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最強のふたり

2014年12月11日 23時51分36秒 | 映画

映画は前から知ってたけれど、このタイトル!『最強のふたり』ってコメディなのか? と思ったりしてイマイチ手が伸びなかったのだけれど、ショップで店長オススメとかのコメントをみてようやく借りてみる気になりました。

資産家と思われる家に介護の面接に来た黒人の青年。他の面接者に順番を抜かされ苛立ち係の静止も聞かずに面接の部屋に入り込み、障がい者であり雇い主となる主人に「面接に来たというサインをくれ、3つあると失業保険が貰える」と椅子にも座らずにサインを求める青年に、他の面接者にうんざりしていた主人はどうせ1週間と保つまいが面白いと採用してしまう。

案の定青年ドリスは介護の経験もなく、首からしたが麻痺している主人フィリップを車いすに乗せるもベルトをするのを忘れて倒しそうになったり、フィリップの世話をする周囲までハラハラ心配させる有り様だったが、障がい者を特別な存在と思わないドリスの態度にフィリップは次第にお互いを認めあい打ち解けていく。

 複雑な家庭に育ち十分な仕事にもつけないスラム街出身のドリス。資産はあるものの動かせるのは首から上のみで妻にも先立たれ気難しく人に心を許せないフィリップ。

この映画は実話を元にしているということで、いくつかの相違点はあって、ドリスはアフリカ系黒人という設定だけれど実際はアルジェリア出身の青年だったり、2人の付き合いは短期間のように描かれているが本来は10年ほどの雇用関係があったたが、ドリスの結婚を機に将来を考え雇用を解消したという。

これらは本編にはさほど影響を及ぼすものではないけれど、物語の舞台であるフランスにも未だに人種で差別されることがあるのかと思わされる。ドリスの家族関係では深刻な場面があったりするが、思わず笑ってしまう所もあり、二人の関係がどんどん近くなっていくのにはホッと安堵させられる。

暫く振りに胸が熱くなる映画だったが、どうしても解せないのがこのタイトル。

原題は”Intouchables”で、英語なら”Untouchable”。アルカポネとの対決を描いた『アンタッチャブル』で、どちらかというと触れ合えない、解しあえない、住む世界が違うというニュアンスらしく、それがなんで『最強のふたり』となるのか。

あまりにも安っぽすぎる邦題に見ようという気が失せてしまうのが本当に残念。

あ(^^; タイトルに関しては自分も勉強が必要だな。


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2 コメント

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Unknown (A)
2014-12-15 19:53:31
原題には気が付かなかったなあ。よくありますよね、誰がつけたの?って邦題。
でも、邦題なんかどうでもいいくらい良い映画でしたね。
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見たの♪ (BEM)
2014-12-19 23:09:50
Aさん、見ましたか(^^
ホント多分ジャケットだけなら借りなかったなと思います。
たまには人の批評や推薦は素直にきくのもいいってことですねえ(笑)
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