写真展「發寒の昔を語る写真たち」の最終日で、写真を提供してくれた方々を招いて座談会を開きました。
お借りした写真をスキャニングしてプリントできる程度の解像度でデータ化し、今回座談会ではそのデータを使ってスライドショーを見ていただきその頃の思い出話などを聞かせていただきました。
特に戦前戦中戦後を生きてこられた方には戦争の話は避けて通ることができず、防空壕や樺太へ行って九死に一生を得た話だとか次々に話が続くので、頃合いを見計らって軌道修正、一応発寒の写真展ですので、来場された方以外の人からお借りした写真を見ながら私がその写真の説明を加えて紹介させてもらいました。
合計すると400枚近い写真になったので、場所を特定できない写真などはサラッと進行しました。
そうしている中でこちらでは不明確だった写真の中の建物だとか、別々に写っている写真の木が同じものだったとか、色々と発見があって大変楽しかったです。
中でも発寒の南から取られた写真で、遠くに写っている大きな建物が何であるか分からなかったものが、ハニカムボードという会社(工場)の建物だったということや、天狗橋近辺に客土をした土が新川を掘削した土を使ったとか、やはり当時を知っている人が見ると謎が簡単に分かったりします。
それから写真展を見てくれた人の中に、年代が分からなければ価値はないと言われた方が居たそうで、何によって写真の価値を決めるのか分かりませんし、金銭的な価値がないとしてもはっきりした年代が分からなくても、年を経る事で十分写真の価値はあると思います。
実際に大雑把な時期しか分からなかった写真を見て、これ私だよと教えてくれる人がいて、はっきりした撮影年が分かったものもあります。
こうして色んな人に見てもらうことで確定できるものもあるので、時期が分からない写真を展示することもちゃんと意味のあることだと今回感じました。
写真展は午前9時から午後5時くらいまでスタッフが居る時だけで、平均で約80人くらい。
初日、二日目は特にイベントや小学生の団体が来てくれて、夜に見に行ったよという人もおりましたので、700人+αは来ていただけたものと思います。
座談会終了後片付けをしたあとで、初めての写真展としては大成功ということでお開きといたしました。
今後も古い写真を集めていこうと思います。