナットシリーズの再開です。
過去記事はこちら
ボルト&ナット part1 ハードロックナット
http://sougouten2010tokyo.smrj.go.jp/exhibitor/detail.php?uid=858&PHPSESSID=a8b58e177fcca9c8bf3d9fe6d43936c5
パーフェクトロックボルト
これも緩まないボルト製品です。
初めて見たときは……、意味がさっぱり分かりませんでした(汗)。その後、詳しく見てみると凄いボルトであることがわかりました。
緩まないボルト&ナットの場合は大抵ナットの方に秘密があることが多いです。しかしこのPLBはボルトの方に特徴があります。
ねじにはいわゆる『並目(なみめ)』というピッチと、『細目(ほそめ)』というピッチがあります。1回転で動く距離が異なります。細目のほうが少ないのです。ちなみにスポーツバイクのねじは細目が結構多いです。本当はねじの固定力というのは座面の摩擦力によって決まるのですが、ねじ山によっても抵抗力が発生します。この力を利用したのがいもねじです。並目と細目は互換性がありません。そして工業製品の世界でも少数派になります。
この至極当たり前といえる原理を応用したのがPLBなのです。
PLBは一本のボルトの中に二つのピッチを混在させることに成功しています。私はあまりねじの作り方そのものには詳しくありませんが、他では聞いたこともない技術です。
ちょっとした弱点もあります。長点でもありますけど。
それはボルトが専用品だということです。自転車に応用しようとした場合、そもそもボルトが特殊な専用品であることが往々にしてあります。その場合には使用が不可能です。先日記したハードロックナットの方が使えるでしょう。もし長さ以外は適しているようでも、このボルトは形状が非常に特殊なのでただ単に切断して使えるか疑問です。タップをたてると言っても、並目細目どっちを使えばいいのか? どちらも使うべきなのか? 判断に悩みますね。
でもその反面、このボルトはちゃんと転造で作られているので金属の繊維とも言える、鍛流線が切れていません。これが長所です。なので切削タイプのねじの2倍の強度を持ち合わせています。
専用品はやはり強いです。
もしちゃんと使うことが出来たら、もしくは特殊なところでもオーダーによって作ることが出来たら……。素晴らしいねじとなるでしょう。動画を見てもらえばわかりますが、すぐに出来るらしいのです。もちろん同社でしかできないでしょう。
気をつけることはただ一点。並目の後に細目を入れることです。
http://www.perfectlock.net/