BIKEBIND自転車日記ブログ2

BIKEBINDの自転車日記ブログの移転先。過去が消えるのも忍びないので…。

ポッシュ・ライトウェイトアロイディスクブレーキローター

2012-06-30 22:22:00 | 自転車
ここもちょいちょい面白いものを作っています。

今では数少なくなったアルミローター、しかもウェーブタイプです。


http://www.poshbikes.com/product.php?id=255
素材は7075-T6。重量はなんと55グラム(160ミリ)です! はははっ! 馬鹿で良いですねえ!! こんなキワモノなので、もちろん体重制限が付いています。ライダーの体重が、75キロ以下とのご指定です。

表面処理をハードアルマイトとセラミックコートのダブル仕様として耐久性を持たせています。ピッカーズ硬度450HVとアルミではない数字を出しています。

価格もそこまで現実離れしていないので、悪くないですよねー。


フォーミュラ・2ピースディスクローター

2012-06-30 21:22:00 | 自転車
メーカー車にスペックインされている事も多いフォーミュラ。でもこっちの2ピースディスクローターは見たことがない人もいるのでは? もちろんワンピースの方が安くて軽いんですが……。それだけではつまらないですから(笑)。





2ピースディスクローター

1ピースディスクローター
http://www.formula-italy.com/

2ピース6Hは95グラム(160ミリ)、センターロックタイプは105グラム(160ミリ)なので、まあまあの軽さです。特にセンターロックは選択肢があまりありませんから、貴重です。しかも軽いです。高級感もありますし、機能としてもドレスアップとしても良きパーツですね。価格は……、ノーマルの倍くらいするようですけど。

1ピースは87グラム(160ミリ)なので、メジャーメーカーの純正品としてはかなり頑張っていますね。ホームページ上では1ピースのセンターロックタイプもあるようなのですが、載っていませんし、他でも見たことありません。そのうち会うこともあるでしょう(笑)。

ブレーキとして見るとフォーミュラは結構硬めな印象です。ヘイズに近い感じですね。でもギュッと効いて、即座に方向転換するヨーロピアンに多いライディングスタイルにはこの性質、過渡特性が支持されています。

好みは様々です。


2013 タイム・ZXRS登場!

2012-06-30 18:02:00 | 自転車
タイム・ZXRS

RXRSアルティームの後継機が出て来ました。RXRはTTバイクとマスドロードとの融合作だったのですが、その系譜を継ぐZXRSはずいぶん普通なバイクになりました。それでも時速60キロで8Wのパワー向上が見られるようです。空力の世界は面白いです。

でもデザインに惑わされてはいけません。このZXRSはタイムのこれからを占う試金石となるかもしれません。どうやらずっと使ってきたRTM工法からRTMマルチコック工法という新製法にシフトしてきたようなのです。






















完成車

















フレーム
http://www.nutri-cycles.com/actualite-materiel-et-cycles-time-zxrs-nouveau-cadre-multicoque-du-constructeur-francais-3-394.html

ぱっと見ただけではあまり変わらないというか、はっきり言ってしまうと古くさい感じです(苦笑)。しかしRTMマルチコック工法はおそらくですが、フレーム全体の型でレジンを後から含浸しているのでしょう。マルチ+モノコックからとった言葉でしょうから。しかしマルチは複数を表しますし、モノコックのモノは1を意味する言葉ですから……、これいかに(苦笑)? 

後、気になるのはCMT工法ですね。加熱することなく圧力を掛けてカーボンを形成するらしいのですが……。インフュージョン(VaRTMの一種)かなあ? 

前三角のねじれ剛性は45%向上。BB部は17%の向上。BB30(これは現行モデルでもBB30とプレスフィットタイプがあるので、確認が必要でしょう)ケーブルラインは電動シフト対応。左右非対称剛性は継続。

シートチューブ以外はほとんど縦横比を落としています。そして角断面にしています。ひょっとするとタイムもカムテール理論を導入したのかもしれませんね。謎なのはトップチューブのコブです。これは剛性というより、空力のためにあるのでしょう。

訳に自信がありませんが……、どうやら今回の目的は精度の向上にあるようです。工法の変更やCMTの導入もそのためかと。すごく当たり前ですけど、なかなか実現できないことです。特にカーボンは焼き上がってしまうと、修正の施しようがないですから。そして不思議なことに同じ材料を用いても、作り手によって変わってしまったりするのがカーボンです。タイムが精度を出すために一体何をしてきたのか? ただのレイアップスケジュールの見直しなどではないでしょう。

非常に興味をそそられるバイクです。


2013 ルック・675登場!

2012-06-30 17:22:00 | 自転車
ルックもやってきましたよ!

ルック・675

695ベース……とは言えませんね。系譜的にはMTBの986になりますか? スローピングの度合いを見ると、味付け的には566に似ているかもしれません。







http://www.crochard-bike.com/article-look-675-2013-107549984.html

この675はエアロロードの最新スペックのうちの一つ、ステム~トップチューブへの起伏の消去を採用しています。これ以外は……、どうでしょう? この写真だけではわかりません。このバイクはエアロダイナミクスを重視しているのでしょうか? カムテールタイプは従来からの概念では推し量ることはできないので、他の写真やデータが欲しいところです。

695ならZED2クランクやインテグラルシートポストが欲しいところです。特にZED2クランクとBB65は外せないキモです。しかしこれはやはり違う系統のバイクですね。おそらく電動シフト対応に重きを置いたバイクなのでしょう。

フロント周りに容量を多く持つことで、スタビリティが向上していると予測されます。その反面、シートステーからトップチューブにかけてのラインはステムとトップチューブが断たれる形になるので、快適性も確保していそうです。

何はともあれスパルタンかつユニークなバイクです。ルックはやはり面白いバイクを作ります!


追記
やはりBBはBB65ではありませんでした。プレスフィットです。ということは……シマノ、スラム路線で行くと言うことですね、675は。

ふむ、グレード的にはEPSを搭載してもらえる格ではないと、ルックは考えているのでしょう。でもしっかり電動対応のケーブル回しになっているということは……、ほぼアルテグラ一択と言う感じなのでしょう。

確かにメカニカルなシルエットは電動がよく似合いますし、性能面でもまったく遜色ありません。

いいところ突いてきます。


2013 クオータ

2012-06-30 12:44:00 | 自転車
なんか毎年言っているような気がしますが、どのメーカーもずいぶんと発表が早いこと(笑)。色々大変ですねー。

2013年のロードトレンドは『軽量エアロ』といったところでしょうか。今までは重量制限でしょうがなく材料が必要なエアロロードを作っていたという感じでしたが、レースバイク作りの宿命、軽量化はどこのエンジニアも取り組まなければならないようです。

クオータ・KOM EVOはKOMエアーへとモデルチェンジします。重量は770グラム(XSサイズ)と200グラムというとんでもない軽量化を果たしています。EVOはどちらかというと剛性重視のモデルチェンジだったので、KOMの本領、山岳や上りでの性能を重視してきたというところでしょう。

トレックの新マドンもそうなのですが、エアロロード、そしてフラッグシップマシンが700グラム台に載る時代がやってきました!




















↑KOM エアー








↑Kウノ






↑クラーロ


↑カルマ


↑コルサ


↑クイーンK

http://www.cyclinside.com/Technews/Biciclette/Corsa/Kuota-2013-+-Ecco-Kom-Air+-Kuraro-e-tante-novit%C3%A0.html

KOMエアーの重量は昔ながらのちょっとずるいデータ(XSサイズなんて……(苦笑)ですが、まあ努力を買いましょう。エアーという名称があるのでもうちょっと空力に手を入れているのかと思いきや、どうやら軽いという意味でのエアーみたいですね。最初のエアロロードの下りは、読み飛ばしてください(汗)。

BBはどうやらプレスフィット30に移行するようです。シマノとスラムには対応するとありますが……、カンパやFSAは? まあそんなに特殊な規格でもないので対応策はあるとおもいますが、ちょっと投げやりですな(苦笑)。といってもこの部分で100グラム近い軽量化ができるようなので、フレームメーカーとしては宣伝できる数字をとったということなのでしょうか? クオータは一応カンパと同郷なんですけどね。もちろん現在のBB30規格車はほとんどそのメリットを享受できていません。なぜならほとんどのバイクがアダプターかアダプター兼BBの装備を余儀なくされているからです。BB30なのに結局BBシャフトが24ミリというのは……、何も意味がありませんから。

この軽さはカーボンのレイアップスケジュールの見直しによるようです。シートチューブも細くなり、ピラーが31.6ミリから27.2ミリにダウンサイジングされています。これも実は良くあることの繰り返しなのですが、フレームで手が回らなくなった突き上げをシートピラーに負担させています。KOMエアーの一方で他のモデルは専用のエアロピラーを装備するなど、比較的高剛性方向に振っています。エアロスタイルも性能面では正しいですしスタイルも良いのですが、ここもフレーム、ホイールなどをセットで考えなければいけませんね。難しいところです。


他に注目すべきは、クラーロでしょうか。新型のエントリーモデルのようです。ですが最上級モデルのKOMをベースとしているようなので性能面でも興味深いですね。カーボンの時代になって、エントリーだからと言って侮ることができなくなりました。軽さや剛性、振動吸収性が使い分けることが可能になり、軽量性だけを重視した最上級モデルよりもバランスが取れているということもままあるからです。クラーロはちゃんと電動対応になっていますし、プレスフィット30やワンポイントファイブテーパーコラムもちゃんと装備しています。カルマも相変わらず良いモデルだとおもいますが、値段の差によってはクラーロの方がアツいモデルとなるかもしれませんね。

日本ではあまり関係ないのですが、機械式はスラム、電動はシマノとずいぶん割り切ったアッセンブルとなっています。さらにホイールはコールというマニアックというかニッチというか、面白い装備としたものです。電動コンポを装備したモデルがアッパーミドルくらいからちゃんとそろっているのも、高ポイントですね。ここしばらくユーロが安定しないので最終価格はまだ不明のようですが、価格競争の激しさもあるんでしょう。

2013年はロードバイクとトライアスロンに力を入れると宣言しているようなので、KOMエアーのできばえが気になります。