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「流雪溝」というのは、道路の下に水路を設け、河川水や下水道の処理水を流して、雪を河川まで運ぶものです。発寒の場合、新川下水処理場の処理水を使用して、地下鉄発寒南駅から発寒川までの約3kmの道路周辺の雪を処理しています。
今回街の歴史資料集の制作をする上で、流雪溝を紹介するページを設ける予定で、流雪溝が完工するまで尽力した商店街の時計屋さんに話を聞きに行きました。元は昭和62年に始まった「街づくりプロジェクト会議」の中から、急激に増え続ける除雪費用の事から「流雪溝」の設置の話が始まり、発寒北の連合町内会と商店街振興組合が中心となり、平成2年『稲荷街道流雪溝促進期成会』が設立され、平成4年着工、平成6年12月に札幌市内では4番目の完成となりました。
札幌市内の幹線道路はどこも冬になると雪の悩みがあり、当商店街もJR線と札幌新道に挟まれ、交通量も多い事から道路が狭くなり渋滞が発生する事は必然でした。しかし流雪溝ができてから一冬を通して道路の視界も確保され、歩道も他の地域から見ると雪が少なく、広い歩道が確保されています。流雪溝に雪を投げ捨てるには運営委員会に入り、年間3000円の負担が必要ですが住民は有効に活用しているようです。
写真の上は商店街からは少し離れた場所ですが、流雪溝が設置されている道です。普通なら歩道と車道を遮るほどの雪が高く積もりますが、この通り視界は雪が無い時期と変わりません。下の写真は同じ1月末日に撮った交差点を挟んで左側で、こちらは流雪溝が設置されていない一般道路です。道路幅はどちらもほぼ同じ位にも関わらず、これほどの違いがあります。
今年は石油の高騰などにより市内のロードヒーティングは相次いで停止になりましたし、除排雪にしても燃料の高騰により経費は上がる一方です。流雪溝は最初の建設費用はかかりますが、その後はポンプで水を汲み上げる費用は必要ですが、常時雪をいくらでも排雪できるというメリットがあります。(いっぺんに雪を流すと詰まってしまう恐れがあるので時間を決めて片側ずつ雪を流していると言う事です)また、燃料を使うロードヒーティングや融雪槽と違い水を流しているだけなので、耐用年数もかなりあるということです。
流雪溝を設置するまでに尽力をいただいた方々に感謝するとともに、この財産はこれからも大事に使っていきたいと思います。
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